第2話 破壊
母は毎日のように叱る。何もしてないのに。私はそれでも褒められたいと願った。だから..努力したんだ。勉強も運動もお手伝いも。イマイチな点数、普通過ぎる運動能力、当たり前となった手伝い。こうして感謝も褒められることもなく水の泡となった。
なかったんだ。自分にできることが。空っぽだった。自分自身の心が。壊れた母の前で変わらず笑って、面白い話をして。姉に「死にたい」と言われて。それでも私は変わらず笑って。リスカした腕を見ても相変わらず笑って。姉が鬱になっているのを見て変わらずよりそって笑って。
あぁ....私も壊れたかなぁ...
もしものはなし @imot
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