「お金で買えない価値がある」あなたにとってそれは何ですか?

本題に戻ると、そもそも「叱る」という行為はどう定義されているのでしょうか?

<叱る>の意味

① (目下の者に対して)相手のよくない言動をとがめて、強い態度で責める。 「子供のいたずらを-・る」

② 怒る。 「猪のししといふものの、腹立ち-・りたるはいと恐ろしきものなり/宇治拾遺 10」

③ 陰で悪口を言う。 「あのやうなしわい人はあるまいと申して、皆-・りまする/狂言・素襖落 虎寛本」

<出典:コトバンク>

 あまりいい意味合いでない定義のようですよね。

 では「怒る」(おこる・いかる)とどう違うのでしょうか?

<怒る>の意味

① 腹を立てる。立腹する。いかる。 「真っ赤になって-・る」

② しかる。 「先生に-・られる」 〔動詞「おこる」は自動詞で、「…をおこる」とは言えない。「先生におこられた」はいわゆる迷惑の受身の例。

迷惑の受身とは、「(雨が)降る」「(父親が)死ぬ」のような自動詞で作られる、迷惑を受けた人を主語とした受身表現「(私は出先で)雨に降られた」「(彼は幼い時に)父親に死なれて苦労した」をいう。それに対して「しかる」は他動詞で、しかる相手が存在する。相手は動作者よりも目下の者で、動作者は教育的な立場から行い、意図的におこったようなこわい顔をすることはあっても、原則として非感情的である〕

<出典:コトバンク>

となっています。

注目すべきは、

<「叱る」は他動詞で、相手が存在する。相手は動作者よりも目下の者で、動作者は教育的な立場から行い、意図的におこったようなこわい顔をすることはあっても、原則として非感情的である>

と言う説明です。注目すべきは「叱る」ことは「教育的で、非感情的」であるという点です。

 つまり「叱る」ことに「感情は無い」のです。「相手が憎いとか、頭に来ている」感情が入っていない、という理解になります。

具体的には下記URLを参照してください。

<https://manabi-with.shopro.co.jp/manabico/638/>


「友達(同僚など)と喧嘩して人間関係がうまくいかない」なんて悩みがよく見受けられます。大人でも子供でも重大な悩みです。 では、その原因は何でしょうか?大抵は些細な事ではないでしょうか。

例えば、相手のXX(態度や言動)が気にいらない、YYを指摘された、とかそう言う類であったりする事が多いのではないでしょうか?私もよくあります。

 しかし、そこには「おこり・いかり」が含まれた「感情」があるからではないでしょうか?自分を高い位置で固定して物事を見ていないでしょうか?

 片や「叱ってくれる」友人・同僚なり、家族なりは「対等な立場で(先の引用では立場上は上ですが)自分のことを責めている」のです。「それはちょっと違うんじゃないのか?」という事を親身に言ってくれている事なのです。

「叱ってくれる」人とどんなに言い合っても、最終的には何らかの解決に導かれます。だから「叱る」なのです。自分が言われている事項に最終的には納得する、それは理論的に言われていることが正しいからです。しかも話の内容が「具体的」です。

「怒って」感情に流されて口論すると、ろくな結果になりませんね。極論を言うと「事件」に成りかねません。

 人間は馬鹿では無いですから、痛いところを突かれれば「なに!?」となるのが普通です。ですが「そうまでして自分のことを指摘する」相手の気持ちも察してはどうでしょうか?普通、自分のことを指摘する方もいい気持ちでは無いですよね。そうまでして自分のことを「思ってくれている」人間が一人でもいれば、それは心強いでしょう。だから、表面面の打算的な沢山の「友達」よりも、敢えて自分の悪いところを「自分のことを思って指摘してくれる」少数の「友人」を「両親以外」に作った方が自分の人生の中で「何よりの宝物」になると私は考えます。

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