第4話 空(から)の竹筒
雨が降ったら地面は固まる?。
そんなことはないだろう。
現にここは、ぬかるんでいる。
それよりも…。
「…竹だよなあ。」
この前、植えた竹を見に行った。
よく異世界ってでかい植物が植生しているじゃないか…。
まあ、メタイこと言ってないんでどういうことかというと…。
竹が…「「竹林」」になっていた。
「…魔力によって成長が早まるかと思ったら…予想以上だった件について…from異世界。」
見たことろゆうに15本以上生えている。
なぜかと言うと15本数えたくらいでめんどくさくなったので、15本以上だ。
「嵐山が懐かしいな…。」
さて、この「「竹」」をどうすればいいのか…。
この地において、「「竹」」は外来のものなので駆除すべきだと思うのだが…。
実は竹というのは土地の価格を下落させる要因にもなるかなり厄介者なのだ。
しかし…。
「「異世界だからどうでもいいよね!」」
「はあ…水筒でも作るか…。」
魔力で鉈を作る。そして、竹に向かって垂直に鉈をぶつけ竹を一本切り倒した。
「もっと…早く作れればいいんだけどな。」
切った竹を45㎝くらいの大きさに一つ切るのにだいたい5秒弱かかる。
ここからさらに手を加えるのだが、どうしても時間を食うんだよな…。
「よく考えたら重力を使って、繊維方向に切り裂くのがいいかもしれないな。」
…何を言っているのかわからないな。
理系の人たちが、「「万有引力じゃあああ!」」って言っているあれ。
万物はひかれあうもの…っていうやつだ。
そんなことは、理系よりも先にわかっていたのが事実だ。
難しくいえば、「「相互干渉」」。
簡単にいえば、「「繋がり」」。
ということで「「重力」」は重いものが近くにある限り発生し続けるエネルギーだ!。
…魂に重力を発生させられる物の質量があるのかはわからない。
そんなわけで…。
「…ものは試しようって言うしやってみますか」
あとで、根っこを抜かないとな…。
「…っ。」
竹に触り魔力を通す…。
すると竹は半分に割れた。
重力の向きが地球と同じでよかった。
「さて、乾燥させるか。」
とりあえず切っておく。
どうせまた生えてくるだろう…たぶん。
「う~ん、この際だから炭でも作るか!。今日は学校ないし、暇だし…。」
異世界で一番最初に有利なものを手に入れたのではないか?。
ゲームだって「「竹槍」」が売っているから。
「「竹槍があるんだったら、飛行機だって落としてみせる!」」
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