雨、ところにより雪

ザアザアと音がしました。

ノイズ?

いや、雨が降っているのです。

私の部屋には聞こえませんでしたが、キッチンでゆで卵をぱくり、食べている時に聞こえました。

そのゆで卵は少し固茹でで、母が作り置きしているものです。私は今朝は三個食べましたが、最後の一個を食べている時に雨音が聞こえたので、てっきりゆで卵の悲鳴かと思われました。

ゆで卵の悲鳴等聞いた事がありませんから、「ぎゃあー」よりは「ざざ、ざー」の方がゆで卵らしいかな、と思ったのです。

とにはかくにも、今日は雨が降っています。雪にならないと良いのですが。

そうそう、私は福沢諭吉と言う名前が好きではありません。諭すと言う漢字がどうにも好きになれないのです。福沢雪吉なら、詩的で良いとは思いませんか?

でも、今日は雪ではなく雨が降っています。ザアザア。

一昨日、私が髪を切ったのも私が雨が降るのを予言していたからなのでしょう。

昨日、散歩がてらリュックサックを買ったのも雨が降るのを感知していたからなのでしょう。

あめゆじゆとてちてけんじや

私はけんじやでは無いし、今朝にも死にそうな妹はいません。

幸せです。

幸せでしょうか?

雨はいつの間にか止んだ様子です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

三文詩 江戸崎えご @edozaki_ego

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ