第7話 頭痛

 最近、妙な頭痛がする。片頭痛はもともと持っているのだが、不思議なことにここ数日、午後3時過ぎあたりから夜中まで謎の頭痛に悩まされている。一体何なんだ。朝頭痛がするのなら学校に行きたくないと理由が付く。しかし、午後の頭痛に何の意味があるのか、さっぱりわからない。特に気にしてるわけでもないがひとつのことに集中できなくなるのが困ったものだ。どうにかして治そうと頭痛薬を飲むも、片頭痛の時に飲んでいるせいか効きが悪い。この役に立たない薬がっ…。

 とやかく薬に文句を言ったところで意味ないし、私は平静を装って授業を受ける。現在進行形で頭は割れるように痛いが、耐えるしかない。何せ私はさぼり癖があるため出席日数が崖っぷちなんだ。理解不明な頭痛ごときで留年になんてなった日には親に殺されかねない。

 私がこんなにも平静を装って頭痛に耐えているというのに周りの奴らは何なんだ。先生がいないと思ったらギャーギャー騒ぎだして。頭に響くから黙ってくれないだろうか。全く…私は逃げるように窓の外へ視線を移したのだった。

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