北の島救出?

俺は今、医院長室にいる。俺の事を詳しく話せと言われた。

「わかりました。ただし、俺の事は医院長のみ話をします。だから他の人たちは此処から出てください。それと政府側に俺の事を言わないという、証拠を見せてください」

俺は条件を言った。医院長は素直に俺の言う事を聞き、証明書的なものを書いて俺に渡した。証明書にはもしこの事を外部に漏らした場合、謝罪金を300万渡すと責任はすべて病院側が取ると書いてあった。

この条件ならすべて話す。俺は医院長に俺の事、能力の始まりを話した。医院長は俺の事をすべて信じてくれた。弟や彼女がいる病院に電話して確信したみたいだ。

「わかった。私から君に頼みがある。・・・・この病院の患者、町の人々を救ってくれ」

と俺に頭を下げた。俺は元々この世界で能力による、病気の人々を助けるのが目的なので

「わかりました。ここにいる病気の人々を助けます!」

俺はそう言った。医院長は早速、患者のもとに連れて行ってくれた。状態が悪い順に最初は30代女性、足立貴美子さん。10代男性、市川宗助君。10代女性、川野菜々美ちゃん。30代女性、山崎琴子さん。10代男性、井川太一君。30代男性、黒木浩二さん。などと24人の人々を5時間かけて治した。とても疲れた。この時に分かったが病気は主に若い人たちがかかっていることが分かった。最高でも40代。

俺は病院に入院している人たちを助けてから、町の住宅街などを歩き回った。そこに9人の人たちが病気にかかっていた。

そのあと、病院から電話があり、院長室に来るように言われた。

俺は院長室に入ったら、莫大な金額をもらった。だが、ほとんどは、飛行機代とホテル代、食事代などに使われるのが予想できる。

北の島は町が一つしかないので、島をぐるぐる回る必要がない。今回はまだ、楽な方だと思っている。ホテルに帰ろうとしているとき、さっきまで苦しんでいた人たちが嘘みたいに元気にしていた。

「あの、この度は息子を助けていただいて、本当にありがとうございました」

と俺が助けた息子さんのお母さんが言ってきた。

「お兄ちゃん、ありがとう!」

と息子さんも言ってきた。俺は沢山の人に会っているため、誰がなんて言う名前なのかは覚えてない。メモはしているが・・・

「いえ、俺は元々病気の人を助けるのが目的ですから」

俺は一言お母さんに言って、息子さんの身長を合わせるようにしゃがんだ。

「夢があるなら、頑張ってその夢をかなえるんだ。まだ、夢がないなら、焦らずに探してみるんだ。自分がやりたい事はやってみるんだ。失敗してもいい。ただ、そこで諦めてはいけないぞ。頑張るんだ、少年」

俺はそう言って、その子の頭を撫でて、お母さんに頭を下げて病院を出た。

次は何が待っているのだろうか・・・


少年のメモ日記帳にはこう書かれてあった。

12月16日 32人の人を助けた。全員助ける事が出来てよかった。だが、俺が来て、すぐに死んだ人が居たみたいだ。もっと早く行動すればよかった。

でも、助けれる命はすべて助けた。小学生くらいの子にお兄ちゃんと言われた。慶介を思い出した。

院長に次の行き先の病院にあらかじめ連絡を入れてもらえた。次は誰かに追いかけられることはないだろう。

北の島救出成功!

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