変わった故郷・元の故郷

「何だこれ⁉」

俺は茫然とその景色を見ていた。その景色とは俺が住んでいた地域、中央西地域がにぎやかだった今は、すっかり静かにさらに、空気が濁っている。

「私たちはここが急にこんな事になってしまったから、真一君のところに来たの」

そういう事か・・・でも、ここをもとの地域に戻すには奴を止めないといけない。

速く、病人を助けないといけない・・・速く・・・

俺は早速、大きな病院に向かった。

「うっ!・・・・・」

臭い・・・すごい異臭だ。なんの匂いだ。とりあえず、片っ端肩から病人を治していこう。

俺は病人を大きな広場に呼んで、能力で病気を治した。

能力を使ったせいか、または病人がいなくなったかは分からないが、そのおかげで異臭もなくなった。

俺は今日の間に全部の病院に周り、病人を治していって、町も隅まで周り病気人を治し、空気も綺麗になっていった。そして、無事家に帰ることが出来た。

「ただいま!・・・」

俺は久しぶりに過ごすことになる実家に元気にそう言った。

やっぱり、自分の家が一番落ち着く・・・

俺は冷蔵庫を開けて、何が入っているか見てみた。

「空っぽ・・・・なんで?」

俺は衝撃的な事に漠然としていた。

「ああ、ごめんね。翔祐君の料理、アンバランスで毎日私が作っていて、みんな、真一君がいない間は私の家で過ごしてもらったの・・・」

なんてこった!・・・彼女の家で過ごすなんて、うらや・・・じゃなくて、・・・誤魔化したいけど、他に何も出てこないから、俺は素直に心の中で叫んだ。

彼女の家で過ごすなんて、羨ましすぎだろ!

ふう、すっきりした。俺は大きく息を吐いた。

「すまないな。迷惑かけたんじゃないか?」

「ううん、みんないい子だったよ」

彼女はそう言ってくれた。

「ごめん、兄ちゃん。俺何もできなかった・・・、優菜さんに頼ってばっかだった」

翔祐はそう言って、落ち込んでしまった。ここまで、責任を感じているとは・・・でも、まあ・・・仕方がないか・・・

「別にいいよ。気にするな。これもいい経験だ。これから、いろいろ、学んでいきな」

俺は自分なりの優しさで言ってやった。俺としては、彼女にはそこまで、迷惑はかけない程度に頑張って欲しいな。

「なら、今日の飯は俺が作ってやるよ!」

「ほんと!兄ちゃんのご飯食べれるの!」(慶介)

「兄ちゃんのご飯、食べれる!」(美亜)

と下二人は大喜びをした。

「じゃあ、私も手伝うよ」

「ああ、今日は休んでくれ。長旅でいろいろ疲れただろうから」

俺は彼女の気遣いを何の躊躇なく断った。彼女は

「わかった。今日は休まさせてもらうよ」

素直に答えてくれた。これで、一安心。

「翔祐、手伝ってくれ」

「俺は例外なんだね・・・分かったよ」

翔祐は嫌そうな顔をしていた。でも、真面目に俺の手伝いをしてくれた。

一方、彼女はゆっくり休むと宣言どうり休んでいた。すやすやと気持ちよさそうに。見ていたら、俺まで寝てしまいそうだ。そんな彼女には、悪いけど、ご飯が出来たので起こした。彼女はよく練れていたのかすぐに起きた。

今夜の夕食は、白米にマカロニグラタン、ポテトサラダ、デザートに慶介と美亜はプリン。翔祐と俺は、コーヒーゼリー。彼女には日ごろお世話になっている、お礼として大きなパフェを作った。と言っても、桜川家のデザートはスーパーで買った物。作ったのは彼女のパフェだけだ。

これをすべて作るのに、どんなに頑張っても、4時間かかった。夕食を食べ始めたのは、大体8時ころだ。いつもはもっと早いのだが・・・

そして、下二人は翔祐にお風呂に入ってもらい、俺は後片付けをしていた。

こんな毎日はそう遠くないうちに永遠に続くことになるだろう。

その日が来るのは、世界を救うった時だ。

俺はその夜、みんなが寝た後、俺は一人で、家を出た。

俺はある人にこれまでの事を報告しに行くのだ。

俺は急斜な道を歩いていた。その道は前来た時と違って、枯れ葉が沢山落ちていて、次の花を咲かせようと実を膨らませている、つぼみが沢山木についていたり。

いつになったら、冬は終わるのだろうか。速く、暖かくて気持ちの良くて楽しい春が来ないか・・・

俺はそんなことを一人で楽しく想像していた。

俺はこれまでの事を報告する人のところに着いた。

「久しぶり、母さん・・・」


少年の日記には

何とか元の姿を取り戻した、俺の故郷。いろいろなことが有ったけど、でも、俺が俺であるためにやってきたことだ。それでも、嬉しいことは本当に嬉しい。嬉しい以外の感情もたくさんあるだろう。

今までの事を母さんに報告しに行こう。きっと、喜んでくれるはずだ。

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