「あの・・・ピーマン様?　本当にやるんですか?」

「あぁ、　やるよ!!」

ピーマンは王立学園卒業パーティの会場にカラシナと共にやって来た。

ピーマンはカラシナが最初に死んだ時と違う行動をすれば未来は変わると思っていた。

ならば正規の手続きを踏んで延々とグダグダ婚約破棄の手続きをしてから

婚約破棄を周知するのではなく、　卒業パーティと言う公の場で婚約破棄を発表すると言う暴挙に出た。

「ピーマン様・・・私正妃でなくても側妃でも良いのですよ?」

「カラシナ、　君の想いは受け取った、　でも俺は君を幸せにしたいんだ

今まで随分遠回りをしてしまった、　だけども今度は回り道をしたくないんだ」

「ピーマン様・・・」

「さぁ時間だ、　行こう」

カラシナの手を取りパーティ会場に入るピーマン。

「ミンチ侯爵令嬢!!　貴様との婚約を破棄する!!」

ざわっ・・・と周囲がざわめく・・・そして・・・

ピーマンとカラシナに殺到する生徒達。

「どういう事ですか殿下!?」「陛下は知っているのですか!?」「一体如何言う理由で!?」

「男爵令嬢に現を抜かしていると言う噂は本当だったのですか!?」「何を考えているのですか!?」

「王家はミート侯爵を軽んじられるおつもりか!?」「貴方は正気なのですか!?」

「何でこの場で発表なさるのですか!?」「相談も無しに!?」「一体何故!?」

「こんな話聞いてませんよ!?」「庶民上がりの女を王室に入れるのですか!?」

「この卒業パーティを台無しにする気ですか!?」「一体全体どういう事!?」

「王家とのパワーバランスを崩して何の得が!?」「汚れた血を王室に入れるな!!」

「王子聞いているのですか!?」「返事をしなさい!!」「だんまりか!!」

「説明責任を果たせ!!」「王子だからと好き勝手し過ぎている!!」

「これは貴族社会に対する暴挙だ!!」

「王子!!」「王子!!」「王子!!」「王子!!」「王子!!」「王子!!」「王子!!」

「・・・王子?」

【死因:興奮した生徒達に詰め寄られてカラシナ諸共圧死】

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