第5話 明治時代と北方領土
巳代治「この江戸幕府の結んだ条約では、択捉島と
堅太郎「明治8年には『
巳代治「
堅太郎「押井守監督のアニメ映画『イノセンス』では択捉経済特区という舞台が出て来るので、それで名前を知った人もいるかもしれませんね」
巳代治「二番目に大きな島は
堅太郎「国後はこの地に住んでいたアイヌの人たちが『クナシル』と読んでいたことから国後になりました。ちなみに択捉島はアイヌ語の『エトゥヲロプ』岬のある場所が語源だそうです」
巳代治「
堅太郎「
巳代治「明治維新後は、藩が佐幕派だったりすると、元武士でも士族ではなく平民にされました。徳島藩は佐幕だったのだけど、稲田家は新政府側についたから、それなのにどうして! と稲田家家臣としては納得できず、士族にしてくれと嘆願していたわけです」
堅太郎「ちょっとすると廃藩置県で色丹島は開拓使の管轄に戻るんだけどね。徳島から北海道に移った人たちの足跡は今も日高のあたりで見られます」
巳代治「
堅太郎「
堅太郎「行ったなぁ……千島列島」
巳代治「金子君、千島列島行ったことあったの?」
堅太郎「あるよ。北海道開拓の視察旅行の時、馬と徒歩で北海道中を数か月歩いて、千島列島まで行った。『北海道巡察報告書』の中に千島警備のこともちゃんと書いたよ。それだけ明治の中央政府は千島列島を重視していたってことだね」
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