微笑みを数える日ーキミとの時間ー

第5話 キミと会うために（凛視点）

私は、朝から必死だった。

「絶対に、つまらないと思われないように」それを意識して、ちょっとメイクもしてみた。見よう見まねだけれど。

今日は、少し話をするだけのつもりだった。なんで、先週あんなに誘いたくなったのか。少し話せば、分かると思ったから。

でも、そこで引っかかるのは、私はもうすぐ死んじゃうってこと。もしー本当にもしの話だけれどー、恋愛的な意味で惹き付けられているのだとしたら、それは無理だ。恋愛なんて、絶対にしちゃいけない。両思いになる訳ないし、それにもし付き合っても直ぐに会えなくなってしまう。そんなの、悲しい。

だから·····この待ち合わせは、待ち遠しかったけれど少し不安だった。