第3話 数を数える日
数えるということ
なぜ数を数えるのか
何がどれくらいあるのか
いちにーさんしー
どれくらいあるべきものなのか
ごーろくしちはち
多いのか少なくてもいいのか
きゅーじゅー
知らなくては
出来上がったものを数えます
失敗作を数えますか
売りものを数えます
やってくる人を数えます
男女も他も数えます
子どももペットも数えます
あ、動物はいいのね
ロボットも抜くのね、はいはい
お金を数えます
歳を数えます
皿を数えます
編み目を数えます
カウンターを使ったり
指差ししたり
ぴったりはまるケースを使ったり
穴に落としたり
高さを揃えたり
区切りのいいところで印をつけたり
たぶんきっと
だいたいこれくらい
それじゃいけないから
数える
ぱっと見じゃダメ
さっと聞いたくらいじゃ
ふわっと香ったり
ペロッと舐めたり
そっと触るくらいじゃ
はっきりとわからないから
数にする
今日は数を数える日
数だらけの日々を過ごしています
数ってなんでしょうか
なんでしょう
1、いち、ワン
一番はじめに数え始めたもの
一個しかないこと
数えるために必要なものが数です
たくさん数えられるようにたくさんあります
数のない日々などありえない
数ばかりに気を取られて
勘違いしちゃいけません
暗号かもしれません
語呂合わせもあれば
数え切れないこともある
ものがある限り数がある
人がいる限り数がある
数少ない友達
数多くの人
数を数えるのは
数えられないとダメ
数えられる方がいいんだろう
たぶんきっと
数え切れないから
たぶんきっとと
言うのかも
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