第6話 リンツへ。そしてレンタカー屋でキレる。

リンツへ



 「なんか、リンツ入ったね。」

青看板がリンツに入ったことを示しました。

私は、助手席で本日買った大きなオーストリアの地図と、リンツで泊まるホテル付近のプリントしてきた地図を見比べます。

大きな地図があるだけで、かなりわかりやすい。橋をこえ、右折したあたりで、

「ここらへんがホテルのはず。」と、断言できるほどに。

夜間でも、ホテル名がネオンで照らされている建物は、すぐに発見でき。

ホテルの駐車場に車をなんなく止め、チェックインです。

「こんなにドライブ簡単かよ。昨日のザルツブルクさまよったの一体なんだったんだ。笑っちゃうぐらいスムーズだったな。」

「地図って偉大だね。」

二人とも10ユーロだしてよかったね。と、買うときあんなにしぶっていたのに、ほくほくの笑顔でした。


リンツのホテルにチェックイン。

部屋でスムーズにWi-Fiもつながり、リンツ観光をどこ行くのか検索。

「私もうスイスで教会あきぎみだから、明日は買い物したいんだけど。」

「マリちゃん買い物好きだもんね」

私が。ではない、おまえも。だ。

と、つっこんで、その日は就寝したのでした。



   リンツで観光もとい買い物


次の日、食事まで時間があるので、ホテルの無料のプリンターで予約してある宿の地図やら、遊びに行く予定の場所の詳細をプリントしまくります。ウィーンで借りたアパートにはプリンターがないので、ここぞとばかりに。

そして無料なので。くふふ。

20枚ぐらい印刷して、満足したのち、リンツの観光地へ。

⒒時にならないと、レストランが開かないので、10時から開いている服屋さんでお買い物。

ちょうど夏のセールをやっていて、もりもりお買い物。

私のはじけた買いっぷりに、お店のお姉さんもめちゃ笑顔。

会計後に、ハブアナイスデー!と叫んでくれました。

牧子が店員さんに、

「あなたの友達すごいねー。」と言われていたそうです。

もともと買い物は大好きなんだけど、スイスの物価が高くて、買い物楽しめなかったそのうっぷんが、リンツではじけちゃったのよね。

一度車のトランクに買ったものをほおりこみに行きます。

そのあとも、⒒時のレストランが開くまで、ほかのお店も回り買い物をし、数回それを繰り返してトランク満杯に。

「こんだけ荷物増えたら、車借りた元はとれたわ。」

電車で移動していたら、こんなに買い物できないもんね。しかも、その日に買い物すると、さらに2割引きで、私の理性はぶっとんでいたのでした。


 こんだけ買い物すると、お腹が減ってきます。

欲望に忠実な私たちは、買い物欲を満たすと、次は腹をみたしにレストランへと向かったのでした。


「さっき、店の外に中華バイキングって書いてて、めちゃ安かったじゃん。あそこいこ。」

と即決。

お茶を別料金で注文しても、一人6,5ユーロぐらい。

やすっ。

スイスプライスがしみこんでいた私は、なんて安いんだ!リンツ最高!

と、リンツを愛し始めます。

このレストラン、中庭もあって、パラソルの下で風が気持ちよかったです。

是非、みなさんにもおすすめしたい。

そんなこんなで、買い物欲も、食欲も満たされた私たちは、

「教会興味ないけど、一応みておくか、腹ごなしに」

と、信大聖堂というごりっぱな名前の教会を見学。ここはステンドグラスが素晴らしいです。(教会ってどこもそうだけど)

しかも、この教会は見学料無料です。無料最高!

私ほんとにお嬢様なのかな?

無料無料書いてて、いま一瞬自分のアイデンティティを疑いましたが。

それもこれも、スイスの物価の高さでやられていたからであって、本当、スイスの物価の高さは私のアイデンティティを崩壊させるに足りるやばさだったな・・・(回想中)


美術館が好きな私は、どこの都市でもひとつは美術館をみるので、リンツでも牧子と別行動で美術館を見に行く予定だったんだけど、あんなに買い物しちゃったので、美術館はやめて、日本へ買った荷物を発送するべく、段ボールを探します。

のちのち、わかったんだけど、ヨーロッパって段ボールそこらへんにおいてないのよね。困っちゃう。

飲み物を買いに寄ったスーパーで、段ボールがあるか尋ねるも、小さい!

トランク満杯になるほどの服を送るには、この段ボールの5倍は大きさがほしい。

ということで、さらに段ボールを探します。

ウィーンで探して歩いて持って帰るより、リンツで段ボールもらって、車につんで、アパートまでもってかえるほうが効率が良いので、リンツで段ボールを探し続けます。

デパートのインフォメーションのお姉さんに聞くと、4階のお店ならくれるかもよ?と教えてくれました。ドイツ語で段ボールの発音がわからないので、メモ用紙にドイツ語で段ボールと書いてもらいます。

4階につくと、電気屋です。よし!

電気屋のポニーテールで可愛いお姉さんに聞くと、快諾してもってきてくれました。

探し求めていた強くて大きな段ボールです(たぶんモニターか何かが入っていた箱)

これこれ!!と、日本語で喜ぶと、気を良くしたお姉さんんが、1枚でいいの?というので、2枚ほしい!というと、さらに3枚もってきてくれましたー!

ほくほくの笑顔で、車まで段ボールを運ぼうと牧子とエスカレーターでしたに降りる途中に可愛い靴屋さん発見。

もちろん、寄ります。段ボールは店の壁に立てかけて、靴を物色。

これ可愛い!となり、レジへもっていくと、あれ?さっき見た値段より高くない?

箱には確かにその価格がマジックで書かれてるんだけど、さっき見た価格は違ったような??

カードで支払いをしてから、もう一度靴が並んでいるところにいって確認すると、同じ靴なのに色ごとに違う値段が書いてある!

えー。色で値段違うわけないじゃん。と、もう一回レジに行きお姉さんを呼んできます。

「ねーねー。この色の靴はこの値段なのに、私のは違うの?」

と、聞くと、ついてきたお姉さんも、あれれ?おかしいぞ?って感じでレジに戻って番号打ち込んで確認したら、やっぱり!さらに値下がりしてました。

確認大切よねー。あのまま帰ってたら1500円ぐらい高かったわ。

確認大切。とくに、日本よりいい加減率たかい海外のお店では。

カードのキャンセル手続きをしてほっと一安心。

靴を買って、エスカレーターでひとつしたの階へ行くと、今度は水着が可愛いお店を発見。

もちろん、牧子と試着三昧しながら、

「水着ってさー、見た感じ可愛いやつより、え?こんな色大丈夫?みたいなド派手な色のやつのほうが実際着ると可愛かったりするよね。」

とかなんとか言いながら、数点お買い上げ。

みなさまも、水着などのスポーツウェアは地味なやつよりも、え?大丈夫?みたいな色合いの方が実際着用すると可愛いので、是非参考にしてください。


さて、たくさん買って満足したので、そろそろウィーンへ帰ることにします。

リンツ=買い物。っていうイメージになっちゃっているので、リンツぽいものでも買うかってことで、車の中で食べる予定で、リンツ名物のリンツケーキを買って帰ります。

お店の中で、写真撮っていい?って言ったら、快諾でした。

車の中でそれを食べながら移動。みなさまもリンツケーキを画像検索してください。アーモンドプードル多めの素朴な味です。

来るときに、走ってきたアウトバーンに入り、スムーズにウィーンの出口へと到着。

まあ、ここまでは想定内。

高速は降り口の番号さえ間違えなければ、比較的簡単なんだけど、市街地が大変なのよね・・・。

リンツで泊まったホテルで、無料で印刷した、私たちのアパートまでの地図を見ながらなびってるんだけど、あれれ?よくわからないぞ?

10ユーロだして買った地図の効果も切れた模様。

途中に発見した駅で車をとめ、降りて聞いたら、親切な二人組のお兄ちゃんたちが、、駅に貼ってある大きな地図を指さしながら説明してくれます。

でも、

「地下鉄乗ったほうがいいよ!」って何度も言われる。

だから、車なんだって!ってやり取りを3回ぐらいして、やっと理解してくれました。

車だって!って英語そんな難しくないのに、なぜ地下鉄を何度も進められたのかはいまだに謎。


そのやり取りで、地下鉄の地図をみていて、あれ?ここ、レンタカー屋のある駅の近くだ。と気づく。

あああああああーーーーーー。

この地図、アパートへの地図じゃなくて、レンタカー屋への地図だ!と気づく。

ナビの私が深くにも、アパートへナビしているはずが、レンタカー屋へ導いていた模様。

てか、あってたね、ある意味。私のナビ。(開きなおり)

と、ポジティブにとらえ、地図をアパートへのものと交換して、気を取り直してアパートへ向かいます。


地図さえあってりゃ、私のナビは完璧なので(開き直り中)

あっという間に、アパート到着。

初期の予定は、レンタカーを返してから地下鉄で帰る予定が、買い物しすぎて、アパートに車で帰ることに変更したのを忘れてたのよ。この日に返しておけば、明日の朝7時までというめちゃ早な時間に返却する手間はなかったんだけど、段ボールもつんでたし、全部をもって移動するのはほぼ無理で致し方なかった。


車停めて部屋に荷物運んで、パーキングを探す予定が、

「ねーねーマリちゃん。なんかここに止めてある車さー。フロントガラスにパーキングのチケットも貼ってなくない?」

「もしかして、無料じゃない?この道路」

って、話で、車から降りてきたお兄さんに、ここ停めていいの?と聞くと、土日は無料とのこと。

ついてる!

アパートの横の道路に停めっぱなしで本日オーケー。

無事アパートへ帰ってきてほっと一息。


そうそう、格安アパートがどんな感じなのか、簡易図で紹介したいと思います。

まず、部屋に入ると、右手にトイレ、トイレのドアの迎えに洗面台、その隣がシャワールーム(トイレとは別に、シャワールームだけがすりガラスで単体である)、1Lなので、シャワールームから奥に進むと、リビング的なつくりで、二つのソファーベッドが壁ぞいにある。

中央にはダイニングテーブルとイスが4つ。

部屋のドアを開けて左手には、ガス代のあるキッチン。

こんな感じです。2週間借りて、一人一泊23ユーロだったかな?

こういう短期旅行者用のアパートは、長く宿泊すればするだけ一日単価が下がるので最低一週間は宿泊したほうが安く泊まれます。


一泊目から、どちらのソファーベッドが自分専用か決まっているので、買ってきた荷物をほどいて、ソファーにお互い広げ、試着なんかをして楽しみます。このひと時がめちゃ楽しい。

これ買ってやっぱりよかったねー。とか言いながら、どんどん荷物をほどいていくと、あ!ハルシュタットで親に買ったお土産の木細工が壊れている。

あぁー。ハルシュタットもういけないのに。と嘆いたら、牧子が木工用ボンドをもってきていて(なんで?)

試しにくっつけてみました。

あれ?これいけるね。てか、いまここでくっつけても、また荷物送ったら壊れない?

と、喧々囂々になったんだけど、まー。また壊れてもこんなに簡単にくっつくなら、日本かえってからまたくっつけて、上からアクリル絵の具でも塗って仕上げて渡すことにするわ。

そう、思い出したんだけど私は美術家卒業生。

やろうと思えば朝飯前です。

ということで、一度は壊れたものの、日本にかえってからマイセルフで補修して、ハルシュタットと私のコラボとして両親に渡すことにしました。

後で、牧子に、あんたなんで木工用ボンドなんてもってるの?と聞くと、ツアーコンダクターはツアーでお客さんがいろんなものを壊して相談にくるから、もってきてる。とのこと。

私より抜けてると思っていた牧子を一瞬尊敬した一幕でした。

ともいえ、夜は更け、シャワーを浴びて就寝です。

明日は朝7時までにレンタカーを返さないといけないからね。

おやすみなさーい。



    レンタカー屋に車を返しにいく



 あっ。朝寝坊した!

4時半に起きる予定が、もう5時45分です。

5分で化粧して、起きてから15分で二人とも準備完了。

すぐに出発です。

地図をみて、大きな川沿いの通りを行けばすぐじゃない?とかいって、川沿いへ向かうと、大きな道っていうのは、高速までの道や(気づかないで高速のっちゃう危険性大)、合流地点がありすぎて頭がこんがります。

その道をぐるぐる回りながら、レンタカー屋を目指しますがなかなかたどり着けません。昨日は無駄にレンタカー屋の近くにいたのに!

そして・・・。

残念なお知らせですが、すでに返却時間の7時を過ぎています。

「おい。これ、激安レンタカーだから、10分でも時間すぎたら2万ぐらい請求されるやつじゃない?」

「レンタカー代より高かったりしてー。」

とか、言いながら、レンタカー屋を探します。

返す前に、ガソリン満タンにもしなければならない。(ガソリン屋も用がないときはたくさんあるのに!探すとなるとみかけないもんだよ!)

もう、こりゃ間に合わないな。と、確定したら、あら不思議、気が楽に。

ガソリンスタンドで聞いても、いまいちわからなかったのに、塗装やのおじさん二人組に聞くと、車わきに停めて、いま調べてあげるから。と、取り出したのがアイフォン!

アイフォンで私たちのレンタカー屋を検索してくれました!

2019年のいまじゃ、私もアイフォン2台もちのベテランアイフォンユーザーですが、その当時は、ガラパゴス所有者だったので、アイフォンですぐにレンタカー屋を発見し、地図を見せながらわかりやすく説明してくれて、アイフォンの素晴らしさを認識したのです。

しかし、この塗装屋のおじさん二人組は、素晴らしい親切さんで、片方がアイフォン片手に調べてくれて、片方がその人のドイツ語を英語に翻訳してくれるというサービス精神。

このおじさんたちのおかげで、やっとレンタカー屋に到着。

返却時間2時間オーバー。(地下鉄で30分の距離を車返すのに2時間さ迷う)

で、結局、

2時間オーバーだから89ユーロ払えって言われたんだけど(想定の範囲内、私はこうなる事態を想定して、腹をくくっていた。)

返却時には、あの感じのよいニコニコしているイケメン二人はいず、なんか感じの悪い、態度が鼻につく小生意気な女性スタッフだったし、遠慮はいらんってことで。(だいたい、こいつは私たちより確実に年下。顔がふけてるだけ。)


「うるさい」と私はテーブルを叩き、89ユーロ払えといってくるスタッフの話をさえぎり。


「フォローミー。」

といって、カウンターにあるイスから立ち上がり、いま乗ってきた車まで若干困惑ぎみの、その小生意気な女性スタッフをつれてすたすた歩きます。

まあ、そりゃそうだ。ふりふりのワンピースにふわふわの茶髪のロングヘアー。メイクもばっちりで、黙っていたら、日本からきた怒ることを知らない、優しい旅行者に見えるだろう私が、切れたんだから。いやさ、まあ、日本でも黙ってると優しい人に見える。ってよく言われるのよね、私。

でもね。外見は作れるのよ。優し気に。内面が外見に比例するとは限らないんだな。


そして。

「ワイパー壊れてるから、ナビの私は前も見えないし、雨も降ったのに危険なドライブでスピードも出せなかっただろ!」

と、英語で切れました。

するとどでしょう。

「オーケー。イッツフリー。」

と、無料になりました。

私も、

「オッケー。グッド。」と答え、帰るよ。と横で見ていた牧子をつれて帰ります。


 まったくもって、

ワイパー壊れててセーフ。

というか、むしろワイパー壊れててありがたや。


アパートに帰る道すがら。

「マリちゃんて、ああいう時ほんと頼りになるよねー。」

と牧子。

「あのねえ、あんたツアコンやってんだから、ああいう金のトラブルの時には交渉できないとだめでしょ」

「だって、日本でもなかなかああいうこと言えないしー。」

「金を払いたくない一心で切れると、中学生英語レベルでも言いたいことは伝わるものね。というか、ワイパー壊れててごめんごめーん。で手を合わせて許されるなら、2時間遅れてごめんごめーん。って手を合わせたら許されないとフェアじゃないもんね。」


89ユーロ支払わなくてよかったんだから、どっかでごはんでも食べて帰るか。みたいな話をして、ご飯食べようとミッテ駅(ウィーンの中央駅)で、一度降りたんだけど、店がほぼ閉まっていて、がっかり。

そういえば、本日は日曜日で、どの店もほぼ閉まってる。

日本人の感覚だと、土日営業していないお店って、やるきあんのか??って感じだけど、ヨーロッパってどこも日曜日営業してないのよね。

日曜日にるんるんお買い物って、日本独自の文化なのか気になりました。

そして、土日買い物が楽しめる日本は最高です。


ご飯も食べずにアパートに帰ったので、本日は、牧子が日本から持ってきた蕎麦をゆでで、私が絶対買ってこい。と指示した1,5リットルの麺つゆにつけて食べます。

麺つゆ最高!(そういえば、ヨーロッパって長ネギって売っていないと思う。それがちょっと不満)


「ちょっと、スイスの飯まずいし、高いし、あんたウィーン来るとき、かならず麺つゆと、乾麺と海苔買ってきて」

と、指定して持ってきてもらっためんつゆ。

「マリちゃん、麺つゆのサイズどうする?」というので、余ったら捨てればいいんだから、一番でかいやつ買ってきて。と指示。

麺つゆさえあれば、長期のヨーロッパの食の不安はかなり減ります。

ヨーロッパの食事に飽きていた私は、水で薄めて麺つゆ単体で味わえるぐらい、だしの味に飢えていました。

皆様方におかれましても、ヨーロッパ旅行の際は、麺つゆを忘れずにお持ちください。ヨーロッパのメシマズの苦痛からあなたを開放してくれることうけあいです。


蕎麦を味わったのち、ウィーン観光の予定が、二人とも市街地を2時間迷って、疲れていたので、食べ終わった後は二人とも爆睡。シエスタです。

起きると、夕方5時。寝すぎです。


「よく寝たし、飲みに行こうよ。」


ということで、私がウィーン観光の際に行く予定に入れていた、ウィーン市庁舎前の広場でやっている、札幌でいうビアガーデン的なものに誘います。

アパートから市庁舎前までは地下鉄とバスに乗り15分ぐらいで到着。

バスを降り、市庁舎の近くまで歩いていくと、、風に乗って音楽が聞こえてきます。

市庁舎前広場につくと、大きなスクリーンが広場にかかっていて、スクリーンの前にはたくさんのパイプ椅子。その後ろには立ち飲みのための背の高いテーブルがたくさん並んでいます。

そこでトゥーラドットのアニメが上映されていて、ちょうど誰も寝てはならぬのアリアが始まったところでした。


 夏の夜のビアガーデンの喧騒と、ふわっと漂ってくる大鍋のパエリアの香り。

バッグに流れるオペラ。

なかなかに素敵です。


そうそう。このウィーン市庁舎前の映画上映つきのビアガーデンは、毎年恒例なんですが、気を付けないといけないのが、始まるのは日が沈んでからなので、(暗くならないと上映できないから)、始まる時間はまちまちです。日が沈んで暗くなってから行きましょう。


牧子と、開いたテーブルを確保して(相席システム)、食べ物と飲み物を買いに行きます。

ビールでも買おうか、とその広場の回りをぐるっと囲んでいるたくさんのお店を物色します。

ひときわ目を引く、グラスにラズベリーがたくさん入った赤いドリンクがとても美味しそうだったので、二人ともそれを注文。

隣の、大鍋のパエリアも注文(通常のパエリア鍋の50倍ぐらいある鍋で作られたパエリア)二人分よそってもらいます。


「札幌の大通公園のビアガーデンより食べ物全部美味しいわ。ヨーロッパにきて日本より食べ物美味しいと思ったの、初めてかも。」

と、私。

「うん。このパエリアも出来立てで美味しいし、札幌のビアガーデンなんて冷凍食品ばっかだし、ウィーン見習ったほうがいいね。」と牧子。

他にも、ケバブの巨大なお肉焼いたのとか、中華風海鮮の炒め物みたいなのとか、色々美味しかったです。

ラズベリーがたくさん入った飲み物なんで、今でいうインスタ映え間違いなし。まるで、体内で漂う赤血球のようです。


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