第11話 グラーツ二日目、。ホッホオスターヴィッツ城にいく


 本日は、グラーツから全然覚えられない名前の山の上にある要塞みたいな城を観に行きます(城めぐりは、まだ飽きていないのでね)  

ちなみに、この城の名前を思い出すときにホグワーツしかでてきません私。全然違うよね、ホしかあってない。

6時50分にホテルをチェックアウトして、ロッカーに荷物をいれて、いざ出発。(大きな荷物はチェックアウト後にホテルに預けることも可能なんだけど、駅のロッカーに入れておいたほうが、ホテルまで取りに行く手間ははぶけるんだよね)

乗り換え3回、すでに余裕です。

今日乗った列車が、コンパートメント(個室ね)で私たち二人しかいず

シートがフラットに倒れる神タイプのシートで、フラットに倒して、ぐーぐー寝ます。この列車を2時間乗って、乗り換えして1時間乗って、更に10分のったら到着しました。

駅からすでに、山の上の城は見えてるんだけど、一応適当なお店に入って、城までの行き方を尋ねました。

お店のお兄さんが、歩いていくの?と聞いてきたので、車がいい!と牧子とハモります。

お兄さんは、若いのに車かよ!。って感じで、車なの?って笑ってたんだけど、これ、普通に歩いたら30分ぐらいはかかる道のりでしょ。歩かんよ。基本、買い物以外は歩きたくない私たち山だから坂道だし(渋い顔)。

お兄さんは、隣にあるバーみたいなお店に私たちをともなって、中にいたおじさんに、城まで行きたいらしい。と伝えてくれました。

すると、おのおじさんがタクシーの運転手だったらしく、黒塗りのベンツ登場。

おい、このおっさんさっきまでバーで酒ひっかけてたんじゃないんかい!

って二人で顔を見合わせたんだけど、まあ、ヨーロッパなので、事故るような道のりでもないし、まーいっか。

それよりも、ベンツは普通のベンツで、タクシーマークもメーターもついていないんだけど、大丈夫か?

ぼったくられる恐怖に震えましたが、片道8ユーロで良心的でした。

そして、このおじさん、この辺の人ほぼ知り合いばかりみたいで、城まで行く道すがら、外の人に手を振りまくり。(人気ものかよ)

ぼったくられない感じだったので、帰りの列車の時間を言って、何時に迎えにきてねー。と伝えると、オッケーと快諾。

お迎え料金もなく、帰りも8ユーロぽっきりでした。

車が乗りつけられる場所から、更にリフトに乗って山の上まで行く予定が、その時リフトが工事中で(おいおい、勘弁してくれよ)、結局登山嫌いな私たちも歩いて上るはめに・・・。

20分かけて結構急な坂を登りました。

頂上には、美術館兼博物館みたいな、微妙な建物があって、それもこみのチケットなので(リフト工事中で乗れてないのに、込みってなんだよ!って感じですがね)

そのまま、入ると、大した絵画も飾ってないのに、カメラ禁止のマークが!

おいおい。湿度管理も、ライティング管理もされていないような適当な展示で、カメラ禁止とか、ケチりすぎだろ!と、若干のいらつき。

ノーフラッシュなら、カメラOKが妥当な展示でした。

まあ、そこらへんで、わざわざ入るような展示でもなかったな。って感想。

お土産屋さんで、ここまで3時間もかけてきたので、この城のミニチュア模型を購入。城のミニチュアとか嫌いじゃないので。うふふ。

文鎮にでもするかな。

この城は、城砦で、何度も攻撃を受けたけれど、一度も陥落したことがない城だそうで。その説明を読んで、真っ先に思い出したのが、

「一度も侵入を許していない砦は頼もしく、一度も侵入に成功しない兵士は頼りない。」

この一説なんだけど。これ、ネットに書かれてる、処女と童貞を表す言葉なんだよね。砦は処女で、兵士は童貞ね。

この城って、処女なわけね?って思ってみたら、案外面白い。

とはいえ、実際は、攻められもしない、砦もあるわけで。(一度も攻められなければ堅固な城とは言えず。それ、頼もしいのか!とは、私はいつも思っている。)

とはいえ、こちらのお城は魅力的らしく、何度も攻め込まれそうになっているのを阻んできているので、最強の処女といえましょう。

と、下ネタはこのぐらいにして、観光を続けます。

教会は中には入れず(扉がしまっていた)、外で外観のみを撮影。

20かけて登ってきたわりに、観光終わるのはやっ。

あ、ここにも、顔をくりぬいた、写真撮影用の看板がありました。もちろん牧子とうきうきで撮影。

これにて観光終了

また20分かけて坂をくだります。もちろん歩きです。

ここに来るのに、グラーツから列車で3時間。

駅について、タクシーをはぶいて、山まで徒歩での往復20分×2、展示みるのに20分ぐらい。滞在間が、列車移動時間よりかなり短いんですけど・・・。

例えるなら、札幌から帯広ドライブがてら片道4時間かかってたどり着いて、豚丼だけ食べて帰ってくるような感じ。(リアルにこれやったことあります、まじでガソリンの無駄使い)

だって!、城以外見るべきところなんてないような場所だったんだよね。

この城だけをみに、3時間かけるには、そんな価値はないような・・・。

うむむ。まあ、個人の好みですが。

旅行記ってさ、よかったよかった、素敵だった。ばっか書いてるの多いけどさ。そんなわけないのよね。つまらない場所ももちろんあるし、個人的に好みじゃない場所もたくさんあるわけですよ。不愉快な目にもあうしね!

そして、ここは。往復3時間かけてくるような場所ではなかったかな。

まあ、しょっぱなから、ザルツブルクだのリンツだの、ハルシュタットだのいちゃったから、感動が薄れてるっていうか、慣れちゃったっていうか、こんな感じの景色に。

なんか、切れのない観光でした。ということで、すぐに帰ります。まじでとんぼがえり。いいのか?これで。

坂歩いて登ったから、まだ滞在時間が延びてむしろ良かったかもね?と、列車の中で牧子と話しました。

ちなみに、2019年の先ほど、ちらっとテレビをみたら、この城にそっくりな城がアニメ、七つの大罪にでていました。なので、七つの大罪がお好きな方にはとてもお勧めです。

さて、また3時間かけてグラーツの駅に到着。

駅の怪しい寿司やで、怪しい寿司を買って食べる。

しゃりぱっさぱさ!(よくあることだけどね)

握って冷蔵庫にいれっぱなしの感じ(これで8ユーロぐらい)

注文するときに見た写真と、ネタ違うじゃん!(これも、ヨーロッパのすし屋あるある)

でもいいんです。

なぜなら、タマゴの写真だったけど、ハマチとサーモンに代わってたから。

まあ、よしとしましょう。(逆だったらクレームだぞ)

握ってる人間が、ネタの名前も違いもわかっていない感満載。

しかし、握った寿司、普通に冷蔵庫にいれてたらまずいに決まってんだろ!!と、私はヨーロッパの中心で叫びたい気持ちになりました。

米の扱いを全然わかってない!

というか、こんなレベルの低い米を食べて、これが米の味だと思っているヨーロッパの人間が気の毒・・・。


 

さて、本日は、グラーツ市内を観光します。

グラーツ戻ってきて、すぐにグラーツ観光のために、またグラーツの山に登ります。

私たちが初日に購入した、3日間乗り放題チケットには、この山に登るためのエレベーターも、下りのトラムも含めれているので、上りはエレベーターを利用、帰りはトラムを利用して、どんどん元を取っていきます。

登りのエレベーター付近には、ちっちゃなドワーフみたいな人形が、トンネルの旅みたいな感じで配置されていました。(人形はちゃっちいので、あくまで子供むけです)

山の上までいって、景色を眺めて写真をとって下りのトラムにのり観光終了。

下りのトラムからの景色はなかなか楽しかったです。

さて、ここからは、牧子と行きたいところが別なので、一度わかれて、駅で待ち合わせしたんだけど、私がトラムの駅を間違えておりちゃって(だって!道聞いたおばちゃんは、ここ!って言ってたんだもん!このときはおばちゃんしかいず、道を尋ねるのに最適な可愛い子はどこにも見当たらなかった・・・。)

たまに、道を聞いた相手が間違ったこということもあるので、要注意。

ぐぬぬ。

約束してた時間に20分ぐらい遅れて、ついたらいなかったので(すれ違い)、トラムの駅じゃなく、グラーツの列車の駅に行けばいいな?と思い、駅までいくことに(ロッカーに荷物預けているから、すれ違ったときはロッカーの前で待てばいいよね?ってことで)

次に道を聞いたのは、可愛い女の子(これ重要)、と、そのお母さん(お母さんも美人)、の、親子で、今から私たちも列車にのるからグラーツの駅に行くよ!ということで、連れてってもらいます。

どこから来たの?とか話しているうちに、駅に到着。

その親子は、イランだったか、イラクだったから来ました(イランだったかな?内戦中じゃないの?大丈夫なの?とか思った記憶がある)

記念に一緒に3人で写真を撮ってるところに、駅から牧子が走ってきて、

「マリちゃんいた!やっぱり駅で待っててよかったよ!待ち合わせの駅にいったらいなかったから、駅に先にいってるんだと思って駅ついたもいないから心配したよー!」

ありがとう、ありがとう。私が遅刻したのよ。ごめんね。(ちょっと買い物でアクセサリーみてたら時間すぎてた・・・。)


「あと5分で列車でるよ!!(それ逃したら一時間待ち)」

と、牧子があせっています。

やばっ。ってことで、案内してくれた美人親子と慌ててお別れして、列車に飛び乗ります。

帰りは列車でまた爆睡。あっというまにウィーンに到着。

マイドリングの駅で降りて、8日間地下鉄チケットをがちゃんこして、アパートに到着。グラーツの観光めちゃクイックリーだったな。


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