第10話

物凄い揺れている。レイが物凄い勢いで制御室に行った。

「何があったの?」柱に捕まりながら喋っていたが、姉妹には浮いていた。


「イレギュラーです 誰かがスパイクを使用した模様」

「場所は?」


「富士山(トウジ)の山頂近くです」

「噴火はなかったの?」


「はい」


場所は代わり トウジ山近くクレーターの真ん中で

ひとりの少女が落ち込んでいた。


「やっちゃった」と頬を涙はもうなく、ミサトレーヌは一人で悄気ている。


夜空を見上げて地面を見て落ち込んでいる。


「マザー ミサトレーヌと通信を開いて」

「はい レイ様」


「はい こちらマザー レイ様がミサトレーヌ様と通信を開いてほしいそうです」

「わかった 開いて」


「はい では繋ぎます どうぞ」



「ミサト ミサト 大丈夫?」

「大丈夫よ」


「身体に怪我はない?」

「うん」


「感情は?」

「もう落ち込んでる」


「これから こっちに来ない? 身体の精密検査をしない」

「今日はいい 明日行く?」

MRIの精密検査だ。身体に何かしらの支障がある場合、精密検査をするようになっている。

もちろんミサトレーヌの家 スフィアにもあるが、側で見たいのだろう。


「じゃあ また明日 行くね」

「何時頃」


「朝一 なんか用事ある」

「ないよ」


「しゃあ」

「じゃ ねぇ 感情は高まってないよね」


「うん」

「そう」



ミサトレーヌは空にパッと浮いた。

「マザー 第二宮殿までの最短距離を教えて」

「わかりました」


「そうだ 自動操縦できるよね」

「はい」


「お願い」

「かしこまりした」


両手を広げ、宙を浮くと自然に右 左と方向を取る。それに身を任せて空を飛んでいる。


知ってる光景だと山々が見えてきた。

「もういいよ 自動運転」

「本当にいいですか」


「わかるから」

「では」


一旦止まると力を手に足にいれる。川を見てその流れに身を任せていく。奥に湖がある。それがスフィアである。


高度あげながらスフィアの上にのった。眼下にポルックスの檻が載っていた。凄い頑丈そうだ。


それに上部は閉まっている。隙間さえない。


「ジィ 聴こえている」

「はい 聞こえます いつ帰って来たの?」


「随分前になります」

「そう 私はスフィアの上にいる 晩御飯用意しといて」


「今すぐですか」

「一時間後」


「わかりました」


タッタッタ・・・飛んで、手を挙げ降りた。

モモカが二人バチバチと拍手をする。


「ありがとう ありがとう」

「素晴らしい着地です」


「2号と3号手を繋いで こちらに手を貸して

両方ではなくて では2号」

「はい」


「では離さないで」ぐるんぐるん回すミサトレーヌは二人が飛べますと言っても一周二周3周回して

「エーイ🌀」ジャイアントスウィングを見せた。


「そこで待っててて」

「はい」 「はーい」

ミサトレーヌが話すと縦に横に斜めに🌀ぐるぐる回って飛んでいった。


スフィアの真上で回転をやめて宙で一瞬動きを止めると二人が大の字に自分の位置を確かめて降りていく。


「着地」「着地」見あってパチパチって感じである。


「ちゃんと取ってね」

「はい」 「はい」


最初にライラのところに降りるとライラのお尻を持って「ター」と投げ飛ばした。


それを3号が受け止める。背が小さいのでまるで丸まってるみたいだ。


次にJUMPして2号の檻を投げた2号が受け止める。


「それをその辺に置いといて」

「はい」


その穴に入るとポルックスが暴れている。もう少しでミサトレーヌの顔に当たるところだった。

お腹にグゥーパンチをすると弱まったので「ヤー」と言って投げ飛ばした。


「トー」と言って両手をバンザイしてJUMPする。


「二匹を置いてこっちに来て 側に近づけて

そう それでこっちに来て」


「よくこんなデカイの使ったね」

「はい」


「お腹空いた?」

「はい」「はい」


「一緒にたべようか」










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