第39話 マツ……

その戦い後、無二は気絶し……ゆきは無二を、またシャーベットは絵美を優しく抱きかかえるようにして、

無二家にいちきたした。※いちきた=一旦帰宅の意


ゆき「無二……さみしかったんだよね、本当は・・・」


シャーベット「私たち、どうにかできたんだよね?? 少し休養して話し合えば何かわかることもあるはず・・」


みあ「うんっ、私も同意見だなっ。とにかく無二や絵美が目を覚ますのを待とうよっ、」


ゆき「うっうん!!絵美の記憶も、戻って欲しいし……」


「それから・・今回の事マツさんがまさか黒幕だったなんて。。いまだに信じられないくらいだよね、あの後不気味な声してたけど大丈夫なのかな…」


みあ「まあ、おそらく怨念の声が空間で聞こえただけだと思うしきっと心配いらないよっ♪なんで倒れたのかそっちが私は気になるかな・・」



シャーベット「ですねっ、一旦全員ゆっくり過ごしましょ。いつ何が起きるかわかったもんじゃないですし汗」




一方、裏黒宇は人間界を支配する役割を無二から

担っていたが・・彼は意外な行動に出ていた。


裏黒宇王「あんな、恐ろしい無二王の元利益をあげようと

その99.99%吸い取られるだけ・・わしゃ思い切って転生し新たな人生を歩むことにする!!」

と言い出し、新たな転生人生をスタートさせようとしていた。


そうして、一足早く研究所に向かっていたマホやムミはその施設で

その肉体を再生しようともくろんでいた………。






マホ「ごぼごぽっ、ぴちゃ・・・ぴちゃ、はあ……はあ

あたしの体が復元されていく………」


ムミ「ごぽっごぽっ、ごはっ・・・

 けっほけっほ、わらわの体ここに再生す……」



ゆき「な、なんだか研究所の方でものすごく嫌な予感が……」


シャーベット「わ、わたしもそんなきがします。。なんなんでしょう、」


みあ「確かに気になりますね、。ちょっと見てきましょうか??」


ゆき「みあちゃんがいくなら、私もいくよっ??」


シャーベット「じゃあ、全員でいきましょう!その方が心強いですし・・」


そうしてゆきたちが研究所に向かうとすぐに、まほとムミにばったり出くわすのであった。。


ゆき「えっ・・・そ、そんなうそでしょ??なんで倒されたはずのマホさんが><

そ、それにムミ!!無二に倒されたはずだよね;」


シャーベット「し、信じられない……なんでこの二人が・・確かにチリにされたはず・・・全員気を付けてください!!


ムミ「ふふっ……。誰かと思えばお久しぶりね、小娘。それにみなさんお揃いで…。勘違いしないでね・・もう私たちはあなたたちを攻撃する意思はないわっ」


シャーベット「む、ムミ!! み、みなさん惑わされないでくださいっ。

       罠の可能性が極めて高いです;」


みあ「な、なんでこんなところに・・あんなチリになってなぜまだ生きてるの??」


まほ「ただいま♡ゆきちゃん…… ムミも言ってるとおり、私ももう攻撃の意思ないので安心してねっ。いろいろと、あなたたちには迷惑かけて本当にごめんね・・・」


「それと私たちは、チリに確かにされたもののこの研究所で、紬さんだったかしら?彼に粉から肉体再生を手助けしてもらって……」


ゆき「そ、そんな事が…… そ、それにあこがれのマホさん///]


シャーベット「そ、そんなことできるわけが!!!」


まほムミ「できるのよ。それが。この研究所は遺伝子を研究していて、一つまみのかけらでも遺伝子情報が入ったものがあれば再生が可能。そういうわけだから・・」


ゆき「仮にそれが本当だったとして・・・まず。ムミ、謝ってください!!私たちの仲間にひどいことしたんだからっ。」


ムミ「それもそうね・・ごもっともかも、ゆきちゃんやお仲間さんにひどい事してしまってごめんね、、反省してます…私たちは、あなたたちに協力させてほしいのっ」


シャーベット「急に言われても・・・、どうする?ゆきちゃん、みあ、」


みあ「私は…構わないけど。決して二度と私たちにひどいことしないでねっ!!」


マホムミ「ああ。ありがたい、あと無二の事は…因果なもので、彼女の父親にこの肉体を復活させてもらったかりがある為、、誓って過去の事は水に流すとする。」


ゆき「うん……、ありがとう。無二の事はもうそっとしておいてほしい・・・」







そう会話を交わし、話がまとまった一行。その帰り道に、ゆきたちは紬とばったり再会した。




紡「やあやあ、ユキちゃん達来てたのかい。色々と大変だったようだね・・・私たちの娘である無二を真の意味で助けてくれてありがとう;心底感謝していて・・」


「それと、話に聞いていたけれど絵美というこの記憶もね、私の開発した

 遺伝子記憶回復装置に使っていれば数時間で元の彼女に戻るから…安心してっ」


ゆき「お久しぶりです!マホさんやムミの事は驚きました!が、絵美の事ほんとですか??感謝してもしきれないほどで、紡さんありがとうございます><」


シャーベット「絵美ちゃんの事もなんとかなりそうで・・よかったあ;紬さん私からもお礼を…ありがとうございます!!」


みあ「ほっとしたわ!パパ、無二や絵美 マホやムミも助けてくれてありがと☆」


紬「いやいや、困ったときはお互い様ってね♪それにしても話には聞いていたけどまさかあのマツが黒幕だったとは…見かけによらないもんだね……」


ゆき「そうなんです;色々大変なこともあって・・けど私紬さんと出会えて本当によかった。。いろいろ助けて頂いて、」


紬「いいっていいって~☆何より無二のお友達だしこの子も人に恵まれてるなとおもってね。しばらくゆっくりしてってくれ」


「ちなみに……今まで過去現代未来がごっちゃになっていた穴の件も

私がゲートを完全修理し塞いでおいたので、もう心配ないはずだっ」



ゆき「至れりつくせりですねっ!!紡さん何から何までありがとうございます!!」


一行は紬に非常に好感を抱き、しばしの幸せな時間を過ごしていた。





ゆき「ほんと紬さんっていい人で助かったよ、いいなあ無二。あんなパパがいて」

「・・悲しいけどあの国々の栄養にされた人や過去の魔物界の悪名高い人達も

戻ってはこれないんだよね。。」


シャーベット「本当いいパパよねっ!うん・・それに関しては残念ながら。。けど

マトリョーシカも全部破壊できて、これでマツのように永遠に生きるなんてことはなくなると思う!」


みあ「うんうん、大変だったけどそれしておかないととんでもなく大変だからね、、」






すると団らんの最中、無二が先に目を覚まし

ゆきたちに話しかけてきた……。





無二「………こ、ここは……? あれっゆ・・・き……わたし、どうしてここに、」




ゆき「む、無二いいいいいいい!!!よかったあ;ほんとよかった、もう目を覚まさないのかと・・もしかして何も、覚えてないの……?」


無二「……う、うん……ご、ごめんゆき。。ひどく長い夢見てたみたいで・・」


シャーベット「やれやれですわねっ。無二ちゃん、本当によかったっぴえん。」

※ぴえん=涙


みあ「……今日ほっとすることがおおいわねっ。なんだか嬉しくて笑顔になっちゃうかもっ」


ゆき「もううう、心配したよお・・・無二。。前もって言っておくけど

   あの無二家のツボのある部屋には二度といっちゃだめ!!あっ…これ最初    と立場逆になってるね笑」


無二「……う、うん!!もう絶対いかないよっゆきい。あっ確かに私が昔ゆきたちに言ってたセリフ・・」

「あれっ、そういえば絵美は?」


そう会話しつつ、絵美の記憶も回復するという事を告げ、ゆきたちは無二家を満足げに後にした。






時代変わって無二みあの生まれた時代………



赤ん坊無二「おぎゃあ、おぎゃああ、おぎゃあ」

赤ん坊みあ「おぎゃあおぎゃあ、おぎゃああ」


有愛「はあ……はあ……う、生まれたわね……♪」


助産師「おめでとうございます!!!頑張りましたねっ、無事女の子ご出産ですよっ」


有愛「うふふっ・・かわいい双子^^すくすく育つのよ。。♪」





そうしてその後みあが未来へ転送されるまでの時間・・・・


魔Ⅱ「ふふふふふふ・・・ふははははは、あいつらのせいであちきはこのような姿に……。このままでは絶対にすまさんぞ・・・」


魔Ⅱ「そうだ、このこ<赤ん坊無二>にとりつくことにしよう……

   <魔>は消滅したがニャトリョーシカ以外で<Ⅱ>転生目となるよう、呪を   込めて・・・ふははははは……」


すると、魔Ⅱは隙を見計らい、赤ん坊無二の体内へとするりと入り込んだ。。




そう影を潜めて………

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