橙色に染まる放課後の教室に二人きり、少女は机に突っ伏し空虚な言葉を空に吐き出す。隣の席に座りノートにペンを走らせる少年はその言葉を受け、強く真っ直ぐな言葉を投げ返す。そして、少女は何かを決意したように、諦めように、不意に立ち上がり、少年の目の前に立つ……未熟な心が宙に浮く思春期の少年と少女の関係を情緒深く指摘に描いた雰囲気のある作品です。