アピールその1! ウイルス学と魔法ファンタジー、混ぜ合わせてみましょう!

   

「ウイルスって何ですか?」

 これが、この作品のオリジナルタイトルでした。『ウイルス研究者の異世界冒険記』は、作品内容をわかりやすくするために、途中で付け加えたものです。


 さて、皆様。ウイルスとは何か、皆様はご存知ですか? そう尋ねると、

「そんなものは知っている。細菌バクテリアと同じで、病気の原因になるやつだろう?」

 と言われるかもしれませんね。

 そうです、主に病気の原因になるのがウイルスです。でも『細菌バクテリアと同じ』というのは、少し違います。細菌バクテリアはもちろん生物ですが、そもそも生物の定義を杓子定規に考えてみると、ウイルスって、生物ですらないのですよ。

「えっ? ウイルス、生きてないの?」

 そう思った方々は、是非、本作品をお読みください。かつてウイルス学を専攻した――ウイルスの研究で博士号を取得した――筆者が、同じくウイルス研究に従事していた主人公ラビエスの口を通して、ウイルスと細菌バクテリアの違いなど、噛み砕いて説明しています。

 皆様の中には「ウイルスと細菌バクテリアの違いくらい知っている」という方々もおられるでしょうが、釈迦に説法と思わず、広い心で「なるほど、こんな説明の仕方もあるのか」と読んでいただけたら幸いです。


 ……と、こういうアピールをしてしまうと。

「なんだか学校の勉強みたいで、とっつきにくそうだな。自分が読みたいのは、異世界ファンタジーなのに」

 と言われてしまうかもしれませんね。

 大丈夫です! この作品は『ウイルス研究者の』、つまり冒険ファンタジーなのです!

 作中でウイルスの解説をしているのも、解説自体が目的ではなく、ファンタジー小説として読む上で必要だからに過ぎません。

 つまり、ウイルス学と魔法ファンタジーの融合です。私は本作品を「ファンタジー科学小説」と銘打っているくらいです。


 主人公ラビエスは冒険者であると同時に、魔法で村人を治療する仕事もしています。我々の世界における医者に相当するものであり、作中では治療師と呼ばれているのですが、上述のような「ウイルスと細菌バクテリアの違い」が、ファンタジー世界における魔法医療に関わってきます。

 それは冒険者としての活動にも意外なところで影響することになり、第一章終盤の第十三話で「ファンタジー科学小説」としてのピークを迎えます。もちろん、それで終わりではなく、その一件が後々まで――魔王と対峙する場面にまで――関連するわけですが……。

 たった今『魔王』という言葉を持ち出したように。

 本作品は、だんだん「王道の冒険ファンタジー」という傾向が強くなっていきます。ある意味、後半に行くにつれて読みやすくなる、と言えるかもしれません。

 そうした王道ファンタジーを楽しみにしておられる方々のためにも、その点、次の項目でアピールしてみたいと思います。

   

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