第7話 ゆき、絵美の行方とそれぞれの思惑


翌日、絵美はいつもと同じ道理にゆきを迎えに行くと、

こまゆ{雪の母}が、いつも以上の笑顔で出迎えてくれた。


ゆき{おっはよお!!今日も爽やかで、ちょっと涼しくていい朝だねっ☆」


絵美{おっはあっ絵美、いやあ昨日色んな事ありすぎて興奮気味で寝れなかったよ……あっ、無二ん家よってく??}



ゆき{うんっ♪なんかちょっと私たちと無二の距離が前より一歩深くなったかなあ??って、ついにやけてしまって。}


そうして無二家では~


有愛{ごめんなさいねえ、、せっかくいつも迎えにきてくれてるのに……あの子ったら、また昨晩いなくなってて……でもすぐもどってくるから、

私も大事にはしたくないのよ……}



ゆき絵美「えええ、。そんな………またっ、先に学校いってるのかなあ??無二ママさん、またなにかあったら連絡ほしいです」



有愛「わかったわ!!私もなにかわかったら、ゆきえみちゃんに教えるわねっ」


ゆき絵美「はい!!お願いしますっ」


絵美「時間もないし学校に向かおっか、なにかわかるかもしれないし?」

とその場を後にした。




そうして学園に二人がつくと、

担魔「ええっと、今日も残念だがご家庭の事情で

笹島が欠席となっている……」


担魔「しかし、あいつも今日きてれば処分できたものを……うっ、やば……」



担魔「す、すまん!!ちょっと大事な用事ができた、しばらく自習しててくれっ。ごふぉ、ぼご、、」



ゆき絵美{また・・・??ええっ、、やっぱ無二ちゃんなにかおかしいよ。。昨日はあんなに楽しそうだったのに……」




放課後~~




担魔からの珍しい二人の呼び出しがあった。


担魔「場所は、学校の文化祭などで使われる大道具がはいった倉庫で整理を手伝ってほしい」


早速2人が向かうと


担魔「お、来てくれたなあ。さあ入って入って!!さっそく、はじめようか……}


担魔の様子が、みるみる変わりだし、外を呪を封じ込めた札で囲んでやった。これで外部からは誰もはいってこれまい………げふふふ、、


すると、担魔から脱皮するようにグロテスクな音と共に、この時代のものではなさそうな人の形をした魔物が現れた。


絵美「な、、な・・ちょっとどうなってるねん!!あかんほんまに鍵どころか、封じ込められとるで!!」


ゆき「先生の様子が朝から変だと思ってたら……こういうこと??って絵美、これやばくない、、」


???「さあおしゃべりはこれくらいにして、さっさと始末させてもらうとするか。ぐっげっげ。。全身呪札、多呪怨念縛!!!」


そう叫ぶと部屋の中に空が現れ、次々と呪札が襲い掛かってくる。


絵美ゆき「やっば、、ちょっとまって!!この札当たるとろくなことならんやろ??」


絵美「そや、ゆき

こういう作戦どう??やけど、成功したことが今まで生きてて一回だけ、、」



???{チッ…… めいっぱい魔を注入した、憑呪札よけられたか。。だが……少しかすったようだ。   では、これでどうだっ??げるるる……」


部屋をぐるぐると走り出したゆきに、ものすごいスピードで札が後をおう。


ゆき「まって、まってって、札が予想以上に速い……絵美早く、追いつかれちゃうっ」


するとゆきの右腕が浸食されていき、みるみる腐食していく。


ゆき「いやああ、まって、腕!!腕が変だよ??」





はあはあ、っはあっ、ダメ……もう無理、わああくるっ、、」



絵美「うちの……代々伝わる笛の威力、とくとみいやっ!!!




「魔笛呼眠、、遠隔眠り笛っ」






すると、あたりが霧のような煙に包まれ

??「み、耳が!!耳がああああ、おかしくなりそうな音が……

う、うう……な、なんだあ??急に、ねむく………」



そのまま、魔物は眠りについたようだ。



絵美「はあ、はああ、、はあ。。。た、助かった……どうやら、笛は人間には心地いいけど

魔のあるやつにはあれは、きっつい音みたいやな」



ゆき「絵美っありがとう!!とっさに思いついた作戦、なんとかなったね☆あんなおいかけてくるん速いとは思わなかったよ……」


絵美「それより、先生が!!ちょっと先生大丈夫ですか??」


担魔「う、、うう………ここは、、ゆき……それに絵美か……


おまえたち、すまんな、

数時間前何者かに襲われこの始末……後の事はほとんど覚えていないんだ……}


ゆき絵美「私たちはなんとか大丈夫ですから、保健室で休んでてください!!」


その時、外の扉が「がちゃっ」と音を立て

どうやらロックが外れたようだ。






その後まつがタイミングよく現れ


まつ「ゆき、絵美大変だったね……どうにか倒したのか……よかった!!」

「それと、ゆき……あんたその腕大丈夫か??なんだが結構な状態異常だね,早めに一度あかりんか七秘まほにみてもらったほうがいい、


なんといっても状態異常回復の技術は極めて高いからね」


「最後にあちきも色々調べてきてようやくわかったんだが、


その先生にとりついてたやつは……あちきもいいにくいんだが、

正体が<無一>なんだ……つまり無二の遠い遠いご先祖だね。


まあ子を産み力は、昔と比べものすごく弱まっているようだが

なんでここに無一がいるのかまでは  わからなくてね……」



ゆき絵美「無一って方なんですか……ただものじゃなさそうですね……」



まつ「ゆきえみ、思ったんだがさっきの戦いぶり全部は見れていないけど、このままゃこの先が…ひょっとしたらまた強敵現れたら負けちまうかもしれない……


あかりんと七秘まほに技や体力面もそうだし、スキルアップをしてもらうため教えてもらったほうがいいね……」



まつ「最後に、この無一って男はあちきが拘束するから、

あんたたちは先行ってくれていいよ。その、きをつけてね!」



ゆき「分かりました!!

技術面とか、私たちも、ちょっと余裕ないので是非教えてもらいたいです!!あたしにとっては、憧れのまほさんなんで……あえて集中力を養うためにもぜひっ}


一方、無二のいる魔物界のとある一室にて。



銀黒宇王「よお、新入り無二。こないだの戦いの事を話し合いたいんだが、正直あれじゃまだまだだ。なんといってもおまえ、詰めが甘い。結局まつとかいうやつに、スキをみて逃げられてたじゃねえか!!なんだ、もしや情でも沸いたか??」




無二「まだ不慣れなもので、申し訳ないです………銀黒宇王様、次こそは必ず私が始末してやりますのでなんとか見守ってください、お願いします!」



銀黒宇王「次、とりのがしたらおまえ昇進どころじゃねえぞ……わかってんだろおな!!!それとだ、一応お互いの長所と弱点と把握しておかねえと、何かあった時にやりにくいからな。今、教えといてもらおうか。」



銀黒宇王「わしの、長所である<銀>はこの世一美しく尊いものよ。銀になった人ほど美しいものはない。いかん話がそれてしまったな、、



特技はだな

人を銀の粉にしちまう、


また普段はしめしがつかねえんで、隠しているが魔を注いだ銀テープで縛り上げる……

この銀を地中・空中からも出現させられることだな、


そして<弱点>は まあそのなんだ,


放出する一瞬、手のひらに穴があくんで

その穴に逆に無酸素のような空間を体に送りこまれてしまうと……アウトってやつよ……」



と一応無二を心のどこかで信頼してか、語り出す銀黒宇王。

すると、無二がにぇにぇに「今の聞いたか?」

と小声で話をふる。


無二「さすがですよ!!すごくためになるお話しですっ。もっと詳しく知りたいんで先輩の凄腕、近くでみせてもらっていいですか??大先輩の技が至近距離でみれるなんてたまらないっ」



銀黒宇王「がはは、わしの技そんなにみたいかっ。なかなか憎めないやつだ」


「いいか、よくみとけよ??特に手で放出する瞬間がまたかっこいいからよ。}



銀黒宇王「はああああ!!!!!空間放出、総銀責め!!!」




と手のひらがぽっかり穴が空き出す。


無二「うわあ、もうかっこよすぎますっその放出の仕方とか惚れ惚れしそう☆もっと、もっとみせてください」


銀黒宇王「そ、そうか??そんなに言うなら・・

拡散銀放出!!!!




はあ……はあ………ど、どうよ??」





無二「にぇにぇっ、今!!!」


にぇにぇがその空洞に一気に<無空間>を送り出す。。


銀黒宇「ぎぇええええええ、ば,,ばかな!!!

お……おのれえ!!!小娘えええ

はかりおったな!!!!」





あっという間に体中が無空間状態になり、、銀黒宇王が膨張して床に伏せこんだ。。


無二&にぇにぇ「べらべらと、おしゃべりなやつにぇ。悪いけれどわたしには私の考えがあるの。悪く思わないでね、それに口は災いのもと。」




無二「うう、、頭が、なんでっ

頭が割れるように痛い……頭の中にノイズが……」


「う、うう…パワーストーン、、  王の..はあはあ、玉…座

……ヨォび??私…」


にぇにぇは、そんな無二を複雑な表情で見つめ、「全ては主の赴くままに..」と

無二に伝わるか伝わらないかの声を発した。


続けて、無二が無言で

床に落ちてあった銀色の虹の息吹を拾い、にぇにぇの尻尾に静かにはめた。







数分後、少し様子が落ち着いた無二「順調に集まってきたわね・・さて裏黒宇王様にご報告しなければ、もちろん都合のいいようにね」


無二「下っ端はこんなのだったから助かったけど、次はそうはいかないかもしれない。。」


その頃ゆきは、

ゆきはあかりんと七秘まほに、さっそく状態異常の腕を見てもらった。


ゆき「うわああ、まほさん顔が近い><至近距離で、まほさんが……」


まほ「また、これは……かなりの怨念のこもった技を使われたようだね、待ってて、ちょっぴりしみるかもしれないけど、





「解腐癒癒!!!」


とやわらかなオーラがゆきの右腕を包み、

腐食しかけていた腕がみるみる元に戻っていく……



あかりん「ゆきちゃん、本当によかったね☆あたしもこんな状態だったら、たまったもんじゃないし。もう大丈夫大丈夫!」


ゆき「本当一時は泣きそうなくらい不安で、あかりんさん、まほさん助かりました!!ますます憧れてしまいます;ありがとうございます!!」


その後ゆきは体力面技術面などを一生懸命スキルアップしようとしていた。



ゆき「はわわ、、っさっきから

顔が真っ赤になってしまって、これじゃ集中できない。。けど集中集中!!」



まほ「ゆきちゃん改めてはじめましてっ!七秘まほです☆私は状態異常専門だけど、ちょっと技の方も伝授できたらいいなっ、よろしくねっ」


と優しく雪に語りかけている。


はてさてゆきの修業は一体どうなっていくのか、はたまた

まほさんとの進展はいかに?? つづく

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