第3話 突如現れた謎の女性まつ、登場。
気づくと、全員きづいていなかったのか、物陰から女性の顔がちらちらしている。
ゆき絵美無二「わああ、、めちゃくちゃびっくりした!!!」
絵美「誰なん??いつからそこにいてん、あんた!!」
?????「あら………あちきずいぶん前からいたんやけど、なにやら騒動で気づいてもらえなくて。。」
大人っぽく、容姿端麗な顔立ち、かすかにローズマリーの香りがし、耳元には魔方陣のような円形イヤリングを身に着けている。
マツ「あちきは、まつ。こういうても信じられないかもしれへんけど……室町時代から来た、いわゆる時空間漂流してる、妖術つかいみたいなもんです。」
絵美「なんやそれ、めちゃくちゃ怪しいねんけど・・」
と疑った目で何度も見る。
ゆきは、まあまあといってなだめつつ、半信半疑の目で見る。
マツ「それはそうと、みなさんの目はごまかせてもあちきの目はごまかせません。さっきどこからか迷い込んだ愛魔がおったようですけど……」
「あいつほおっておいたらまたこの世界で悪さしますよ?。」
とやや警戒している様子でゆき、絵美無二に忠告する。
絵美「やっぱ、さっきのは見間違いじゃなかったかあ!!うちの直感はあながち間違いでもなさそうやなあ。」
ゆき「それって………おば。。おばけの類なの?? あたしお化けは、無理……」
絵美「なにゆうてるのん、さっきみんなを守る為強くなりたいいうてたやん!?」
無二「確かに無二家代々にも、そういった類の化け物などはこの世界とあの世界をつなぐ、穴を出入りしていると聞いてます……古来より、トンネルや鏡のある場所もそう聞くけど」
マツ「一見何にもないところも、そういった次空間が現れることがあるとか。あちきもこの世界に来た以上、みなさんのサポートをさせていただきとおございます。」
絵美「けど、、一旦帰ってまた明日の準備しよか、さすがに疲れちゃって……」
その日はみな、疲れた様子で無二家をあとにした。
うん、、今日はもう帰ろう!!と一同。
ゆき「あと、まつさんはこれからどうするの??」
マツ「あちきももう少し調べてみたいことがあるので、基本的にあちきは室町時代にて習得した円盤時空魔法という移動が得意です。
なので、分かり次第みなさんに一報いれます。」
すると魔方陣の描かれたような円盤型、といっても薄っぺらい乗り物だが。宙に浮き、一瞬の間にどこかへ消える。
絵美「明朝昨日はいろんなことがありすぎて、あまり眠れなかったねんなあ;;」
絵美「せや、今日なあの学校のいっちゃん偉い人が、確かEMの紹介があるっていうててん。確か・・七秘まほさんも来るいうてたなあ。」
ゆき「えええええ!!!!やば、やっば。あたしのあこがれのまほさんがくるとか、朝からテンションあがりすぎてどうしよう……??」
絵美無二「ゆき落ち着いて!!深呼吸深呼吸。。」
ゆきはむしろ逆に興奮状態になっている。
桜魔学園につくと、早速担魔から講堂にいくよう指示があり、全員急ぎ足で向かった。
担魔「ええ、、今日はME5のみなさんを紹介するので静かに聞くように。」
ME5全員「こんにちは!みなさん、私たちごときがこの学園の一応は魔法においてはトップとのことで、紹介いただいたんですが……改めてよろしくおねがいします。メンバーは、河野美穂、七秘まほ 海次真由、愛菜あかり、留学生の
闇夜リュミエールです。」
わあああああ、あかりいんっー、まほさあああん、リュミエーール様今日も謎めいていて素敵です!!とそれぞれのME5のファンが黄色い声を講堂に響き渡らせる。
ゆき「あ……っ あこあこがれの七秘まほさんだあ!!!やば、やっば……緊張しすぎて、声がでないよ……っ どうしよ、落ち着けあたし、、」
七秘まほ「ええっと~~こ、こんにちは。七秘まほです、女性の手の握りこぶし位の小顔、洗練された美しさ、気品あふれる振る舞いで上品に話しだす。
まほ「私たちはまだまだですが、時折みなさんのサポートをさせて頂きますので、これから改めてよろしくお願いしますね!!」
担魔「ええっと今日は軽い挨拶のみなんで、またの機会に協力してもらうことになると思う。その時は、話を良く聞き、できる事は吸収できるように努めるように!」
と締めくくる。そして、教室に戻ろうとした時。
物陰からふっと、まつが戻ってくる。
マツ「小声で、ゆき、絵美、無二……」
ゆき絵美「ま……まつさん!!どうしたの??何かあのあと分かったの??」
マツ「ああ実はそのことなんだが……どうしても3人の力が必要で。また説明するが、無二の腕にある時計の文字盤をひっくり返したような紋章についても、ちと分かった事があってね。」
「あちきが様々な時代を調査した結果、今回は現世に穴が空きそこから愛魔が出入りしてるようで……稀に次元のゆがみから悪い愛魔が出てくることがある。」
「無論、中には良い愛魔もいるんだがねえ……」
そこで、6つの各時代から本来はそれぞれ良いはずの王なのだが なんらかの影響ですっかり変わってしまい……
黒宇王(こくうおう)と呼ばれる王達がすでに現世にきているようで……
あっそうそう!!あんたたちにこれを渡しておくわね。
この通信棒で相手と会話が通信できるから。もっておきな!!とまつが渡す。
ゆき絵美「わ、わかった!!まつさんまた連絡するねっ」
絵美「じゃあ……そいつらを倒せばこっちの時代にこれなくなるんだな??ゆきは、それってお化けとかそういうの…??あたしもおばけはちょっと…」
無二「そこはがんばれ!」
物陰に隠れた愛魔「けけっけけっ、、俺様の手相を思い道理に作れる体のおかげで、こいつらの会話がつつぬけだぜ。笑わせてくれる、人間ごときになにができる。
今度こそ俺様が人間界から特に力の強いのを穴に送り込んでやる・・」
「そして俺様は、ボスから異例の抜擢を受け、昇進につぐ昇進、大出世よ。
完璧な策があるので今度こそいける!!!」
愛魔はそう呟くと、瞬く間にふっと消えた。
学校を終えたあと無二がこう語りかける。
無二「ごめんね、わたしのせいで……やっかいなことに巻き込んじゃって;」
絵美「そんなん気にせんでいいって!!うちらがもとはと言えば無二んちの、あの黒い扉に入りたいいうてんし……なあ、ゆきい。」
ゆき「そうだよ!!第一友達が困ってるのに ほおっておくなんて出来るわけないし、あたしも無二や絵美、まつさんと出会えて嬉しいし。」
無二「本当に本当にありがとう、二人には感謝でいっぱいだよお;;」
ゆき「そういえば愛魔を呼び出す時、悪いのも出てくるかもしれないけど
いいやつも出てくるかもなんだよねっ??もう一回、無二ん家で試してみない??
無理しない程度に……」
絵美「ほんまゆきのいうことも一理あるよね!!うちは賛成かな。」
無二「私は失敗ばっかりするけど、二人がいてくれたらなんとかなるきがして……
じゃあ……お願いしてもいいかな?」
絵美「じゃ、さっそく無二ん家いかなあかんなあ、あの紅茶も飲みたいし………」
ゆき「絵美ったらそれが目的じゃないよね(笑)」
そして無二家に早足ぎみで向かう一向。
そして、無二家に三度つくと、無二が急に少し弱気になり……
「でもまた失敗して迷惑かけたら、どうしよう……」
と言い出す。
絵美「そんときゃ全力で無二のサポートするやん!!だから、
うちらがついてるから大丈夫やって、なあゆきい」
「そして……相も変わらずまた、極めて美味しい紅茶を全員で頂く。これだよ、これ!!口の中に広がる紅茶の海!!くうう、染み渡るわあ……」
不安も和らぐかのように、一同大爆笑する。
そして、あの黒い謎の扉がぎしぎし開き中に入ると・・
以前とはどこか香りが違う、そんな感覚に陥る。
では、さっそく……無二が、配置に着き召喚魔を唱え出そうとする。
やや後ろにゆき、絵美がサポートする形で配置についている。
すると、聞いたこともないような、不思議な言葉が部屋中に響き渡り……
一気にピンクの煙に包まれる。
煙の隙間から、突如見たこともない愛魔が現れ、
「にぇにぇっにぇっにぇっ」
と鳴き声がしている。絵美「かわいいい!!!せ、成功したん???」
無二「うっうん!!みんなのおかげで成功したみたいっ」
ゆき「ほんまよかったあ!!無二が一生懸命がんばったおかげだよっ」
絵美「全員よく見て??この子、尻尾についてる6つの穴に赤い
虹の息吹が1つ埋まってるよ」
ゆき無二「本当だねっ!ここに、虹の息吹はめる??のかなあ……
もふもふしててこの、子犬みたいな目……ピンクの毛で覆われ、ツボすぎる。。」
「そういえば、名前決めてなかったけど何にしよう??」
無二「ううん、、もふもふしてて……ピンクだから。。ええっと……にぇにぇ。なんて、どう??」
絵美「いいけど笑 もふもふとピンクどこいってん笑
ネーミングセンス………笑」
そこっ笑わない!!とつっこむ無二。
????「ううん、まあまあだね!妥協点にぇ。」
ゆき達「・・・・・??
ええ、ええええ!!!!いましゃべった、、??」
にぇにぇっ「うん人間の言葉くらいわかるにぇ。
で、この中なら……ごめん、関西弁の娘。悪いけど他の娘についてくにぇ。」
絵美「な、なんやてえー!!こっちこそこんなへんてこで、もふもふしてんの願いさげやわあ………。」
にぇにぇ「このゆきって娘も悪くないけど、無二って娘についてくことにきめたにぇ。よろにぇ。と少し甘えたように無二の、袖を引っ張る。」
無二「な……なんてかわいいの~~」
と完全に見とれている様子。
「それに良く見るとにぇにぇって、尻尾の羽が色に輝いてる!!すごくきれいい……
絵美「そっかあ??そんなのたいしたことない……し~~」
ゆき「とにかく、みんな!にぇにぇも仲間になってくれるみたいだし♪今日は大成功だねっ」
「そろそろ今日のところは夜も更けてきたし、一旦うちにかえろっか☆」と無二家を後にした。
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