強化した能力
俺は今日の仕事はないので、ホテルでゆっくり過ごしている。昨日は俺が鬼人能力化が起きて、それをコントロールする際全員の病気を治した。
俺の能力は特殊能力以外の病気も治す事が出来るようになった。最強の能力になった。俺はベットで暗記カードを見ながらいろいろ考えた。これからどうするか。
しかも、能力は広範囲で使うことが出来るようになった。範囲は地域一つ分だ。あと、残り7つある地域を7回能力を使うことで俺の国は病気を治す事が出来る。これなら、予定より早く帰ることが出来る。
俺は早速体をベットから起こして、この町を出る準備をした。いろいろ散らかっていた部屋は、30分ほどで綺麗にして、ホテルを出た。
俺は夜行バスに乗って次の地域に向かった。次の地域は中央東地域だ。この地域に行くのは初めてだ。俺はバスに乗って、二日かけて中央東地域に向かった。
バスに乗っている間に誰かが病気の症状が出たなどの事は起きず、平和だった。俺は久ぶりにゆっくり過ごした。家でもここまでゆっくりできなかったのに。俺は二日間ほとんど寝て過ごした。そして、目標地点に着いた。
俺はバスを出て背伸びをした。俺は周りをきょろきょろと見た。
「それにしても、人多いな」
と無意識に言葉に漏れていた。俺はバスの中でカチコチになった体をほぐしながら病院に向かった。
俺は受付であの病気の患者がいないか尋ねようとしたとき
「助けてくれよ!あんなの見てられない!なあ!あんたら医者だよな!病気を治す人なんだよな!なら、娘の病気を治してくれよ」
と40代の男性が一人の医師にしがみついていた。俺はその医師と男性のところに行き
「どうかしたんですか?俺でよければ、出来ることはしますよ」
俺は男性に尋ねた。男性は今度は俺にしがみついてきた。
「あんたも医者か?なら、娘を!・・・娘を助けてくれ!エアなんとかて言う、訳が分からん病気から、娘を助けてくれ・・・お願いします・・・」
エア何とか?なんだそれ?俺はてっきりあの病気かと思ったんだが、違ったのか。でも、今の俺なら助けることが出来るはずだ。
「だから、何度も言っているだろ。娘さんの病気は治らない。治療法がないんです。私たちだって娘さんを救えるなら救いたいです。・・・でも・・・治療法がないとどうにもできないんです・・・」
と医師は涙をボロボロ流してうつむいた。治療法がない病気に娘さんは苦しんでいる。なら、俺が助ける。それが俺が今できることだ。
「あの、確証はありませんが、もしかしたら、俺なら治す事が出来るかもしれません」
俺は気まずい空気の中、俺は二人に行った。その時に男性はすぐに反応して
「本当か⁉それは本当か。娘は助かるかも知れないか?」
「ええ、成功する確証はありませんが・・・でも、失敗したとしても、娘さんは予定よりは長く生きることが出来ると思います」
俺はさらにしがみついてくる男性に言った。男性はそれでも構わないと言うように頷いた。だが、医師の方は
「何を言っているんだ!そんな嘘をつくんじゃない!しかも子供に何ができるんだ!あの、エニアメア症だぞ。能力者が作った病気だぞ。それを分かっているのか!」
エニアメア症?能力者が作った病気?っていう事はあの病気の事か?いつの間に名前が付いたんだ。初耳だ。でも、あの病気なら
「能力者が作った病気ですか?」
俺は確認のために聞き直した。
「ああ、そうだ。いろんな国が悩まされている病気だ。なんせ治療法がないから、俺たち医師はどうしようもできないんだ」
俺はあの病気だと確証が出たので胸を張って言った。
「なら、100%治す事が出来ます!」
と医師にはっきりと堂々と言った。そして俺は今も娘さんが心配している男性に
「安心してください。娘さんは助かります」
「本当か?本当に娘は助かるのか」
男性はさっきまで暗かった顔をパッと明るくした。男性の方は解決したが厄介なのがこの医師だ。話はどこの病院にも通っていると聞いたのだがな。そういえば名を名乗っていなかった。でも、こいつに言っても分からないだろう。でも、一様言っておこう。
「俺は桜川真一。この命を懸けて娘さんを助けて見せますよ」
俺はそう言って、娘さんの病室に向かった。俺はノックして病室に入った。
「ちょっと、お兄さん!ダメだよ!」
「はい?」
俺はひょこっと顔だけを男性に見えるようにして返事をした。
「その状態の入ったら、感染しますよ」
感染?感染なんてするわけがないだろ。俺はそう思っていた。
「これだから、子供は・・・つい最近、感染すことが分かったんだよ!そんなんで本当に治せんのか・・・」
「そうなんですか・・・っで、それがどうかしたんですか?」
俺はさっきからいら立っている医師に言った。俺は能力があるから、病気などになったりしない。
「さっきの話を聞いていたか!・・・感染するぞ!」
「しませんよ。俺だから。お父さんはちゃんとして来てください」
俺はそう言って、娘さんのとこに言った。確かに娘さんのベットの周りには感染防止のシートが付いていた。俺はシートをめくって中に入った。娘さんは息を荒げて苦しそうだった。
「大丈夫・・・すぐに楽にしてあげる」
俺は娘さんの手を取って、軽く握って言った。そしたら、男性と医師は俺の向かい側に来た。
「じゃあ、お父さん娘さんの手を握って、娘さんを安心させてください」
「はい」
男性は娘さんの俺が握っていない逆側の手を取って、額の前で願うように強く両手で握った。俺はそれを確認した後、医師に
「見ていてください・・・これが治療法です。俺だけしかできない治療法です!」
「はぁ?俺しかできない?」
医師はまだ不機嫌だった。でも、今は娘さんを治す事に集中した。
俺は目を閉じて、大きく息を吸って、目を開けてと毎度同じことをやった。そして、病室内だけが緑色に輝き、娘さんは体が緑に光った。俺はその光を吸い取るイメージをした。光は俺のイメージどうりに右目に吸い取られて入っている。
近くで見ていた医師はありえない光景を目の当たりにして、唖然としていた。
俺は隅々まで病気を吸い取った。
そして、光を娘さんの病気を吸い終わったときには、病室内の空気は元の戻った。娘さんは息は整って、苦しそうではなかった。娘さんはすぐに目を覚ました。
「日花里?日花里!大丈夫か?体、なんともないか?」
男性は娘さんが目を覚まして、その嬉しさで涙を零していた。娘さんは何かに驚いていた。だが、その驚きがすぐに分かった。
「ねえ、パパ。私、変な壁が出せなくなった。なんで?」
なんと、娘さんは能力を持っていたんだ。変な壁・・・シールド的なものか?とりあえず、説明をした方がいいな。
「ごめんね、日花里ちゃん。それ、お兄さんが消しちゃった。必要だった?」
俺は小学生でも分かるように言った。娘さんは首を左右に振って
「ううん、今はいらない。邪魔だったから、別にいいよ。それよりお兄ちゃん助けてくれてありがとう。私ずっと怖い夢見ていたんだけどね、お兄ちゃんが怖い怪獣から、私を助けてくれたの。だから、ありがとう」
お兄ちゃん・・・懐かしい響きだと俺は思った。早く帰りたいと俺は今実感した。早く帰るために、みんなを救わないと。
少年のメモ日記にはこの事をこう書いてあった。
12月21日、原田日花里ちゃんを救った。彼女は能力を持っていた。だが、彼女はちゃんと救うことが出来た。能力も消した。今日は医師にさんざん言われた。でも、彼女を助けているときの医師の顔はマジでワロタ。この地域では面白い言い方が沢山あった。これから、たまにその言葉を日記に書いていこう。
速く家に帰りたい。みんなに会いたい。
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