第3話


  さぁ、まずはなにから話そうか、色々あるから迷ってしまうな。とりあえず、分かりやすいようにあの話でもしようか。



 僕は双子の弟リインと時を同じくして産まれたわけだけど、お察しのとおり僕らの仲はそこまでよくはない。


 それは幼い頃からずっとそんな調子で、昔は殴りあいのケンカなんて日常茶飯事だった。


 そりゃ10歳にもなったんだから今はしないさ。リインは今朝やる気満々だだったみたいだけど、少しからかいすぎてしまったかな。


 もし、あのときエミリアの仲裁もなくそのままケンカしていたらどうなっていただろう。きっと僕はコテンパンにやられていただろうね。


 悲しいことに、僕は弟に劣っているから……。

 


 おっと、話が逸れてしまった。本題に戻すよ。



 ある日、僕達がまだ6歳の頃だ。いつもみたいにくだらない理由で殴りあいの大喧嘩をしていたら、お互い取っ組みあっていたときに二人とも階段から転げ落ちてしまって、僕はその衝撃で気を失ってしまった。


 数時間後、母に介抱されていたところ目を覚ますと、なにやらリインの様子がおかしかった。別に柄にもなく僕のことを心配していたとかそういうわけじゃない。


 力がみなぎってくる、とわけのわからないことを神妙な面持ちでぶつくさ言っていたのだ。


 そのときは、階段から落ちて頭がおかしくなってしまったのか程度にしか気を止めなかったが、数日後、またいつもの調子で喧嘩していたときにその意味がわかるようになる。


 それまで喧嘩をしていても、双子なだけあって力は拮抗していて決着なんて滅多につくことはなかった。なのに、その日からまるで僕はリインに歯が立たなくなっていた。


 僕は直感的にリインのレベルが凄まじく上昇しているのではと思った。


 結果から言うとその予想は当たっていた。後日、リインの異変を察知していた父が、試しにリインにステータスプレートを使わせた。


 ステータスプレートというのは、一見すればただの金属の板だけど、ひとたび魔力を込めると本人のレベルや魔力などの能力値が写し出されるというマジックアイテムだ。


 リインはそれを受けとるなり、なんの躊躇もなく魔力を込ると、そこに書かれていたのは衝撃の内容だった。




  ==========================




リイン・セントラルク




レベル:47




種族:エルフ 




職業:




HP:750/750




MP:1100/1100 




筋力:340




耐久:380




魔力:820




敏捷:565




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 「ばかな!?レベル47!?6歳でレベル40台なんてありえない!!!」


 思わず声を荒げる父。


 父も僕も、当のリイン本人さえも、そこにいた人間全員、その結果に驚愕した。


 レベル40台といえば、傭兵とか騎士とかの、戦闘を生業としている歴戦の戦士が中年時代にたどり着くといわれる領域だ。


 リインはその領域に6歳という早さで到達している。もちろんそんなことは人類史上初のことだ。


 ついでに僕もレベルを調べてみたがレベルは2、子供としてはごくありふれた数字だった。


 しかしこれで納得がいった。


 レベル2とレベル47、そんな二人がまともにやりあったところで僕が勝てるわけがない。


 恐らく、二人で階段から落ちたあの日リインの身になにかが起きたのだろう。原因はわからないが、そうとしか考えられない。


 父や母、周りの大人たちは、きっとアルルカ様の寵愛を受けたのだ、この子は将来セントラルク家を、いや、エルフ族を代表する大魔導師になるに違いない、と持て囃した。


 そんなふうに大人たちにチヤホヤされるとまだ子供であるリインは戸惑ってしまうだろう。でも、そんなのも最初だけでリインはすぐに調子にのり天狗になりだした。


 そしてそこから、リインは己の力に溺れてしまったのか、徐々に横暴な性格へと変貌していってしまい、僕は肩身の狭いもどかしい時期を過ごすことになる。


 父と母は人間の出来た人だったから、リインに比べて特に秀でたところのない僕を蔑んだり疎ましく思ったり差別したりなんてことはしない。


 僕とリイン、両方とも平等に接すよう努めてくれた。


 それでも、子供特有の直感のようなものでどうしても分かってしまう。


 僕とリインじゃ、期待されてる将来が全然違うってことが。別にそれで親を憎んだりはしない、セントラルク家は名家だ。将来的に僕らのどちらかが跡取りになって、それはもちろん能力の高いほうが選ばれるんだろう。


 つまり幼くして高レベルに達しているリインは後継者としてとても期待されているということだ。


 それに比べてあくまで血の繋がった息子という関係でしかない僕は悪く言ってしまえばそれまでの扱いなんだ。


 だから両親がおなじだけの愛情を注いでるつもりでも、やっぱりどこか本人の自覚してない些細なところで差が露呈してしまう。


 もうそれは仕方ないことだと思う。なんなら今まで愛をもって育ててくれただけありがたいとすら思える。


 色々思うところもあるけれど、僕は自分の気持ちを抑え込んで少年時代を過ごしていった。



 これはそれからしばらくのことだ。ある日リインはニヤニヤと不敵な笑みを浮かべて僕の部屋に入ってきて、その手には魔導書が携えられていた。おそらく父の書斎から勝手に持ち出してきたのだろう。


 「なぁカルラ、俺ついに魔法を使えるようになったんだぜ?」


 誇らしげにそう言って、まだ慣れてない様子で魔導書に書かれている呪文を読み上げて唱えると、彼の指先から小さな火の玉が現れた。


 僕はそれを見て少し驚く、いや、内心ものすごく驚いているし、なんならむちゃくちゃ羨ましい。


 でもそれを表に出したらなんだか惨めな気がして平然を装ってみせた。


 「なんだよリアクション薄いな?」


 リインはひどくつまらなさそうだ。


 「別に?それより勝手に魔法使っていいの?『聖儀』を迎えるまでは使わないってお父様と約束したよね?」


 「ああん?いい子ちゃんがつまらねえこと言うんじゃねえよ。それとも、自分が魔法を使えないからって強がってるだけか?」


 リインにそう言われて僕は動揺する。それはずばり僕の心情を当てていた。


 「そ、そんなことない!僕だってその気になれば魔法くらい……」


 「言ったな!?だったら今ここでやってみろよ!」


 「いや、それは」


 「ああん?まさか逃げるのか?」


 挑発されて僕はついらしくなくカッとなってしまった。


 「……わかった」


 「ククク、ああそうだ。今日は屋敷にエミリアが来るんだったな、なんならエミリアにも見てもらってどっちがより優れてるか決めてもらおうぜ」


 僕はその提案をのみたくはなかった。だって、もしそんなことをしてエミリアの前で醜態を晒してしまったら、もしかして僕はエミリアに嫌われてしまうんじゃないか。


 そんな想像が頭の中で働いてしまうが、ここで逃げては男が廃る。変なプライドが生まれて僕はリインの提案を受け入れた。


 「いいよ、それじゃあそれまで練習しておくから」


 「言ったな?後悔すんじゃねえぞ?時間まで魔導書は貸してやるよ」


 リインはさも自分の物のように魔導書を渡してきた。僕は何も言わずにそれを受けとる。


 そうして受け取った魔導書を軽く読んでみたものの、まるでなにを書いてるのか意味がわからない。その魔導書は子供が読むにはあまりにも難解な内容だった。


 リインはこんなものを読んで実践してみせたのか。僕はリインが立ち去った自室で一人、戦慄して確かな劣等感を覚えた。


 いや、こんなところでビビってる場合じゃない。エミリアが来る前になんとかして魔法を覚えなければ。


 僕はリインと同じファイアーボールのページをなんとか見つけだし、ひたすらその練習をした。


 幸い、ファイアーボールは初級魔法ということもあって記述されている文章もそこまで難解なものではなかった。


 僕は少しだけ希望が見えた気がした。


 それから一時間程が経過しなんとかファイアーボールを使えるようになった。


 エミリアが屋敷にやって来たのはそれからすぐのことで、僕達三人は屋敷の庭に集まった。


 「ねぇカルラ、リインに連れてこられたけどいったいここで何をするっていうの?」


 「え、えっと」


 僕が言葉につまっていたところをリインが遮った。


 「これから俺達二人で魔法対決をするんだよ、エミリアにはその審判をしてもらう、どちらの魔法がより凄いか判定してくれ」


 「えぇー?なにそれ、そんなこと勝手にしちゃっていいの?」


 「エミリアも細かいこと言うなよ、たかが子供の遊びだ、バレても大目に見てくれるさ」


 リインは肩をすくめて呆れるようにそう言った。


 「ふぅーん」


 エミリアは納得していない様子だったが、リインは気にせず進行させた。


 「それじゃあカルラ、先攻後攻どっちがいい?好きに決めていいぜ」


 「そ、それじゃあ後攻かな……」


 そう言うと、リインは一瞬だけ不満気な表情をみせたが、すぐにもとに戻った。


 「一発勝負だ。それじゃあ俺からいくぜ!」


 リインは大きく右手を前に突きだして構えたかと思うと、ファイアーボールとは全く異なる呪文を唱え出した。


 「えっ……!?」


 僕はそれを黙って見ていることは出来ず驚きの声を漏らす。大気中を巡る魔力の規模から言って、ファイアーボールとは比べ物にならないほどの大技が繰り出されようとしていることは明白だ。


 「灼熱に消えろ!!!〈インフェルノ〉!!!」


 そう詠唱を唱え終えると同時に、三人の眼前には巨大に燃え逆巻く深紅の火柱が出現した。


 僕は一瞬、そのまるで〈強さ〉そのものを体現したかのような美しさに心を奪われた。


 でもすぐに我に帰ると、とてつもない絶望に襲われる。


 「ハァ……ハァ……、どうよ?これが俺の実力だ。さぁカルラ、次はおまえの番だ。いったいどんな魔法を見せてくれるのか楽しみだねぇ」


 リインはわざとハードルを上げるようなことを言った。なるほど、まず僕から魔法を使わせて、そのあとでより強力な魔法を使って見せて屈辱を与えようとしていたのか。


 しかし、ここまで来てしまえば言い訳なんて出来ようはずもない。僕はもう逃げることなんて許されず、やれることをやるしかなかった。


 僕は何も言わず魔法の準備をはじめた。と言っても、緊張していないわけがない。さっきから心臓はバクバクいってるし汗だって止まらない。心なしか呼吸も荒くなってきた気がする。


 リインはこうなることを見越して後攻を譲ったのだろうか、だとしたら彼は相当に狡猾な策士だな。


 そんな邪念を取り払って魔法に集中しようとするが、なかなかうまくはいかない。焦る心が募るばかりだ。


 指先で火の玉を作り出すこの魔法は心が乱れていては火を安定させる事が出来ない。僕の指先に生まれつつある火の玉は、まるで僕の心情を表すかのようにゆらゆら揺らめきながら点いたり消えたりを繰り返している。


 ふいに気になってチラっとエミリアのほうに目を向けると、彼女は心配そうにこちらを見つめていた。


 ははっ、やめてくれよ、そんな目で僕を見ないでくれ。いったい君には今の僕がどんな風に映ってるっていうんだ。


 情けないか?みっともないか?かっこ悪いか?


 どうせ勝てないと思っているんだろう、無様に敗けると思っているんだろう。


 見れば分かるよ。その目を見れば誰だってわかる。


 君はなにを心配している?僕が負けることか?いや違うな、僕が負けたあと、そのあとに自分がかけるべき言葉が見つからないことを心配しているんだ。


 エミリア、君はどうしていつだって僕に優しく接しようと努めているんだ?親に頼まれでもしたか?神に頼まれでもしたか?僕が頼みでもしたのか?


 父もそうだ、母もそうだ。何で努力してまで僕に愛情を注ごうとする?なんで無理して僕に微笑みかけるんだ。


 いっそのこと、冷たい眼差しを向けて、おまえなんて生まれなきゃ良かったって、残酷な言葉をかけてくれたほうが僕はよっぽど楽になれるのに。


 みんながいつまでも生ぬるい希望を見せるから、付け焼き刃で魔法を覚えたくらいで弟に勝てるなんて自惚れてしまうんだよ。


 だから、みんなお願いだ。


 いっそ僕を突き放してくれ。


 もう僕に、一切の光を見せないでくれ……。



 それはいつの日からかずっと抑えこんでいた想いだった。なんでこんなときにそんなものが溢れだしてしまったのか、それは僕自身にもわからない。


 呪文の詠唱を終えつつあるとき、本来ならば炎の発現が完了していてもおかしくないはずなのに、集中力が乱れるあまりコントロールがうまくいかず炎は今なお不安定な状態のままだった。


 「ああああああ!!!!!〈ファイアーボール〉!!!!」


 だから僕は叫ぶように全開の魔力を込めて魔法を唱えた。もうたぶん、勢いという点でなら間違いなくリインに勝っていただろう。


 でも、熱くなったからといって上手くいくほど魔法は甘くない。



 ポヒュン。



 指先に発現しようとしていた火の玉は、僕の勢いに反して気が抜けるような情けない音を立てては消えてしまい、ふわぁ、と白い煙だけが指先に残っていた。




 瞬間、僕の頭は真っ白になる。




 あ、しまった。




 




 気づいたときにはもう遅かった。




 


 少しの間静寂に包まれると、最初に口を開いたのはリインだった。




 「ア、アハハハハハッッッッッ!!!!情けねー!カルラのやつ、初級魔法もろくに使えねえのかよ!!!聞いたかよエミリア、ポヒュンって、今ポヒュンってだっせぇ音がしたぞ!!!」


 リインは腹を抱えて大笑いし、こちらを指差しては、さらに笑った。


 「なあなあカルラ君よぉ、どうやったらそんな音がだせるんだよ?逆に教えてほしいくらいだぜ、ギャハハハハハ!!!!!」


 そして、つかつかとこちらに近づいてきたかと思えばうつむいた僕の顔を覗き込みながらそんなことを言ってくる。


 あんまり罵倒されるもんだから、僕は頭に来て顔を真っ赤にしてリインに殴りかかった。


 「あ?なんだよ」


 でも、レベルが40以上離れている僕がまともにリインに一矢報いれるはずもなく、迎撃に繰り出された軽い動作の蹴りがみぞおちにクリーンヒットして、僕はその場で情けなくうずくまってしまう。


 「や、やめなよ!」


 呆気にとられていたエミリアが僕の側に駆け寄って庇ってみせる。


 「チッ、なぁおいカルラ。おまえ女に守られてみっともねえと思わないのか?俺は弟として恥ずかしいよ」


 手が出せない状況になったかと思えば、リインは再び言葉で責めてきた。


 残念ながらリインの言っていることは全て正論だった。僕はうずくまったまま何も言い返すことが出来ない。


 「なに言ってるの!?こんなの、こんなのおかしいよ……!」


 エミリアは今にも泣きだしそうな声音で、それでも果敢に反論した。


 そんなことを言われては、さすがのリインも居心地が悪い。「興ざめだ」と言っては、屋敷の中へ帰ってしまった。


 結果的にリインを退け事態を収めてしまった彼女を見て、再び僕のなかに沸々とした感情がよみがえる。


 そうさ、彼女は僕なんかに比べて優しく強く勇敢で、それゆえに正しい。


  だからこそ、そんな彼女が眩しくて疎ましい。


 リインが立ち去ったのを見届けると、彼女はいまだ地面に膝をついたままだった僕の方へ振り向いて手を差しのべてくれた。


 「カルラ大丈夫……?」


 そんな彼女の目はやっぱりさっきと変わらない、まるで僕を憐れんでいるような、怯えるているような、そんな不安そうな目をしていた。


 だから僕はその手を素直に受けとることが出来ず……




 パシィン! 




 彼女の善意を拒絶するように、その手を弾いてしまった。


 「え……?」


 エミリアは目を見開いて、まるでわけがわからないという表情をしている。


 「ごめん、一人で立てるから……」


 その時の僕には、それを言うのがせいいっぱいだった。




 …………とまぁ、昔こんな感じのことがあったんだ。ひどい話だろう?なにがひどいって、僕自身の醜ささ。


 これを聞いたら、僕が〈魔導師〉になれそうにもないと思うのにも頷けるんじゃないかな。


 ちなみに、あれから何度かこっそり魔法の練習をしていたけれど、ろくにマスターできた魔法は一つもなく、炎属性以外の魔法に至っては使える気配すらも感じさせなかった。


 魔法が使えない。自分に自信がない。優しくしてくれる人を信用できない。こんな愚か者が、名誉ある〈魔導師〉の職業を授かれるとは到底思えないだろう?


 あ、あと、あんなことがあったけど、なんだかんだエミリアとは上手くやっていけてる。嫌われたかな?と思ったけど、彼女の明るい性格には感心させられる。次に会ったときには何事もなかったかのように接してくれた。


 そうは言っても僕自身はまだ踏ん切りがつかず、今も、他人も自分も信用できないクズとして生きている。


 前に、エミリアのことは嫌いじゃないけど異性として意識してもいないって言ったよね?それは多分、いまだに彼女を信用できなくて、それと同時に引け目を感じているせいだと思う。つまり、僕は本気で彼女のことを見てはいないんだ。


 それに、なんだろう、あんまり上手くは言い表すことが出来ないんだけど、いつの日かから、僕の中にぽっかり穴が空いてしまったような感覚がずっとしていて、僕は何か大切なことを喪失しているような、そんな錯覚を覚えるんだ。


 もしかしてひどすぎる現実に頭が逃避しようとしているのかな、なんだか痛々しいね。


 まぁ、それも今日で終わりだ。


 もし今日、『聖儀』で〈魔導師〉になれれば僕は胸を張れることができるし、そうじゃなければ開き直ることができる。


 前も言ったけど、そういう意味でも今日は僕にとって大事な大事なターニングポイントってわけさ。


 それにしても、血筋は良いはずなのに、なんで僕には魔法が扱えないんだろ?まるで、生まれついて魔法がろくに使えない呪いでもかけられてるようだよ。


 なんてね、まぁそういう過去があって僕は〈魔術師〉の職業を授かるとはとても思えない。最後の希望として期待してはいるけど、ほぼほぼ諦めちゃってはいるね。

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