第8話

飛行艇は飛び立っていた。モモダン・ハーキュリーと部下たちが帰っていくところだった。


モモカたちが見送りしていた。

「あれ モモカたちがお見送りしている」

コーヒーを片手に持ち見送っている。砂糖とミルク入っている。

「そうですね」ジィは少し顔を窓に向けて窓の外を眺めた。


空に舞い上がり飛行艇は去っていく。

最後の一口を残して応接間を後にした。カップをジィに渡した。


ジィはその珈琲カップを洗い場に持っていく。コーヒーの底に砂糖が少し残っていた。


応接間のドアを開けた。

「ちょっと 出かけてくる」

「行ってらしゃい」


開けるとモモカたちはいない。しばらく歩くと1人2人と出会うがそう気にすることようなことはない。


入口を出る。ボートが浮いているが誰も使わないのでもうボロボロである。


「2号 3号 こっちに置いで」

先にポルックスの穴に行くと中を覗き込み、

「浅いね」

「はい」


「ちょっと待ってて」3号のところへ飛んだ。3号の穴を覗きこむ。

「深いわね」

「はい」


「 生きてる」

「はい 時たま動いてます」


「小さい 動いた」

「はい」


「こっちは逃げないわね 空模様だけね」

「はい」


「3号 もういい 空模様だけだから 一緒に来て」

「はい」


「こっち こっち スフィアの中」

「あ はい」


「倉庫室 倉庫室に行って檻用って書いてあるから

それをとってきて 1人じゃダメよ」

「はい」


「それを被せといって・・・あぁそうだ。2号と誰か変わって 夕方までに仕上げてね」


「はい 仕上げときます」

「私 出かけるから」


「はい」








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