18:「誕生」~聖母とみどり児~(3)

「おはようコナ……どうしたのコナマ!何かあったのかい?婆ァ様も?……そうか見つかったのかい!!干蛙だね、だったら今ちょうど、あたしの家にも買い置きが沢山あるよ!」

「有難いわ、取って来て……いえ待って、あと何人か来るまで!」

 やがて援軍達の顔ぶれがそろったところで、コナマは毅然と采配を振るった。

「じゃぁあなたは、家にある蛙を!あなたはご近所を周って蛙があったらいただいて来て!あなたは市場、ありったけ蛙を買い占めて来て!」

「金が足りなかったら、モレノのツケだって言っとけ!!」と、これはよだか婆ァの余計なおせっかい。

「……あなたは集まった蛙で次の分をつくって頂戴。先に帰って来た人にお手伝いを頼んでね。お二人は私たちに代わってこの子に食べさせてあげて。婆ァ様、みんな、私は一度役場に行って知らせてきます!」

「あの役立たずの男共、雁首揃えて連れてこいコナマ!!何?あたしはもう休めって?ふざけるな、寝てる場合じゃないよ!!」

「ならご自由に!行ってきます、すぐ戻るわ!!」

 役場に向かったコナマだが、意外なことに。その役場の方角からグノーとバルクスの二人がこちらに向かってくるではないか。道の真ん中で行き会わせると、これまた二人の意外な一言。

「おおコナマ!あの娘、蛙が効くんだってな?よかったのぉ!!」

「今我々二人で状況の確認とお見舞いに上がるところでした。しかしどうされました?血相変えて……何か悪いことでも起こりましたか?」

「え……どうして蛙のことを知っているの?」

「おや?メネフを役場に寄越したのはお主じゃないのかコナマ?今さっき彼奴が役場に知らせに来たぞい?」

「坊やが……ああ!動いてくれたのね!!でもその坊やは?それにモレノは?」

「長老ならメネフに連れていかれたわい。森の池だとか……?」

「ええ?」

「しかし、クク……いや笑っては失礼ですが、長老にあんな特技があったとは……!グノーさん、あれは『連れていかれた』というよりは……」

「そうかバルクス、お主は初めてだったか、あれを見るのは。ハハハ、いや誰だって笑うわいあんなもの。確かに!あれは、『乗せていった』だわな!」

「ええ???」


 静まり返った森の池。聞こえるのはケイミーの荒い息遣いのみ。

 村の自分の家からここまで、彼女は休まず走り続けた。普通なら出来る距離ではない。途中短いながらも山の登り路もある。しかし彼女は駆けた。それはまさしく尋常ならざる闘志の故だったろう。

 だが。

「あ……そんな!あたし、何てバカなことを!!」

 張り裂けそうだった心臓の鼓動がようやく落ち着き、池のほとりで水面に顔を映したケイミーは、単純だが重大なミスに気付いてしまった。顔色がみるみる青ざめる。

(どうやって蛙を捕るの?道具も何も無い!!それに……入れ物も無い!!これじゃ持って帰れない!!)

 彼女が途方に暮れたのはしかし、ほんのつかの間だった。

「長老、あそこにいたぜ!ケイミー……待たせちまったか?」

 メネフと長老が、山道から忽然と現れたのだ。

「脚が速ぇんだなお前、驚いたぜ。【先につけるかと思ってた】んだが。しょぼくれた顔すんな、お前の欲しいのは、コレだろ?」

 長い竿のついたすくい網と、魚籠が二つ。メネフは静かな調子で続けた。

「血相変えてお前が飛び出した時の格好を見て、まずいと思ったんだ。声をかけたんだが、聞こえなかったみてぇだったし。だから追っかけて来た。さぁて、と!」

 やや放心状態のケイミーに背を向け、メネフは服を脱ぎ始めた。後ろ向きのままケイミーに声をかける。

「そこで待っててくれ。蛙はオレが捕る……悪かったな、あんな事言っちまって。オレにも手伝わせてくれ。こんな事しか出来ねぇが……せめて、な?

 こういう時のためのザリガニ男さ。オレは……水の中で息が出来る……!!」

 竿を取り魚籠を腰に結わえ、メネフの姿は水中に消えた。池のほとりにしゃがみこんだままのケイミー。その肩を優しく叩いて、長老が慰めた。

「安心したまえ。今の君になら、救いの手はいつでもどこからでも差し伸べられる。君自身がその手を、誰かに差し伸べ続ける限りは……わかるね?」

「はい……ありがとうございます……!」

「それとまぁ……何というか、彼の事なんだが。あの時私はメネフを悪者にし過ぎたよ。私はどうもそういうところがあってね。チャンスとあらば人を道具にしてしまうと言うか……君の時もそもそも、彼女を踏み台に君を救おうとしてあんなことになったわけだから。婆ァ様などにはきっと、そういうところが見えてしまうのだろうね。お叱りも当然だ……彼は純粋な心の持ち主だよ、そんな私などよりよっぽど!だから人の顔色を伺ってご機嫌取りに先回りすることが出来ない。君の姿を見て即座に道具の持ち合わせが無いことに気づく、現実的具体的な問題にはあれ程目端が利き先が読めるのに、不思議なものだ……そこを、君にもわかってやって欲しい」

「……」

「……?」

 この言葉には返事がない。やはり彼に対してわだかまりがあるのだろうか、長老はいぶかった。彼のためにもう一言言ってやるべきかと思ったその時、水中からメネフが顔を出した。彼は池から上がると、まずかなりの水を吐いた。

「心配無用、水を呑んだままでも全然苦しいってことはねぇんだが……ふぅ、肺から水を全部吐いちまわねぇと空気が入らないから喋れねぇのさ。そら!」

 腰に下げていた魚籠をケイミーにわたして、

「あいつは弱ってるから。ちょっと小さ目の蛙を寄ってみた。そのかわり数は多目でな。オレは残ってもう一籠捕って後から行く。お前はこれを持って先に帰れ。

 ……帰りは速いぜ、そこにタクシーが待ってるからな!」

「え?」

 メネフが指さした方向には長老の姿。彼もいたずらっぽい表情で自分に指を指している。クルリと背を向けると、いつの間にやら背負子のようなものを背負っていた。ただし通常の背負子の荷物を載せる部分が、乗馬の鞍のような形になっている。そして長老があの道化の甲高い声でこう促した。

「お客様1名、送迎承っております!……ささケイミー、ここに乗って乗って!」

「えええ???」

「聞いての通りだケイミー、『乗る』んだよ。おぶさる感じで、後ろからその『鞍』に跨る!魚籠はお前の背中に結わえてやるから……よし、これで落ちることはねぇな。それで今度は乗ったお前を、この縄で長老の背中に縛る…っと!」

「メネフ君、安全ベルト装着OK?」

「ばっちりですぜ長老!……いいかケイミー?お前も長老の肩にしっかりつかまってな。途中喋るなよ、舌を噛むといけねぇから。んじゃ長老、【もうひとっ走り】お願いします!」

「待って、待って下さい!!」

 ようやくこれから何事が起こるかを察したケイミーが慌てて止めた。

「あの、メネフさん!!……ごめんなさい、さっき……アナタが呼び止めてくれたの聞こえてました。だけど私……また意固地に……あとでちゃんと!それから……ありがとう……!」

 いつもの彼の少しシニカルな、しかし常になく穏やかでうれしそうな微笑みを浮かべて。メネフはそれに答えずこう送り出した。

「出発、進行!!」

「3、2、1、ヒャッホゥ!!」

「!!!!!!」

 ケイミーを背に乗せた長老が、甲高い掛け声とともに駆け出した。その一瞬で、おそろしい加速!目に入るものがすべて後方に飛んでゆくその勢いに、ケイミーは鞍上で目を見張り嘴を食いしばった。

「ダチョウ男」の本領、ここにあり。その長大な歩幅のゆえに、長老モレノの歩みは彼にとっての徒歩のスピードですら普通の者が走るのと同じかそれ以上。普段他人と一緒に歩む場合は、思わず知らず振り切ってしまわないよう、彼は余程気をつけている。ましてその全力疾走は!

「ヒュゥ……傍から見るととんでもねぇな、バカっ速ぇ!!まるで大型バイクだぜ」

 二人の姿が見えなくなるまで、ほんの一呼吸の間見送った後。メネフは今度は自らのいでたちを見てクスリと笑った。腰巻一つの赤裸に、魚捕りの網竿。

(この格好!夏休みのガキかよ……まったくオレは……だが……悪くねぇな、ぶん殴るより断然いいぜ、この気分……!)

 人には出来ることと出来ないことがある、コナマにそう言われた。ならばせめて、出来る時に出来ることを。

(今のオレの器じゃ、こんなモンなんだろうな。だが悪くねぇや)

 そして、彼の胸中に浮かぶ、二つの「ありがとう」。

(なぁ【あんた】、そんなツラはよ、オレなんかにじゃなくて。あんたのために頑張ってるケイミーのやつに見せてやってくれ。きっと喜ぶぜ……さぁて、と!!)

 もう一つの魚籠を取り上げて、彼は再び池に向かった。

(次のカゴはちょいと、大きいのを狙うか!!)


「ただいま到着~~~~!!誰か、ケイミーを降ろしてあげて……ってうわぁ!」

 長老の声を聞いて出てきたのは、まさかのよだか婆ァ。

「何だいその声は、あたしで悪かったなモレノ!!待たせやがってこのノロマ!

 ……いいから座れ、お前はのっぽ過ぎて手が届かないんだよ!!」

 だが長老が座っても、ケイミーを縛った縄の結び目に、小さい婆ァではなおも届かない。ピョコピョコと飛び跳ねながら悪態三昧。

 眠っていないよだか婆ァを気遣って、コナマはさりげなく彼女からやる事を全部とりあげていた。しかし、だからといって大人しく休むような婆ァではない。役場から来た二人に話を聞いて、せっかちな彼女は戸口で地団駄踏みながら長老とケイミーの帰りを待っていたのだ。その間、助役の二人がほとんど八つ当たりとしか思えない際限ない叱責を婆ァから被っていたのは言うまでもない。婆ァに一歩遅れて長老たちを出迎えたその二人の顔色には、ケイミーが無事戻ったことと共に、それ以外の安堵がありありと浮かんでいた。

「あ、いや婆ァ様、ここはわしが。バルクス、長老に水をな、持ってきてくれ」

 あとからおっとり刀で追いかけてきたグノーが取りなすように引き取って、ケイミーを縛っていた縄を解いてやった。

「みなさんありがとうございます!!」

 それだけ叫ぶように言うと、ケイミーは胸に魚籠をしっかりと抱いて女の家に駆けこんでいく。

「フン!人を使って小刀細工ばかりのお前が、今日は少々自分の体を張ったみたいだね。たまには褒めてやるよ……よくやった!!さっさと息を調えて中に入んな」

 そう言い捨てて、婆ァも速足で戻る。入れ替わり戻って来たバルクスから水を受け取り夢中で飲み干すと、ようやく長老の息切れも収まってきた。

「……大丈夫かな?婆ァ様が褒めるなんて、地震でも起きなきゃいいけど。グノーちゃんバルクス君、ごめんね、お叱り承り係ご苦労ちゃん!しかし歳は取りたくないねぇ。自分ではいけると思ってたんだけど、あの距離を往復はキツかったよ~~~!

 ……あと何度、こうして村のために走れるものかな……」

 と、最後は道化から学者に戻って長老は独り言ちる。そして二人に抱き起されて女の家に入っていった。


「お帰りなさいケイミー。待っていたわみんなで」

 コナマを中心に、ケイミーを迎える女たち。皆安堵と喜びに頬を緩ませている。

 そしてあの女。

「……この子も!あなたを待っていたのよ、ケイミー……!!」

 今だ当然、衰弱は色濃く残るものの、女の体力は顔を上げて正面を見ることができるまでには回復したらしい。意識もはっきりしている。その表情からは、かつてすべての村人に向けられていたあの軽蔑も敵意もすっかりぬぐい取られ、今そこにあるのは。

 迷子の子供が親に出会ったときのような、震える眼差しと唇。

 そしてそれは、魚籠を持って近づくケイミーにも伝染していく。

 共鳴。

「そう、待っててくれたんだ、ありがとう……私ね、これをアナタにあげたくて」

 ケイミーは魚籠の中から、一匹の蛙をつまみ出した。女の顔に現れる驚きと不安。

「怖い?気持ち悪いかな?そうだよね。だけどね、蛙はアナタの体に絶対必要なものなの。池から捕って来たばかり、きっととっても……おいしいよ?」

 女はいやいやをしながらも、ケイミーとその手につままれた蛙から目を離さない。

「怖いよね。でも信じて。今お手本を見せてあげるから」

 ケイミーは、手にした蛙の前足をプチリと食いちぎった。そして女のほんの目と鼻の先まで近づくと、血を流す蛙を女に差し出して優しく促した。

「……うん。若い蛙だから、柔らかくておいしい。私を信じて。ね?さぁアナタも……おいしいよ……?」

 薄く開いた女の唇の間から、ケイミーの持つ蛙に向かって、あの器官がするすると伸びていく。それは蛙の傷口に触れると、一瞬激しく痙攣し、そして。

 次の一瞬で蛙に巻き付いた。ケイミーの捧げ持つ掌の中で、女のそれに巻かれた蛙は絞められ、みるみる小さくなっていく。

「そうなんだ……アナタはこうやって食べるのが、蛙を吸うのが好きなんだね……いいよ、もっとギュゥって絞って、ギュウって!」

 最後はバネが弾け戻るように。絞り残った蛙は女のそれによって口の中に投げ込まれるように消え、ごくりと小さく喉の鳴る音と共に女の体の中に落ちていった。やがて青白かった女の頬に、薄い紅色が戻る。

「どうして……」

 生気の戻った女の口から、さやさやと声が漏れて来た。

「どうしてわたしは……生きようとするの?どうして……あなたは……わたしを助けようとするの……?」

 ケイミーは静かに顔を横に振った。

「それはね、私にも、わからない。私もね、ずっと長い事そう思ってきたけど、わからないんだ。だから、答えは……いっしょに探そうよ、二人でいっしょに!!

 今はさ、アナタは生きたい、私はアナタに生きてもらいたい、それだけ。それだけじゃ、ダメかな……?」

「きっと後悔するわよ、あなたも、わたしも。わたしは、知らず知らずに悪いことをしてしまう。もう誰も……裏切りたくない……」

「ホントに?ホントに悪い事ばかりだったのかな?でもいいよ。もしそうなら、これからは!私がアナタを叱ってあげる、傍で……ずっと!!」

 女の蛇の右眼から、虫の左眼から。溢れるのはしかし同じ色の涙。

「ごめんなさい……ずっと……【ずっと】言いたかった……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……!」

「いいよ、全部やり直せばいいんだよ、これから!私はアナタが、アナタのことが……あっ!!」

 女を抱きしめてそこまで言ったケイミーは、あることに気づいた。そして一度体を離すと、にこやかに微笑んでこう言った。

「私ったら……!アナタに大切なことを聞くの忘れてた!やり直そう、最初から!

 ……初めまして、私はケイミー。アナタの……お名前は?」

「……オーリィ……」

「きれいな名前ね……ようこそオーリィ!この村に……私の……お隣に!!」

 そして再びケイミーは女を、オーリィをその胸の中に抱きしめた。


「婆ァ様、抜け駆けでご見物ですか?」

 あの木の下で梢を見上げているよだか婆ァに、コナマが声をかけた。

「フン、あたしはお前らの『ザマァミロ会』とやらに混じるとは言ってなかったよ。抜け駆けはお前じゃないか?」

「大切な催し物ですから、下見はきちんとしておきませんと、ね」

「なら余計な心配だったね、『死神のはやにえ』、良い出来栄えだよ。見て見ろ!あの憎たらしい面構え!舌を垂らしてくたばってるのは胸が空くってもんだね」

「まぁまぁホントに!!棒ダラみたいにぶら下がって、みじめなものですね、可愛そうとは全然思いませんけど……いい気味!!」

 梢を見上げる二人には、何もないはずのその梢に、死神の屍がはっきりと見えているようだった。よだか婆ァはゆっくりと傍らのコナマに目を移す。

「お前の『食い殺せ』も悪くはなかったがな。言うようになったもんだ。だから最初に言ったのさ、あたしの出番はないってね。この村に、お前がいれば……これであたしもいよいよ楽隠居だ」

「あら?」コナマはひときわおどけた身振りでそれに返した。

「そんなご自分だけ楽をなさろうなんて、そうはいきません。婆ァ様にはまだまだお願いしたいことが山ほどあるんですから。『立っているものは親でも使え、寝ているものは』……起こして使え!!私は昔、婆ァ様にそう教わりましたもの」

「お前……まったく!こんな恩知らずだとわかっていたら!

 ……お前があたしの隣に転がり込んできた時に!助けたりしないでひねり殺してやればよかったよ!!」

「あの時私の命を救うために、村中のごみ溜めを漁って、鼠の死骸を集めていただいたこと。忘れてはいませんわ。だからこそ。婆ァ様がお元気でいてくださることが私の望みなんです……隠居なんかなされたら老け込んでしまいますでしょう?」

「ああ言えばこう言う!!こん畜生……この上何をしろって言うんだい?!」

「色々あって言いきれませんけど、さしずめ直近では。あの子、オーリィの今後のお世話でしょうかね……」

「あのワガママ蛇娘をかい?あいつが?ものになると思うかい?」

「……はい。私たちをてこずらせたんですよ?あの子は大物です、きっと」

「どうだかねぇ!!ま、ケイミーに言っとけ。あれが元気になったら、りんご園に連れてこいって。どうせまともに働いたことなんざ無いんだろうさ、あの生っ白い手を見ればわかる……あたしが1から鍛え直してやるからってね!

 ……ああ眠い!今から寝れば明日の朝までちょいと眠れるか。昼夜元に戻さないと、まったく!!」

 ぼやきながらトコトコと、ケイミーの家に戻っていくよだか婆ァの背中を。

 コナマは深く深く一礼して見送る。


 こうして、また新しい命がこの村に生まれた。(続)

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