第2話
彼はいま、郵送でうちに送られてきた封筒の中身は不合格の文字が踊っていた。おれの人生の中では割と、いや、かなり頑張って勉強をした。が、結果はついてはこなかった。唯一合格通知が来たのは隣県に大学。あんまり、というか頭は良くない学校だ。4年間遊んで過ごし、どこかの企業に就職し、その日暮しをしなきゃいけないんだろうか、いや、そもそも就職すらもあやしい。つまり、おれの人生はどん詰まりってことか。などと一通り考えていた。
床に放り投げてたスマホが唸る。騒音の正体は、浩からのメッセージであった。
『おれはF大学うかったぜ!!!お前の方はどうだった??とりま、飯でも行こうぜよ。』
高校の入学式で知り合ったこいつはなんだかんだ、3年間一緒に過ごした。頭は悪いが、心根はいいやつで、軽音学部でドラマを演奏し、そこそこ女子からもモテる。何よりこの能天気さこそ、伺える文章だが、実はおれのことを心配してくれているのだろう。やつはそういうやつだ。残念ながら、おまえと同じところに決まった。ラーメン食いに行こ。
そんな内容を端的に送ると、彼はベットに突っ伏した。望んでいなかったしんろではあるが、気の知れた友人も同じ進学先であることが唯一の救いだと思った。
ただの日記 綾瀬竜也 @TatsuMi0913
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