第四章
第四章
その日、咲は休日であった。なので、特にすることもなく、暇つぶしに本屋さんへ行った。本屋さんへ行くと、たまたま目玉商品で売っていた週刊誌に、「山田流花村会の闇」という見出しが載っていたので、それを手に取って開いて読んでみる。
「伝統音楽、山田流箏曲の大御所と言われていた、花村会が今揺れている。花村会は古典箏曲継承派と、そうでない派に分裂してしまっている。先日、古典に凝り固まった一派が、後者に所属している師範の一人を殺害する事件まで起きてしまっており、、、。」
それ以上は、咲も読みたくなかった。どうせ、上浜さんの事とかそういう事が書いてあるんだろう。全く、人というものは、こうして悪いことが起こると飛びついてくるものだ。そして、伝統音楽が継承できないことを、あからさまに描いて、また、伝統音楽にとっつきにくくさせる。いいことがあった時は、放置しっぱなしの癖に。
何だか、上浜さんは、そういうところに、引っかかってしまったような気がした。
「あたしは、音楽しているけど、洋楽は恵まれすぎているのかなあ。」
咲はまた、ため息をついた。
世間では、殺害された藤川節子さんに同情する意見が多いらしい。其れは確かにそうだ。藤川さんは二度と帰ってこない人になってしまったのだから。其れも、自分の意志ではなく。
確かに被害者というものはそういう風に同情されるのだが、もうちょっと上浜さんの想いが、投影されてもいいような気がした。もし、このまま悪い奴として生きていくのなら、彼女は何のために生きていたのだろう。彼女だって、一生懸命山田流箏曲のために生きてきたではないか。そんなに、彼女の人生は悪いものだったのだろうか。教育関係者の目線で言えば、彼女はやっと更生し、真面目に生きようとしてくれたのに、それはこういう事で終ってしまうのだろうか。
あたしが、もし、上浜さんに会う事が出来たら、そういうところを聞いて、慰めてやりたい。もちろん、加害者だから、同情するのはいけないんだけど、やっと彼女は、生きる道を見つけてくれたのだから。そういうことを、話してみたいなと咲は思った。
上浜さんはどうしているかな。
咲はほっと溜息をついて、週刊誌をもとの場所へ戻した。
そういえば、今日は、もう一軒寄らなきゃならないところがあったわ。咲はそう思って、本屋さんをでて、駅へ向かって歩き出した。
一方、小山の酒井病院では、花村がいつもの通り、医者からこうしろああしろと指示を受けていたが、医者の顔は厳しかった。このままだと出られるということは、遠い先になりそうだ。そんな彼を慰めてくれるのは、杉ちゃんがスマートフォンをとおして送ってくれる写真だけであった。今日の富士山、今日の夕日、今日作ったカレーライス、杉ちゃんは何でも送ってきた。自分もできればこういうモノを食べてみたいものだと、花村は思った。カレーライス何て何十年も食していない。どんな味がするのだろう。時には名前も知らない、料理が送られてくる事さえある。今までに食べたものは、純和食というか、ご飯に焼き魚にお刺身に、そういうモノしか食べてないから、杉ちゃんの送ってくれる、料理の写真は非常に新鮮だった。
時折、花村はそっと外を眺めることがあった。以前は早くこんな所は出て、外の世界に出ようなんて、意気込んでいたけれど、今はそとを眺めるだけで十分だと思う様になっている。
「よう、元気か。」
そとを眺めていると、部屋の戸がガラッと開いて、杉ちゃんと浜島咲が来たことが分かった。
「ああどうも、いらしてくださってありがとうございます。」
とりあえずそういっておく。体の事はあえて言わないでおく。たぶんよくないことは、見ればすぐにわかるだろうから。
「今日はとりあえず、中間報告に来たのよ。苑子さんの所に来てくれた三人の女の子は、三人とも元気に稽古を続けているよ。」
「もう杉ちゃん、すぐに本題を話すのはやめた方がいいわよ。ちゃんとあいさつをしなくちゃ。今日は寒いですけど、具合はどうですかとか、そういうことを聞くもんでしょう。」
杉ちゃんの話に、咲がすぐに注意したのだが、花村はそれもなんだかおもしろいと思ってしまうのだった。
「いいえ、形式的なご挨拶はしなくてかまいません。私も、今日は一日横になっていなければだめだと言われてしまい、このようなままでお話をすることをお許しくださいませ。」
にこやかに言う花村に、杉ちゃんも咲も大丈夫か?と心配そうな顔をした。
「大したことじゃないんですけどね。医者がなんだか、そうしろって、うるさいだけなんですよ。」
「そうか、それならそれでかまわないが、あんまり無理はしないようにな。」
「そうですよ。お体に障るのであれば、いつでも言ってくださいね。」
できれば、杉ちゃんにも咲にも態度を変えないでほしかった。「
「まあいい。えーと、どこまで中間報告したんだっけ。さっきも言った通り、三人の女の子たちはみんな元気だよ。それがまず、第一報告で、あとは、僕らの事で、僕は相変わらずバカなまま、咲さんは、相変わらずフルートを吹いている。バカな話であるが、その話が一番幸せである事は、お前さんが一番知っているだろが。」
杉ちゃんはからからと笑った。
「杉ちゃんには、その顔が一番よく似合います。自分の事をバカバカと言っておきながら、そういって幸せそうな顔をしているのが、一番杉ちゃんらしいですよ。」
と、花村が言うと、
「あ、お世辞が言えるなら大丈夫だ。」
と、杉ちゃんにからかわれた。
「今日は、良い天気で少し暖かいくらいで、しずかにしているのは勿体ないくらいの天気ですが、最近医者がうるさくて、困っております。」
もう一回花村が言うと、杉ちゃんはバカだなと言ったが、咲は心配そうな顔をした。
「花村先生、本当に大丈夫なんですか。」
咲から見ると、花村の顔は、紙よりも白い顔だったのであった。この顔に態度を変えないでいられるのは、杉ちゃんだけである。
「花村先生、出来るだけ無理はしないでくださいませ、杉ちゃんもあたしも心配なんです。」
そういうことはなるべく口にしたくなかったが、咲はどうしても口にしてしまうのである。
「ええ、大丈夫です。それより、ほかの人たちはどうしたんです?少なくとも上浜の下には、十近く弟子がいたはずなんですけど。」
「ああ、やめて行ったよ。でも、三人のやつらが残ってくれたじゃないか。其れでよかったと思えよ。」
花村が聞くと、杉ちゃんは即答した。杉ちゃんの顔はにこやかな顔だが、十人のうち、七人が辞めていったとなれば、結構な痛手だった。
「残念ですね。その中には、有力な人もいました。中には、免状迄いけるのではないかと期待をしていた人も少なくなかったんですよ。上浜が、お弟子さんの事は、ほんとうによく話してくれましたので、私もよく聞いていたのですけどね。」
と、いう事は上浜さんは単に家元と弟子の関係ではなかったのではないかと咲は思った。
「上浜さんは、どんな指導をしていたんですか?」
と、咲は花村に聞いてみる。
「ええ、確かに稽古に来たときは、ほかの人にはない熱心さがありました。熱心に頑張ってくれていたけれど、ただちょっと、完璧主義というか、なんだか、頑張りすぎというか、そういうところはありました。」
「頑張りすぎ、、、。」
と、咲はつぶやいた。
「ええ、なんとも、古典への想いはすごい人でした。すごいというより、すさまじいというべきだったかも知れません。お二人は、ご存知かわかりませんが、もう古典箏曲って楽譜が、手に入らないことで知られているんですけどね。それを彼女は、一生懸命探してきて、古本屋とか、お箏屋さんをめぐりにめぐって、探してきてくれるんです。他のお弟子さんから、楽譜が入手できないことは、さんざん苦情を言われてきていたので、もうしかたないと思っていましたが、彼女だけは違いました。なんとしてでも、古典を入手したいと思っていたようです。」
「古典と言えば博信堂だね。其れは確かに、もう手に入らないという事は知っている。」
杉ちゃんは相槌を打った。
「ええ、楽譜だけじゃありません。琴柱も、象牙のものが手に入らなくなりましたし、お箏本体も、作ってくれる職人が廃業したりして、すぐに手に入らなくなりました。其れはもう、仕方ないことだと、わたしも、ほかの師範たちも諦めていましたが、彼女はインターネットを使ったりして、一生懸命本物を入手できるように頑張っていました。」
「あの、上浜さんは、ほかのお弟子さん、つまりほかの師範との相性は、どうだったんでしょうか。」
と咲は、花村に聞いた。
「ええ、中には快く思わない者もいました。あの人は、どうしてああして本物を持ってくるのだろうかって、妬ましく思うようなものもいました。でも、みんな上浜に嫌がらせするようなことはしませんでしたね。彼女は、いろんなお箏屋さんとか、骨董屋さんなんかを味方につけていたから、彼女に挑むような人はいなかったんですよ。」
そうかそうか、更生してから、まるでまっすぐな真人間になってしまったのか。それが通じるのは、学生の時代だけの話なのを彼女は知らなかったのかもしれない。
「わたしは、彼女の事を詳しくは知りません。彼女がどんな経歴で私の一門に入ってきたのか、そのようなことを全く知らないので、どんな女性だったのかはよく知らないのですが、何だか、今までの事を償おうという雰囲気も見られました。」
「ええ、そうなんですよ。上浜さんは、あたしが知っている限りでは、本当にちゃらちゃらした、今が楽しければいいっていうか、将来の事なんてどうでもいいっていうか、そういう感じの人だったんです。よく、大学の教授にも、宿題をやってこないことで叱られていましたし。そんな彼女が、よく卒業できたなと、卒業式では噂していたんですよ。」
と、咲は、にこやかに言った。そうだったんですか、と、花村は、ほっとため息をつく。
「大方そういう事だと思っていました。きっと彼女、お箏を天職だと思ってくれたのでしょう。それを私が、もうちょっとくみ取ってやれば、事件は起きなかったかもしれませんね。」
「まあまあ、できなかったことはできなかったことでいいんだよ。其れはしかたないことだからな。でも、一生懸命やっていた奴が、恵まれないで、そうやって事件まで起こすというのは、なんだか遺憾だよなあ。」
杉三がそういうと、花村は、ええと言って、頷いた。
「さて、お時間が来ましたから、お二人は出て行ってもらえますかね。花村さんも、おしゃべりはそこまでにして、安静にしてください。」
看護師が部屋にやってきて、杉三たちに部屋を出るように促した。なんだ、お前さんはまだそうなのか、と、杉三がからからと笑う。
「ええ、まだ、花村さんは、まだ回復しておりませんのよ。そのためには、絶対に安静が必要なの。ですから、お客さんはさっさと帰ってくださいませね。」
看護師という人たちは、こういう風に、きついことを平気で言う。ちょっと、嫌な気持ちにしてしまうのであるが、看護師は激務なので、こういう事を言ってしまう。その裏には、相当な人手不足が背景にある。
「わかったよ、おばちゃん。もうちょっと、優しく言ってやれよ。そんなつっけんどんな言いかたじゃ、一寸、こいつがかわいそうだよ。」
杉ちゃんは、花村を顎で示した。咲も、それでは、と言って、病院から帰ることにした。二人は、有難うございました、といって、部屋の外へ出た。花村が、横になったまま、手を振っていた。
杉ちゃんと、咲が病院の玄関先を出たちょうどその時、いかにも警察の車と思われる車が、病院の駐車場の前に止まった。バタンと音がして、華岡と部下の刑事が、めんどくさそうな顔をして車の中から出てくる。
「よう、杉ちゃん。久しぶりだな、元気か。」
と、華岡が杉三に声をかけた。
「なんだ。華岡さんか、どうしたんだよ。」
「いや、家元に、話を聞こうと思ってな。」
と、華岡は、顔をハンカチで拭きながら答えた。
「家元?」
「おう、上浜富子が自供を始めたんだ。その裏付けを取るために家元に話を聞こうと思ってな。」
上浜さんが、自供を始めた。一体何を、警察に話し始めたのだろうか。
「上浜さんは、どんなことを?」
咲が聞くと、華岡は、
「まあ、花村会を守るためには、こうするしかなかったと言っている。花村会と古典箏曲を守るには、こうするしかないと。」
と、答えた。またそれもずいぶん抽象的であるが、そうするしかないというのは、どういう事だろうか。
「ちょっと待って。其れはどういうことだ。という事は、藤川という人が、何かしでかしたという事か?」
華岡の発言に杉ちゃんが、そう突っ込みを入れた。杉ちゃんという人は、そういう風に何かあると、突っ込みたくなることがある。部下の刑事は、それを嫌そうな顔をしてみていた。
「何かしでかしたというのかな、あの、藤川という人が、社中を乗っ取るつもりだったと、上浜は言っている。」
と、華岡は言った。
「其れが、本当かどうか、俺たちは家元に話を聞きたいと思ったんだよ。」
「社中を乗っ取る。藤川節子さんが。」
咲は、思わず花村さんが言ったことを思い出す。藤川さんが、社中にディスニーメドレーの楽譜を持ってきた、という事。
「まあ、俺たちの知っている限りの事では、事の起こりは、秋の定期演奏会だったらしいんだ。その時に、藤川節子が、古典箏曲の演奏はやめようと提案したらしいんだよ。その時、師範免許をとったばかりの、上浜富子が、激しく反対した。家元は止めようと試みたが、藤川についていくものが大勢いて、止めることはできなかったというんだ。」
と、華岡は、きっちりと話した。こういう時は、うやむやしないで、確り話しておくのが、杉三と関わる人のやり方である事は知っている。
「そこから、古典派とそうじゃない派に、分裂しちゃったのか。」
杉三はため息をついた。
「そうなんだよ、杉ちゃん。其れで、藤川節子は自分が、正当な花村会だと主張するようになって、花村会は、ポピュラーソングを中心的にやる会だという様になったという訳。」
「なんだか、明応の政変みたいだなあ。いわゆる、女の戦いだ。どっちが正統な将軍家なのかわからない、時代の流に合わせるのか、伝統をそのまま保持したいのか、恐ろしい限りだぜ。」
杉ちゃんすごい。そういう事をすぐ口にするんだから。と、咲は思った。
「つまり、これまでの将軍家であった、花村義久さんと、そこに師事をしていた、藤川節子さんが、新たな将軍家を名乗って、正統な将軍家を乗っ取ろうとしていたという訳ね。それを止めたくて、上浜富子さんが、藤川節子さんをやっつけたという訳か。なんだか、複雑だな。」
それでは、上浜さんがなんだかかわいそうな気がする。彼女は、きっと、やっと天職になるものを見つけて、それに向かって一生懸命やっていたのだろう。それまでは、何も目的もなくて、ただ楽しければよいで生きていた彼女が、やっと、本気でやりたいものを見つけて、花村さんに師事をし、師範免許を得て、教室を開いていたのだろう。其れなのに、彼女は、その思いのために、殺人という事をしてしまったのである。
「かわいそうだわ。花村さんは、気が付いていたのかしら。藤川さんと、上浜さんが対立していた事。」
咲がつぶやくと、
「おう。俺も、そのことを聞きたくて、ここに来たんだよ。」
と、華岡が言った。
「多分、知っているんじゃないのかなあ。だからこそ、ぶっ倒れちまったんじゃないのかな。少なくとも僕はそう思っている。たぶん、明応の政変を、遠くから眺めているような奴ではないだろ。もっと、繊細で優しくて、そういうやつなんじゃないかと思っている。本当は、男らしく、いい加減にしろと怒鳴ってもらいたいが、それができるような男ではないと思う。」
「杉ちゃんが答えを出すべきじゃないでしょうが。僕たちは、それを確かめに家元と話をつけようと、ここまで来たんでしょ。」
杉三の話に、部下の刑事が、一寸いら立ちそうに言った。
「いや、それは無理だね。悪いけど、僕らの面会で、タイムリミットは切れちまったよ。お前さんたちが、会いに行っても、もう面会は出来ないといわれると思う。」
と、杉三がからからというので、華岡たちは落胆の表情を見せた。
「まあ、しょうがないじゃないの。今回はあきらめろ。お前さんたちも、警察だからと言って、いつでもどこでも入れるわけじゃないんだからよ。」
「全く、困りますな。そうやっていつでも捜査の邪魔をするんだから。」
部下の刑事は嫌そうな顔をしてそういうのだが、
「まあしょうがないだろ。杉ちゃんの事だから、嘘をつくことはない。彼はごまかしたりとか、だましたりとか、そういうことは絶対にしない男だからな。まあ、しょうがなかったという事にして、俺たちは、今日は帰ろうぜ。」
と、華岡は言った。
「何ですか警視。ここへ来るのに何時間かかったと思っているんですか。其れなのに、何も収穫も得ないで帰るなんて、ちょっと意味がないと思うんですがね。」
「いやいや、勾留機関はまだ時間がある、その時間までに、俺たちは確りと、容疑を確定させればそれでいいのさ。」
「こういうところが、キャリアの警視ってのは困るんだ。あんまり現場での逼迫したところがないっていうのかなあ。だから困るんだ。こういう人を上司に持つと、俺たちは、いつまでものんびりとしたままだよ。あーあ、困る困る。」
部下の刑事はそういっているが、華岡はそれを聞こうともしないで、
「よし、杉ちゃん、一寸、風呂貸してくれよ。もう、寒くてたまらんのだ。こんな寒いところにきて、より一層寒くなっちまった。宜しく頼むぜ。」
と、杉三に言った。
「全く、必ずそれだよな。華岡さんは。いいよ。捜査会議終わったら、うちに来な。カレーを作って待っているから。」
と、いう杉三も、華岡さんの事をよく知っているのだろう。
「いいわねえ、杉ちゃんたちは、すぐにそうやって、カレーを食べられるんだから。きっと、花村先生も私も、カレー何て気軽に食べられないわよ。」
咲はうらやましくなって、そう言った。そういう話ができるような友達は、本当に貴重だなあと思う。きっと、このやり取りの跡で、華岡さんは、杉ちゃんの家にいって、暖かい風呂に漬かって、カレーを食べるんだろうな。その中に、花村さんも、混ぜてもらえないかとふっと思ってしまう。
「よし、杉ちゃん、お二人さんは、どうやってここまで来たんだよ。」
と華岡が言うと、杉ちゃんは、電車で来たと答えた。
「じゃあ、俺たちの用意した、クルマで帰ってくれ。そのほうが、早く帰れるから。」
と、華岡は、タクシー会社に電話した。杉ちゃんも咲も、それにのって帰ることにした。
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