第52話 

間違えてプロット段階のモノを投稿してしまいました!!ご迷惑をかけて大変申し訳ございません。(無能な作者をどうか許してください)


修正しててもOKな方はどうか見て行ってください…。


………

……


「ふにゃぁぁ…」


 ソファの上で俺に膝枕されているのは、擬人化した猫、こと凛花だった。極上の幸せを味わったかのような緩み切った顔を見て、俺も笑みを浮かべる。


「気持ち良いですか?凛花様」

「ふふっ…満足…大満足よ!」


 何故俺がこんな事をしているのかというと、それは文化祭前まで遡る。俺ら1年2組は執事喫茶をやったのだが、その際凛花は金にモノを合わせて俺という執事を独占しようとした。

 流石にそれはダメだということで、俺は凛花を愛でるのを条件にして独占を免れた訳だ。


 そして今から24時間、俺は凛花を愛で続けなければならないのだ。何というご褒美だろうか。


「恭弥…だっこ」

「ん?」

「だっこしなさい」

「はい…」


 膝枕の次はだっこか。

 言われるがままに、俺は娘を抱き抱える様に凛花を持ち上げる。


「えへへっ…じゃあ次はね、そのまま私を抱きしめなさい」

「はいはい」


 だんだんと幼児退行して、なんか口調が変わってきている凛花だったが、可愛らしいから良しとして、俺は凛花を甘やかしまくった。


「へへぇ…恭弥の匂い…」


 なんだろう、いつもはこう…可憐な近寄りがたい美女なんだが、今は甘やかしたい娘みたいな可愛らしさがある。

 俺に娘が生まれたらこうなるんだろうか。だとしたらとんでもなく甘やかしそうだ。


………

……


「アレ?ちょっと待ってよ凛花さん、なんでこうなったの?」


 俺が凛花を愛でていた筈なのだが、気づいたら俺の手首がオモチャの手錠によって拘束され、それがベッドに繋がれている。

 完全に拘束されているのだ。俺にこんな趣味はないんだが…。


「ふふふふっ、恭弥が悪いんだからね…。私をこんなに甘やかして…甘やかして…我慢できなくしちゃったんだから…。これから恭弥はずっと私だけのものなの。ずっとここで暮らして…永遠に愛を誓うのよ」


 ハイライトが完全に消え失せて、ツンデレからヤンデレにジョブチェンジしてしまってる凛花さん。ラブコメ系の主人公なら恐れ慄くだろうが、こんな姿になっても凛花が可愛いと思ってしまうあたり俺は異常なんだろう。


「ここで暮らすってのも良いけど、やっぱり仁さん達にも迷惑がかかるだろうから、俺は2人で住みたいな。永遠の愛に至っては、俺が破ると思うか?」

「っ…ち、違う…破らないわ…」


そうだろう。なんせ俺は凛花にゾッコンだからな。


「だろ?」

「………ごめんなさい恭弥…少し調子になっていたわ…」


 目のハイライトが元どおりになり、ヤンデレ凛花さんとお別れになる。おかえりツンデレ凛花さん。


「ふふっ…だけどね?」

「ん?」


 凛花は怪しげな笑みを浮かべて、俺の下半身に目を向ける。おい…まさかお前…。


「怖がらなくて良いからね恭弥、お姉さんがキッチリリードしてあげるから」

「ちょっ…待てやお前!!それ反則だろ!おいズボンを返せ!!」


 ベッドの上でジタバタと暴れるも、腕を拘束されている俺は抵抗できずにズボンを脱がされる。


「ふふっ!いつもいつも私を泣かせて、今日こそは反撃させてもらうわ!!」

「そんなんやらせるか…!!クソッ…手錠…!」


 ガチャガチャと手錠を外そうとするも、全く外れる気配がない。


「ふふふっ、さぁ恭弥、ゆっくり…」


 バキンッ!!

 何かが粉砕した様な音が部屋の中に響く。


「あっ…やっべ壊れた…」


 手錠がぶち壊れて、俺の両手が解放される。まぁオモチャだし、プラスチックだったし、壊れても仕方ないだろ。


「え…えっ…ちょ…壊し…え?」

「なんか面白いこと言ってたな?お姉さんがリードしてやるとかなんとか…」

「そ、それは…」

「話は後で聞こうじゃないか」

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