登場人物紹介(第3章終わり~第4章開始時点)
●クリスと愉快な仲間たち
クリストハルト・フォン・アウエンミュラー→クリストハルト・アウエンミュラー・フォン・ザイドリッツ
主人公。愛称クリス。ガリアクス帝国の貴族アウエンミュラー侯爵家の次男坊。第4章開始時で肉体年齢は15歳。
21世紀の『日本が戦争に巻き込まれた』世界線から転生させられてきた元軍人にして、『勇者』ではなく『使徒』と呼ばれる存在。
性格は外向的かつシニカル。生来の中二病により、内心まで含めて軽口をやめられない。頻繁にボケるくせにツッコミが割と得意な万能型。
『創造神』から与えられた能力は、『地球の物質を魔力を消費して取り寄せる』召喚系能力。別名『お取り寄せ』。
また、第3章のリクハルド戦で、瀕死の際に『破壊神』より乗員までもコピーする能力『レギオン』を与えられる。
最強ではないけれど、培ってきた技能や『お取り寄せ』、それと頭脳でカバーしていく主人公。
前世で希薄になっていた人と人との関わりに、転生した先の異世界で再び触れていく。そのため、家族と仲間を守るためなら非情な手段さえも辞さない覚悟を持つ。
世界の背後で蠢く様々な思惑に巻き込まれ、強制的に歴史の表舞台に立たされつつある。
『大森林』との同盟を成立させた功績から、ザイドリッツ男爵位を叙爵される。
サダマサ・クキ(九鬼定正)
物語の鬼札のひとり。さよなら人類代表。外見年齢は30歳くらい。
平行世界の地球から転移してきたため、帝国には黒髪黒瞳の珍しい風体。着物姿を好み江戸時代の武士のような恰好をしている。浪人風『転移者』。
21世紀の『日本が第二次世界大戦で敗北しなかった』世界線から転移してきた。
武を追求するあまり、社会では生きていけない剣鬼となりかけていたところ、何故か異世界へ転移。
旅の中でたまたまクリスと出会い、そのまま侯爵家への居候兼剣術指南役となり、クリスが領地を出てからは行動を共にする。
生来の竹を割ったような性格と、諧謔も解する兄貴分ポジ。
特殊能力はなし。というか、存在自体がチート級。
作中での出来事には積極的な関与はしない。傍観者のような存在? シルヴィアを拾った。
ショウジ・イマムラ(今村将司)
『勇者』のひとり。巻き込まれ系男子。第4章開始時で17歳くらい。
聖堂教会に下された『神託の預言』よりも早い時期に、作中世界へ転移してきたイレギュラー『勇者』のひとり。
その存在を聖堂教会に利用されそうになったが、なんとか逃亡に成功。潜伏中にクリスと運命の出会いを果たす。
現在一人分の『勇者』を喰らった『神剣』を保有している。
クリスの傍にいるせいで、否応なく厄介事に巻き込まれる苦労系『勇者』。存在感が時折迷子。
イゾルデ・フォン・アウエンミュラー
クリスの妹。1歳差の年子。第4章開始時14歳。
金髪碧眼揃いのアウエンミュラー侯爵家でも特に美しく、プラチナに近い金色の髪と白磁の肌を特徴とするツインテール系美少女。
クリスに対してかなり懐いており、挨拶をタックルで代替することもあったアタッカー系妹。
魔法の素質にかなり優れる。サダマサからの教えにより格闘術も得意。
依然として世界一危険な妹の座を不動のものとしている。最近の気になる存在はショウジ。
ベアトリクス・フォン・エンツェンスベルガー→ベアトリクス・アウエンミュラー・フォン・ザイドリッツ
ヒロインのひとり。ガリアクス帝国皇帝の縁戚にして、エンツェンスベルガー公爵家令嬢。クリスの嫁(第1夫人)。第4章開始時17歳。
クリスとサダマサが竜峰アルデルートへ向かう際、盗賊らしき連中に襲われていたところを助けられ、それを契機としてクリスに惹かれるようになる。
婚約に関しては、クリスを帝室派に取り込むための政略結婚という位置づけだが、本人にそんな意識はなく自分の意志でクリスの傍に居たいと思っている。
決してワガママではないが、時として頑固になる。
クリスの横に立って戦いたいという思いから、サダマサからは格闘術を、クリスからは銃火器の扱いをそれぞれ教わる。
クリスのスポッターを務めるなど狙撃の才能があり、日々研鑽に励んでいる。
ザイドリッツ男爵夫人として男爵領で領地の経営補佐を務める。
ティアマット・ウシュムガルド→ティアマット・アウエンミュラー・フォン・ザイドリッツ
ヒロインのひとり。愛称ティア。年齢不詳。年齢は不詳。いいね?
作中世界で最強の種族のひとつとされ、星の趨勢を見守る
身長170㎝を超える細身の長身ながら、局所的に豊満なボディを持つドラゴン娘。
単身で人類圏を滅ぼせるだけの力を持つ、歩く大災厄でもある。
クリスの様々な面を見せる性格に興味を持ち―ー――というよりも一目惚れ同然で同行することに。
ショタコンのケがあったが、それ以上にクリスが大好きで成長するにつれてアプローチが強くなる。
めでたくクリスに一番乗りした。素性を明かせないため第3夫人扱い。ぐぬぬ。
クリスがこの世界にもたらすものを間近で見るため傍観者2号となっている。
ヘルムント・フォン・アウエンミュラー
ガリアクス帝国貴族アウエンミュラー侯爵家当主。クリスとイゾルデの父。
元冒険者志望だったが傾いたアウエンミュラー侯爵家を立て直すために夢を諦めた過去がある。侯爵家の立て直しをほぼ単独で成し遂げた辣腕家にして苦労人。
ハイデマリーと恋愛結婚し、二男一女をもうけた。子どもたちのよき理解者。
クリスから今後世界が辿るであろう社会の変遷を聞いており、子どもたちには可能な限り自由に生きてほしいと願っている。ただし嫡男のレオは例外である。
ハイデマリー・フォン・アウエンミュラー
ヘルムントの妻。クリスとイゾルデの母。
元々はある伯爵家の令嬢だったが、ヘルムントと紆余曲折を経て恋愛結婚。
その物腰の柔らかさと優しい人柄で夫と家族を影から支える最強クラスの包容力を持つ。
クリスの素性に気付いてるが、周囲の環境を見て自分の出るべき所ではないと思い触れずにいる。
見守る系の愛を体現している菩薩系母さん。
レオンハルト・フォン・アウエンミュラー
クリスとイゾルデの兄。アウエンミュラー侯爵家嫡男にして次期当主。
そこそこイケメンなのだが、第4章に突入するにもかかわらずまるで出番がない。多分、『勇者』以上に出番がない。
クリスが嫁を3人も貰って悔しがっている。次期当主として領地で目立たないながらも奮戦中。
ブリュンヒルト・フォン・アウエンミュラー
クリスの叔母。ヘルムントの実の妹。ヘルムントとはほぼ一回り齢が離れている。
帝国聖堂騎士団の序列七位にして二つ名『雷炎』。その設定が生かされる日はいつになるのやら。
長い間帝都駐在だったが、イゾルデの誘拐を受けて侯爵領に滞在することに。クリスとイゾルデの帝都行きに合わせて騎士団本部へ戻った。
動きやすい立ち位置を利用し、ところどころでクリスの無茶をサポートする。
もうちょっと出番欲しかった人。
●大森林
ヴィルヘルミーナ・ヘルヴィ・ユーティライネン→ヴィルヘルミーナ・アウエンミュラー・フォン・ザイドリッツ
エルフの国『大森林』を治めるハイエルフ王族の王女。王位継承権第4位を持つ(のちに第3位)。
帝国との同盟に際して使節団と共に帝都を訪れていた中、クリスと出逢う。
その後、エルフ過激派のテロから命を救われ、クリスたちと舞い戻った『大森林』で国全体を巻き込んだクーデターに遭遇。
『大森林』が抱えた血の因縁による戦いの一部始終を目撃する。
その後、クリスのもとへ降嫁。第2夫人となる。家族からの愛称はミーナ。クリスには第3章ラストでようやくそう呼ばれ始める。
月下美人を思わせる儚げな美貌を持つ手弱女。儚い部分には胸部も含まれているらしい。
エルネスティ・ヘルヴァ・ユーティライネン
エルフの国『大森林』を治めるハイエルフ王族第2王子。王位継承権第2位を持つ。
『大森林』でお留守番していたところをクーデターに巻き込まれる。女房ポジというか2番手で輝く人。
ちなみに次期国王であるはずの王太子の出番がないのは御愛嬌。
リクハルド・ヘルヴァ・ユーティライネン
エルフの国『大森林』を治めるハイエルフ王族第3王子。王位継承権第3位を持つ。
『大森林』にて差別の対象となっているダークエルフの血を引くハイエルフ。他の兄妹とは母親が違う。
幼少期に母親をエルフ貴族(イェルド内務大臣)に暗殺されており、それが彼の心に深い闇を形成するきっかけとなる。
父親の立場を理解しながらも、己の内に燻る感情に抗いきれず、ラディスラフの暗躍もあって過激派を使ったクーデターを起こす。
クリスとの戦いの中でハイエルフの遺産『死の女神』を起動させ、自身の意地を通そうとしてクリスを瀕死にまで追い込むものの、ミーナの治癒魔法とショウジの決死の活躍により持ち直したクリスの『レギオン』に破れ、ハイエルフ墳墓と共に炎の中に消えていった。
シュルヴェステル・クーニンガス・ヘルヴァ・ユーティライネン
エルフの国『大森林』の国王にして、ハイエルフ王族のトップ。
ミーナ、エルネスティ、リクハルドの実父。
名君ではあるが、彼ひとりの力だけではどうにもならなかった時代の流れにより、身内を二人喪う悲劇に見舞われることとなる。
『大森林』の未来のために、ミーナをクリスの下へ送り出す。
セリーシア
ダークエルフの女。リクハルドの付き人。
ダークエルフの血を引くリクハルドを将来的に補佐するために、シュルヴェステルが招き入れた存在。
皮肉にもその役目はきちんと果たし、公私を問わずリクハルドを支えた。クーデター時に死を覚悟したリクハルドへの想いを告げる。
最終的に、満足気な笑みを浮かべて死んでいくリクハルドと共にハイエルフ墳墓にて殉死。
シルヴィア
エルフ過激派に唆され、一族の待遇改善を餌にクリスたちの暗殺を図ろうとしたダークエロ……エルフ。
ばっちり警戒していたクリスに迎撃されあえなく捕縛。エロ拷問を受けそうになったところで、過激派の襲撃部隊が現れ事なきを得る。
しかしその直後、今度は過激派によって口封じされそうになり、サダマサとティアに助けられる。
それを恩義に感じてついてくることに。忠犬2号。
フェリクス
エルフ過激派に唆され、クリスたちを襲撃してきたダークエルフ集団のボス。
サダマサに負けたことと、仲間の大半を失ったことからクリスたちに恭順。
『大森林』に愛想を尽かしていたのもあって、生き残った一族とともにザイドリッツ男爵領に移住。
傭兵として活躍してきた経験から、領軍のダークエルフ兵士たちをまとめ役を担う。
●帝国貴族
アルトゥール・フォン・クラルヴァイン
ガリアクス帝国貴族クラルヴァイン辺境伯家当主。
帝国を二分する勢力とも言える貴族派の首魁。エルフの国家である『大森林』が抱える爆弾を早期から察知し、侵攻を企てていた拡張論者。
元軍人であり非常に優れた身体能力と頭脳を持つが、愛国者であると同時に自身の利益の追及も忘れない梟雄とも呼ぶべき男。
第3章より国政に復帰。強硬論は健在であったが、クリスの大立ち回りにより無難な所へ軟着陸させられる。
敵ではないが完全な味方でもない。『勇者』という存在を危険視している。
●その他
イリア
獣人の少女。元『勇者』シンヤの“所有物”だった。年齢18歳くらい。
北方の紛争で捕虜となり戦争奴隷に。そのまま教会に間諜候補として買われ、タイミング良く現れた『勇者』の従者としてあてがわれた。
隷属の首輪により、自分の意志は一切通せぬ生き地獄を味わっていたが、クリスに殺されかけた上で奴隷から解放されるという感情乱高下な経験をしている。
故郷には戻れないため、アウエンミュラー侯爵家専属の間諜として契約を結ぶ。
クリスへの感情は殺されかけたこともあって複雑なものとなっているが、それでも恩義は強く感じている。
忠犬1号。ショウジとは絡みもあったため幾分か惹かれている模様。
ラディスラフ・ベルナーシェク・クラツィーク
高位魔族。『大森林』クーデターの裏で暗躍していた『魔王』の配下。
リクハルドに蜂起を決断させた人物でもあり、エラ・シェオルの存在を知っていた人物でもある。
場を引っ掻き回して逃げ出そうとしたところを、サダマサに見つかってさっくり斬られて帝国で哀れ晒し首に。1話で終わる噛ませとなった。合掌。
『創造神』アルサス
クリスを作中世界に送り込んだ『神』を名乗る人物。
その正体は、作中世界の最初の人型知的生命体『始原民族』最後の生き残りにして、魔族を滅ぼすため遺伝子操作で人類を作り出した技術者のひとり。半神化している。
大戦に合わせて『勇者』を異世界から召喚し、『勇者』主導で魔族を滅ぼすべく暗躍している。
今回の『勇者』召喚に先駆けてクリスを下地作りのために送り込んだ。
ショウジとシンヤについては不明。今後召喚される『勇者』こそが本命らしいが……?
『破壊神』ゼオルス
『創造神』と対を為す存在とされていたが、半神となってしまった『始原民族』にして魔族の生みの親。
惑星の自浄作用により生まれてしまった『魔王』や『魔帝』が再び出現しないよう、魔法への適応性を落とした次世代の人類『魔族』を生み出した人物。
『魔王』が発生しない、あるいは発生しても人類で対処できるようになるまでは、輪廻の環に還ることができない。
クリスへ新たな能力『レギオン』を託す。
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