第3話 湖の騎士王

次の日、雨が降っていた。

なので昨日植えた「「竹?」」の様子を見に行けない…。

天気予報は無いようだ、この世界には。

ここは先駆者として観測データをまとめるべきだろう。

異世界から来たわけだし!。


なんて、思っていると…。


「レイジ?」

「何ですか?シェスカねぇ?」

「はあ…あなたは何歳何ですか?落ち着きのなさというかやはり、年齢と身体が乖離しているのはわかりますが村の子供達とも仲良くしなきゃいけませんよ。それじゃあ、レイジあなたの年齢はいくつですか?」

「じゅう…8歳…です。」

「そうですね、…こういう日はやることが無いでしょう?」

「はい、天気がわかればいいのに…。」

「残念ながらまだそんなに都合のいい魔法具はありませんからよ。天候は神様が決めるもので私たちはそれを見つめ、予測して天候がもたらす恩恵をうまく役立てなければなりません。その…レイジ、こんな日は本でも読んでみるのはどうですか?少しばかり教会にも面白そうな本があると思いますよ。」

「そうですか…それじゃあそうします。」


せめて存在た(あった)って言って欲しかったな。

シェスカさんの言葉から察するに天気予報は宗教的にダメとかそんなのはない感じみたいだ。

結局、この日は本を読んだだけだった。

この世界の地図があったが、古いものだった。


「…これは伝記か。」


まあ、これくらい無いとね。

何故か伝記の割りには妙に新しかった。


「ふむ…。」


その昔、人類及びその他の種族はお互いに競いあっていた。

人類は知において繁栄を手にした。

そして、国ができた。

これは当時、名も家も無い騎士の話である。

彼の名はカイラム。

幼少彼は父母を無くし、身を投げるために湖へ向かった。


…最初っから「クライマックス!」

いやいや、待てテンポが早すぎる。

しかも、まだ1ページまでなのだが…。


そこへ、湖の精が現れ…。


ランスロットやろ…これ。


「片刃の刃を授けました。」



彼は、その剣を使い王国を支え、騎士の王となり、国を守りました。

しかし、彼の女グセの悪さは騎士団一でした。


…なんだこれ?


その後も怪鳥とかアマゾネスとかシルフィードとかインプとか明らかに作り話かと思うような話がのっていたのだが読むのをやめた。


今まで読んだとこをまとめると…。

人類は生存競争に勝利した。

カイラムは騎士だった。

女グセの悪い…。


…時間の無駄だったな。


なんて、読み終わったあとにわかった。


あと彼の剣は何処に?。

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