第8話 休日閲覧問題(こんなん考えるのは僕しかいない)

 おあ、うぉあ、へぶび。(挨拶)


 どうもおはようございます。

 本日返却予定の「山田くんと七人の魔女」をほぼ徹夜で読み通して、あきらかにセルフマネジメントに失敗している感のあるkatternです。

 慢性的寝不足。だれか、オラに睡眠を分けてくれ。ついでにネタも。


 しかしまぁ、マガジンのラブコメは最後に結婚式しないとダメとか、そういう縛りがあるんですかね。(某ジュリも読んでいる)

 面白かったのには面白かったのですが、最後のあたりがちょっと駆け足だったのが残念だったなと思っています。あと、潮くんが幸せそうでなによりだなと。

 そんな風に、割と男の子たちに感情移入できるのはいい話の回し方は、非常に見習うべき場所があるように感じました。いいもん読んだ。


 さて、先日の結びでランキングがあてにならないから、それに頼らない宣伝方法を考えて行かなくちゃなーと言っておいてこのタイトル。

 話が飛躍しておりますが、そんな方法がさっと見つかるならば僕はこんな風に底辺で泥は啜っておりません。いつだって、というかこの三年間、ずっと黙々と書き続けながら、どうすりゃええねんと悩みながら、結果を出せない毎日であります。

 ほんま、なんとかしてや、カクヨム運営さん。(運営頼みかよ)


 それはともかく。


 そういうことなので、まぁ、問題の提起というか、愚痴というか、困っている部分にはいろいろと思い当たる部分があります。本日もその一つ、「休日閲覧問題(命名ワイ)」についてお話ししようかと。


 まぁ、書いて字の如く。

 休日の閲覧数については割と南無る(一桁)傾向が高くなっております。

 これは個々人や作品により感じ方は違うと思いますが、特に私のような長期連載書きで、アクティブユーザーがしりすぼみになっている人は実感しているかと。

 なんにしても、長編WEB小説を書かなくなる上でうまく付き合うべき現象・あるあるだと思っています。まぁ、もちろん、それに相反する挙動もあるのですが――それは超例外ヒット作や人気書き手のみ。


 だいたい、底辺書き手の作品については、休日は閲覧数が死んでおります。


 また、閲覧数様が死んでおられるぞ。(バジリスク感)


 そういやバジも講談社でしたね。


 冗談はともかく、これはユーザーの動向によるところが大きいと感じています。

 とかくWEB小説というのは――ちょっとした隙間時間にすっと気軽に読めるものというのが最大の特徴です。

 それを突き詰めて考えれば分かることですが――。

 あれ、休日って隙間時間なくねぇ?


 という結論が待っています。

 人間のプライベートが濃縮するのが休日。地方や特殊なお仕事ならばいざ知らず、世の中の人間の多くは完全週休二日(土日)で動いているのです。なので、この二日というのは、隙間時間がなく、みっちりとスケジューリングされていることが多い。説明するまでも無く、この辺りは自分の胸に手を当てて考えてみればよくわかるでしょう。休日くらい、おもいっきり好きなことやりたいですよね。


 かくいう僕も、休日はだいたい執筆漬けです。(週産二万字くらい)


 なので休日というのは隙間に入れる娯楽というのが非常にシビアになります。逆に、休日にまとめてガッツリ読んでくれるという読者もいます。そういうのは本当にレアな方なので、書き手はそういう人を大事にするべきでしょう。けれどもまぁ、それはそれ。傾向としては休日によっぽどWEB小説が好きでもない限り、人はWEB小説を読まないと思っておいた方が無難です。


 あ、けど、ランキング上位は休日もしっかり動いているじゃん。

 はいkattern嘘松とか思った方、おとなしく挙手。

 いいですか――。


「ランキング上位は平日だろうと休日だろうと見るに決まっているだろ。常時表示されているんだから」


 ここで閲覧のメカニズムをちょっと考えましょう。


 たとえば、皆さんがユーザーだとします。

 隙間時間ができました。新しい作品を読もうかなと思います。

 その時、どのようにして作品と出会いますか。検索フォームにわざわざ「ロリ」「幼女」「奴隷」「チーレム」「エロ」「野生の茜新社」「ばかうどん」「やったねたえちゃん!」とか書いて検索かけますかね。そうじゃないですよね。


 だいたい、トップページに載っている人気の作品、あるいはランキング上位の作品を眺めて、ほう、こいつあ面白そうだなという所からザッピングする。

 これが基本だと思います。


 WEB小説だって、なんだってそうですよ。

 基本的に、人間は目についたものを手に取るようにできています。だからこそ、作品を人の目に暴露させる時間というのが如実に活きてくる。


 暴露時間がそもそも違う「ランキング上位作品」と「底辺作品」を、そもそも同列に考えることは危険です。根本的に生存・広告戦略が異なってくる。

 泥を啜る底辺物書きはその辺りをしっかり意識しなくてはいけません。


 また、「ランキング上位作品」の生存戦略を価値として偏重すればするほど、「ランキングを駆けあがる」ことへと注意が行くようになり――「そういうことに特化した作品」や「そういうことに特化した集客」がもてはやされるようになる。これもまた、プロセスの明瞭化といえば聞えはいいですが、システムの成熟状態としては縮小再生産の工程(いかにそのメソッドを素早く回すことができるかで勝敗が決する)、全体的な衰退へと繋がる諸刃の剣です。

 こういうのは常に新しく、新陳代謝を繰り返していく必要がある。それが結果として、産業全体をよい方向へと繋げるのではないでしょうか。


 ちょっと話がずれましたね。

 なんんでしたっけ。


 そう、休日の閲覧数のお話。


 結局のところ、ユーザーの大半は「今、読まれている作品」にスポイルされます。つまり、トップページに常時表示されていれば、平日だろうが休日だろうが閲覧数は安泰です。なので、ランキング上位作品については、評価につながるかはともかくとして、休日に読まれる――上記の反証を論理的に説明できるという訳です。


 さて、これを踏まえて、上述の「休日は隙間時間がないので読まれない」をもう一度考えてみましょう。本当にがこれが結論でいいのでしょうか。

 本当にそんな短絡的な思考で結論でいいのでしょうか。


 違いますよね。


 ランキング上位の作品は「隙間時間がないはずなのに読まれている」ということは確かな事実です。そして「ランキング作品」と「底辺作品」の間に発生する最大の差は「ユーザーの目に暴露される時間」です。それを踏まえて、なんで休日は「底辺作品」は読まれないのかを考えれば――。


 結論は二つ。


「休日は、隙間時間がなので、暴露時間の多い作品が優利(集客)」


「休日は、趣味の時間がので、そこを割いてもらえるようにユーザーに意識してもらう(リピート)」


 ということになります。


 そう、最大の問題は「隙間時間」が「不確定」なのと、「隙間時間」ではなく「趣味の時間」が多いことなのです。

 ここをしっかり押さえることが、重要なのだと僕は感じています。

 そしてこのことから、底辺書き手が取りうる休日閲覧数問題への戦略は――。


・確定的な平日の隙間時間をしっかり狙っていく(読者が暇している時間)


・趣味の時間を割いて貰えるように下準備をする(平日獲得した読者に読んでもらえるようにする)


 この二点だと思っています。


 実際、拙作の「どエルフさん」は、最も隙間時間の多い「平日正午」付近に更新時間を変更したところ、ちょっと挙動がよくなりました。日にPVが100近く回るのは底辺にしてはとても嬉しいことです。そして、ちょぼちょぼと上記の二段目のように、平日に獲得した読者がPVを休日に回してくれるというケースも目撃しています。


 弱者には弱者の戦い方があります。

 けれども「弱者だから何をやっても許される」というものではありません。もちろん、それを否定することはしませんが、ランキングに載らないなら載らないなりに、地道にやっていく方法はあるのです。


 とまぁ、そんな訳で。


 休日の暴露を増やしたいので、今日は二回更新しますね。(二枚舌)


 嘘松!!

 


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