第26話 監視カメラの映像/地下
監視カメラの映像
奇妙な光沢のある、素材不明の壁と扉が映っている。
扉が上に向かって開き、キャロライン・ルルイエが飛び出してくる。
扉の奥にスロープが見える。
別の監視カメラの映像
地下のはずだが異様なほど広い。
キャロライン・ルルイエ、扉を出たときよりも勢いをなくした様子でカメラの前を横切る。
さらに別の監視カメラの映像
奇妙な巨大建築物の群れ。
強いて言うならば新進気鋭のデザイナーによる奇抜なタワーマンションが大量発生したかのよう。
共通点として、いずれの建築物も屋上に庭園を備えている。
庭園の植物は、当時の一般的な園芸品種から、図鑑でしか見られないような古生代のもの、当時(一九三〇年)には化石すら発見されていないはずのものまで様々。
庭園の飾りとして、古代ローマの町並みを再現したものや、マチュピチュが遺跡になる前の景色を模したものなどが見られる。
画面の下の方でキャロライン・ルルイエが足を止めて建築物を見上げている。
キャロライン・ルルイエ、不意に振り返る。
資料写真の中の一枚
周りの建物の並びから、キャロライン・ルルイエの視線の先にあったものはこれであると推察される。
建築物屋上の庭園に、フェブラリータウンが飾られている。
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