第2話モテ期到来?!

「やっと気がついた?」


俺の前に立つ美少女はただそう言った。

よくよく見たら同じクラスの雨宮 かえで(あまみや かえで)だった。

「えーと私に何か用ですか?」

「付き合ってください!」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おいおい嘘だろこの俺に言ってるんだよな、

この俺に

「えーとこの私に言ってるのでしょうか?」


「うん」


うん!?ま、ま、ま、ま、まじかよ!!!

よっしゃー!よっしゃー!よっしゃー!俺は心の中でそう喜んだ。

雨宮 かえでは、クラスのカースト制度のトップofトップだ。英語にするとSSくらいが合ってるだろう。


そして何より『かわいい』


しかし、自分は自分で思ってしまったこんな俺がこんな超超美少女と付き合う!?

あー明日地球壊れるわ。


「よろしくお願いします」

口が勝手に動いた。


「じゃーあ、手始めに一緒に帰ろうか」

「あー、うん」

ん!?これは夢か夢なのか?

て言うか女子と帰るの初めてーていうか人生16年生きていて女子と帰ったことないのも今思うと悲しいな

するとかえでが話しかけてきた

「ねえねえ、何で最初に話しかけたときに反応遅かったの?」

「いや、自分じゃないと思ったから」

逆に自分と思って振り向いたら違う人だった。みたいなのはとても恥ずかしいからなー


「へーそうだったんだ」

かえでは軽い口調でそう言った。


「私海利のこと好きだったんだー」と軽い口調で重い言葉を言った。

俺は多分一生聞くことができないと思っていた台詞を今日初めて聞くことができた。


「あ、ありがとう」


「あはは照れちゃって」


「いや照れないやついる?逆に?」

俺は心からそう思った。


そうして話してる間に家に着いてしまった。まさか自分が家に着いて"しまった"と思う日が来るなんて


「じゃ、じゃあね」


「あーうんじゃあね、また明日!」


そうしてかえでは帰っていった。そして家に着くなり自分の部屋にいった。

両親は共働きで大抵家にはいない。


そして俺は思わず

「よっしゃーーーーーーーー!!!!!!」

と叫んだ。

親がいたら100%怒られるだろう。まあ、さっきのかえでの叫び、じゃなくて呼び掛けよりはましだ 。


俺は今日1日かえでが頭から離れなかった。

今まで自分は2次元としか恋ができないと思っていた。まさかこんな自分が3次元で恋ができるなんて…


最高かよ、これがモテ期ってやつだな。

ありがとう神様ーー

あー明日学校楽しみだなーまたまたこんな言葉が俺の口からでるなんて。


そして俺はいつもの通りゲームをしてアニメを見て寝床についた。

しかし、俺は遠足前の子供のように胸がドキドキしてあまり眠れなかったのだった

















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