第2話 タブロイド紙の切り抜き
これらの切り抜きが収められたスクラップ・ブックは、ウィルフレッド・ウィルソン氏の書斎で発見された。
何故、ウィルソン氏がこれらの記事を保管していたのかは不明。
『伝説のシー・モンクか!? グラスゴーの海岸に謎の巨大生物の死骸』
※紙の傷みが激しく、部分的にしか読むことができない。
・嵐の翌朝、海洋生物の死骸と思しき巨大な物体が、海流によりイギリスの大西洋側の海岸に漂着。
・強烈な腐敗臭。
・ぶよぶよした皮。
・暗緑色。もとの色なのか腐敗により変色したのかは不明。
翌日の同紙。
『怪物、一夜にして消失』
・地元の漁師の証言
「潮に流されたとは考えにくい」
・近隣住人の証言
「消えてくれて嬉しい。もう二度と見たくない」
・記事は、怪物は死んでおらず自ら泳ぎ去ったとの可能性を示唆して締めくくられている。
翌週の他紙の切り抜き
・専門家の見解で、鯨の死骸の可能性が高いとされる。
※追記
ウィルソン氏は当件の三年後に現地を訪れ、地元住民が保管していた新聞を譲り受けたと判明。
その目的は依然として不明。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます