キャラクター紹介と用語説明
ここでキャラクター紹介と用語解説を入れておきます。世界観が複雑なので少しでもこれを読んでどういう舞台か確認していただけるとありがたいです。キャラも用語も、どんどん追加していきます。
登場人物紹介
異世界の住民 (フォーミッド側 女神代行・人理の守護者サイド)
ハーネイト・スキャルバドゥ・フォルカロッセ (旧名 ハーネイト・ルシルクルフ・レーヴァテイン)
本作の主人公の一人で、女神代行・人理の守護者として人の世界を守るため、他の世界からの脅威を打ち倒す元人類殺戮兵器。地球とは時間軸を共有するも違う世界、「フォーミッド界」の出身。
落ち着いた余裕のある振る舞い、品行方正で純粋な面もある、多くの人が関心を抱かずにいられない存在。
数派の剣術と大魔法(アルティメタムマジック)、イジェネート(創金術)、霊量現術、魔本変身、女神の魔眼と多種多様かつあらゆる戦局に対応する機能を持っており、こと戦闘においてはあらゆる生物の遥か先を行く性能を持っている。
今回の任務により地球での活動を命じられ、転移により相棒であるサルモネラ伯爵と共に地球に移動して先行調査を行っていた矢先、大きな陰謀と事件に巻き込まれる。
女神代行としての仕事は、ヴィダール神:ソラ・ヴィシャナティクスの代わりに世界を維持するという内容。その中にはヴィダール及びコズモズにより引き起こされる事件の解決があり、それを引き起こす存在全てに介入し、世界の維持が成り立たなくなる前に防ぐ仕事をしていた。
ハーネイトの故郷ことAM星を含む数百の星で構成されたフォーミッド界が、ヴィダール神の住む世界であった。ソラは自分の行いを反省し霊界という神々たちの楽園を作ろうとしたが、散り散りになった多くの神々はそれを知らず放浪の末あらゆる世界に存在している。
問題は彼らの中にはほかの生命体を支配し操り、世界の均衡を乱すものが少なくないことである。その過程で次元ルフループと呼ばれる現象とは別に、世界と世界を繋ぐ異界亀裂、通称イレギュラークラックの発生が生じていた。各地で報告されていた、異界亀裂と異界浸食。これを放置することは世界の危機を意味する。力関係が均衡を保っているならばともかく、そうでないとその亀裂から異界の生命体が出現し侵略を始める場合がある。ただの亀裂ならば放置しても問題ないケースも存在するし貴重なアイテムを手に入れられる。
問題はその中が異界浸食により別世界になっている場合である。こうなるとひどい場合には魔界や霊界などから様々な侵略者が入ってき放題であり対抗手段を持たなければ文明が滅んでしまう。いわば疑似世界融合状態というものである。
その原因を探る中でそうしてたどり着いたのが、彼らにとって非常に世話になった世界の住民、地球であった。
世界を脅かす脅威はかなり多く、ハーネイトたちは女神代行になる前から戦ってきた。そしてアクシスワールドと呼ばれる、何があっても消えてはならない世界の住民に対し脅威を退ける力を教えるために今回多くの力を借り女神代行として任務にあたるのであった。
サルモネラ・エンテリカ・ヴァルドラウン
本作の主人公の一人。通称「菌魔王」の、全身が微生物で構築された菌人間。「菌界」の出身だが、絶対創造神からとあるアイテムを埋め込まれ、対生物調整兵器としての運命を背負う。それを乗り越えた果てにハーネイトと力を合わせ世界の危機を救った存在。
全生物にとって危険極まりない絶対的な能力の数々を持つが、霊体相手にはやや苦戦するところもある。俗に「自然が生み出した具現霊」と見ることもでき、原初に生まれた命、微生物と自然の驚異を合わせ体現する存在ともいえる。
彼女がおり、いつもイチャイチャしているが仕事中はしっかりと任務を遂行する。しかし基本はグータラであり、かなりの面倒くさがり屋な一面もある。
ハーネイトとの出会いは最悪の形だったが、今では互いに支え合う仲に。戦場では非情に強いがやや内気というか後ろ向きな面のあるハーネイトを激励、叱咤して前を向くように仕向けさせるのが彼の役割。
同じ菌界人でありながら離反し独自に勢力を拡大し続けあらゆる生物を吸血鬼として汚染する「血徒:ブラディエイト」を目の敵にし、また優位に立てる存在。主に彼は菌界人絡みの事件に関する担当である。
切り札「日和見之叛乱劇・屍惨散嗚呼無常也(ひよりみのはんらんげき・しかばねさんさんああむじょうなりや)」は生物内の微生物をすべて有害なものに変えて瞬時に溶かし食らう究極の業。醸せ、または醸せ眷属たちよの合図で自身を構成、周囲に存在する微生物すべてに命令を出せる。
彼が女神代行になった理由には、多くの生命体にとって脅威となる菌界人と呼ばれる生命体の活動を監視及び討伐を行い、世界の均衡を保とうとする目的があったからである。これがうまくいけばあらゆる微生物界を手中に収め、他生物との完全共存を達成できると彼は考えていた。しかし彼の前に多くの刺客が送られる。それは、彼がある一族の末裔であるという理由にあった。その一族が代々守るアイテムを巡り、全世界の存亡をかけた戦いが始まる。
彼自身もまた、菌界人の裏切り者と同族から見られている節があるが、それは彼の思想が上記のようなものになったからである。ハーネイト、リリーを始めとした多くの出会いが、彼を精神的に成長させ王としての器をさらに育てる結果になった。
エレナ・エリザベス・リリー
元は地球人で、ハーネイトたちの住むフォーミッド界に転移しそこで力を身につけた妖精少女。ハーネイトの愛弟子であり、彼も驚くほどの魔法運用力を持つ。
女神の住む世界の一部、つまりフォーミッド界に対象を移動させて守る禁断の大魔法を使用可能
性格はやや強気で、どこかダメなハーネイトと伯爵をたしなめることもあるが器量はよく、面倒見がいい少女。
ハーネイトと同じく甘いものが大好きで、修業時代の時はよく師匠とケーキを作っていたとか。ただし師匠の方が甘党で、いつ糖尿病になるのかと不安にみているところもある。
伯爵に言うことを利かせられる非常に大切な存在で、彼女もまた伯爵の明るさに助けられている。実は師であるハーネイトが大好きなのだが伯爵も同じくらい好きなので両方を気遣っている一面がある。
後に同僚のミカエルと共に、今までの魔法界を揺るがす究極システムを作り上げてしまう。
次元門作成後参加するフォーミッド界の住民
「悪魔と化した侍から弧月流を学んだ壮年の剣士」 ミロク・ソウイチロウ
ハーネイトに仕えるメイドの中で最高齢の男。伝説の剣聖として名を馳せた、かつてDGが攻め込んできた際の生き残り。
日之国出身で、ダンディーでシルバーな渋いイケメン。若いころからよくモテるらしい。
ハーネイトと出会った経緯は、彼の剣の腕を確かめるため、修行していた山を下り一戦交えたことから始まる。
主であるハーネイトを孫のようにかわいがり、やや過保護な一面もあるが基本的には厳しい人物。あまり多くは口に出さないが、ハーネイトこそ次世代を引っ張る人材となってほしいと願っている。
影を食らい支配する妖刀に認められた、伝説の魔剣豪として故郷では伝説の英雄とみなされている、終始落ち着いた雰囲気は、まだ若いハーネイトにとっては安定剤のような効果をもたらす。
この老剣士の持つ刀は、倒した者の影を吸い込み自由自在に召喚し使役できるという破格の能力を持つ。その銘は「影喰(かげばみ)」
決戦技は神奇影軍(しんきえいぐん)
「悪名高き史上最悪の人形師」 ミレイシア・フェニス・ヴェネトナシア
純粋な古代バガルタ人で、代々アンドロイドをはじめとした人型機械の作成や設計に優れた家系の末裔。BKのロイ首領とは姉妹の関係だが、名前が違うのは彼女が家を継がなかったから。長らく悪事を働いてきたが、ハーネイトと出会い戦い、五分五分の勝負をすることになる。そして彼の潜在能力と、人柄にひかれ半ば脅す形で彼の下についていくことになる。
かなり強引な性格で、また非情に冷徹。血も涙もない女という印象があるが、実際は不器用で見た目相応の乙女。けれど300歳は生きているとか。結構な危険思想の持ち主で、古代人(人となったヴィダール)以外をかなり見下し冷酷に扱う節がある。しかしエレクトリールやミカエルなど、ある程度力を持つ同性には優しい一面がある。また妹であるオフィーリアを溺愛しているが、時に大喧嘩することもある。
人形術に長け、また何もないところから数千体を一気に召喚できる破格の性能を持つ。諜報から攻撃、暗殺まですべてを人形に託すが、本人の戦闘力も桁違い。以前ハーネイトと戦った際はなんと彼の体をハチの巣にしたほど。
切り札は4千銃士隊。古代人の超科学が秘められた精密なる女性メイド人形4千人が手にもつ、強力なレーザーブラストガンを一斉掃射する。ハーネイトもこれにかなり苦戦したという。
ハーネイトのことを、古代人を導く未来の英雄王として育てることに今はご執着のようである。
「すべてを破壊する、何もかもが規格外の漢メイド」 シャムロック・ガッツェ・アーテライト
古代人が引き起こした人的災害に巻き込まれ、消えていったマッスルニア帝国の王子。妹にハルディナがいる。
2メートル30センチはある巨体、そして服に合わせた黒白ゴスロリメイド服。筋骨隆々なその体から浮き出る筋肉の力強さ。誰もが一度見れば決して忘れられないものになる。いわば世紀末覇者がきわどいメイド服を着て髪を伸ばしていると言えばわかりやすい。
ハーネイトのうわさを聞き付け、半ばストーカーのように彼を追っかけてきた経緯があり、あまりの執念深さにハーネイトは根負けしたという。
性格は実直でまじめ。任務遂行のためならばシビアになる。見た目に似合わず繊細な作業が得意で、車の設計を一から行い、組み立てて作っている。
ハーネイトを追いつめられる数少ない人外クラスの存在であり、切り札は気閃(グランシエロ)
一撃で軽く大都市を消し飛ばすその破壊力はまさに破壊神。また強靭すぎて肉体を傷つけることがほぼ不可能なほどに固い。ハーネイトと戦った際には彼の腕を吹き飛ばしている。
「異世界人にしてハーネイトの古き友人」 サイン・シールシャルート・ヴェルナード
元地球人で、転移現象でアクシミデロ星に直接移動させられた元インテリヤクザ。若くして多くの資格を持っており、経理系などですさまじい手腕を誇るハーネイトの信頼する右腕的存在。シャムロックたちと比べると戦闘能力は大幅に劣るものの、裏方として、また支援や妨害、諜報面で彼をサポートする存在。
ただしハーネイトに対して苦言を呈することも少なくない。それは彼なりの期待を込めての一言でもあるが、たまに主であるハーネイトはうざったく思うところもあるとか。
武器は魔印という、刻まれた文字に応じた効果を与える特殊な印鑑。それと長身長脚を活かした足技の数々。細身のため軽いが撃たれ弱い一面がある。
実はナマステイ師匠の下でハーネイトともに修行していた時期があり、ナマステ流の使い手。裏奥義までは女神戦まで習得できなかったがそれでも技駕天素斗(ギガテンペスト)は絶大な威力。しかもこの物語では伝説の裏奥義こと神震破天流を習得している状態で訪れる。
一応古代人なので広義のヴィダールであり、ハーネイトに傷を入れられる貴重な存在。
「50㎞の腕を持つ男」 リシェル・トラヴァコス・アーテンアイフェルト
AM星機士国出身の若き狙撃手。家はもともと代々科学者の家系だが、自身は封印されてきた伝承の力を受け継いでいると感じ、軍隊に入る道を選ぶも兄と姉から反対され、家出してルズイークのところに来たという。
恐るべき狙撃精度を誇り、通常のライフルでも10㎞以上先の標的に絶対必中。また専用ライフルを用いれば50㎞以上先の標的も打ち抜ける。これは彼が伝説であり、また異端として迫害されてきた「魔銃士」の力を持つことに起因する。
魔銃士は魔力をすべて打ち出すことに特化した魔法使いであり、好戦的な人が多く戦争を繰り広げていたという。そのため魔導師ジルバッドとその仲間たちが彼らを排除した経緯がある。
性格はやや斜に構えているところもあるが、総じて好青年。見た目こそ荒っぽく見えるが礼儀正しい。一応いいとこの出なのでその習慣が抜けないところもある。
趣味は車やバイクの運転や収集、アニメ鑑賞。銃の手入れも欠かさない。
狙撃銃のほか、重火器、ナイフ格闘も得意であり戦闘性能の高さはほかの人たちに引けを取らない。
ハーネイトを師と仰ぎ、旅をしてきたが彼と出会い、弟子となった。そして彼に魔銃士の力を教え互いに切磋琢磨し成長する関係になる。
今では霊量士としての力が覚醒し今まで以上に強力な一撃を発射できる。
「魔法探偵の因縁の相手?魔法剣の達人」 モモノ・ファルフイーレン・リリエット
DGの執行官予備役である見た目が10代のかわいらしい少女剣士。しかし年齢はそろそろ三十路。婚期に焦る乙女。そしてハーネイトが幼少期の時、同じ道場で修業をしていた。然し彼女が原因でハーネイトは孤立してしまう。
彼女も反省しており、親族の関係で道場を去ったあと十何年して、運命的な再会を果たす。当の本人はすでに彼女のことを忘れていたというが。
彼女の霊量子運用能力は異常に高く、また他人の潜在能力を開花させる術も習得しており、DG内での真の実力者ともいえる。
具現霊は「桃色輝夜紅姫」 美しい赤い着物を着た、黒く艶やかに光る髪が特徴的な巨大な剣を持つお姫様。霊量子を無数の刃として振動させることで強烈な破壊力を持つ。
具現霊について最初はどういうものかをあまり理解できていなかったが、ハーネイトたちと共同で研究を行う中で、霊量子を操る能力の1つとして存在することを突き止めた。
担当クラスはアタッカー。
真の決戦技は、高貴なる花騎士の一撃(セノ・エスカノージュ)
「心優しき異星の褐色巨人戦士」 ユミロ・ネルエモ・アレクサス
フォーミッド界にある、メルウクという中巨人が多く住むはるか遠い星の勇敢な戦士。絶大なパワーを利用しての一撃は驚異。武器も実は自作と言う。知能も相当高いらしく、たどたどしい話し方とは裏腹にかなり計算高いところも。そのため連携攻撃が非常に得意。
通常霊的感知能力の低いメルウク人の中では異常に能力が高く、地霊などの声を聴くことができる。他の霊界人(霊量士)による修行のお陰でそれらを行使することができるようになる。
ハーネイトの心意気とその潜在能力に恐れと期待を寄せ仲間になる。連携がうまく優しいうえに愛嬌があるためいつしか主力の一人に。巨体に似合わず時速350kmで走れる。
武器は斧剣・ユグレビリス。4枚の出刃包丁のような刃が自在に動き回転する。後に13砲身のショットガン「デス・サーティーンバレル」を製作し運用する。
ハーネイトとは固い結束で結ばれている。それは彼の器の大きさに心を惹かれており、誰でも物おじしないところに尊敬しているからでもある。
「酒と賭け事、女が大好きな人生を謳歌する強力な霊量士」
ボガーノード・シュヴェルアイディック・イローデッド(9鬼霊のボガーノード)
DG上級幹部。実は生まれつき霊が見える先天的能力者。その特異性と基礎能力の高さから王になれる候補とも言われる。だが本人は金とギャンブル、女が好きでそれについてはどうでもいいという感じ。そのため執行官の予備役であるが、部下から相当舐められている。
9本の収縮槍を常に身に付けている。その一本一本には鬼霊が封印されている。地面に槍が刺さると魔方陣が展開され霊ごとに異なる効果を与える。
また覚醒で霊装現術に目覚めてから鬼霊を物質化して鎧に変化できるようになる。
家族をDGの新派の一人、パラディウムに殺され、故郷も住めなくなり仕方なくDGに入ったが復讐の機会を長年うかがっていた。
武器は鬼封槍と霊剣。霊量子の扱いについてハーネイトに指導をする代わり、魔法について教えてもらうことになる。性格は真反対なはずなのに、ハーネイトとはうまが何故か合う。
決戦技は鬼武人・夜修羅及び鬼槍・九陣呪禍
「弓の女神に愛される、美しいものに目がない変態麗人」シャックス・ファイオイネン・ヴァリエット
赤い三日月形の巨弓「フルンディンガー」を用いて遠距離から霊矢で攻撃するアーチャー。
ナルシストかつ痛みを感じることにも快楽を見出す変態。糸目でいつも眠たそうにしており、不真面目に見える。あだ名は寝坊助王子
ただ美しいものを追求することに関しては熱い情熱を持ち、それがDG離反の理由となる。戦争で美的財産が失われるのを危惧していた。
古代神話や遺跡に詳しく、ハーネイトの心の中にいる女神の正体を暴くファインプレーを見せる。故郷は雪が常に降りしきるある惑星という。
先天的能力者だが、そのせいで不遇な人生を送ってきたという。そこをDGに拾われたという。ボガーとは友人である。霊量士たちの目指す理想郷が、ある女神の怒りを買わないかと心配で、彼らの計画の1つには反対している。
「雨と自然を愛する霊銃使い」ヴァン・プラフォード・レーゲン
洗脳され連れてこられたとある星のレンジャー。自然を守る活動をしていたが、その能力に目を付けられDGに誘拐されたという。故郷の星は消滅し、行く当てもない。
雨水を背中のタンクにため、それを精霊の力と合わせ無数の弾丸や剣にする能力を持ち、制圧能力が高い。
性格は落ち着いていて、ハーネイトに似ているがとにかく目つきが悪い。口数もあまり多くないが、突っ込むと容赦がない。
決戦技は雨裁魔銃・精霊裁判。
担当クラスはシューターだが、精霊によるサポートを生かしたサポーターとしても運用できるツヴァイダー
「DGの重鎮にして、最強の霊量剣使い」シノブレード・ヴァンデンハイネ・ルクスターク
ゴールドマンの下で長く参謀として働いていた中年の男。年は40過ぎで、いつもスーツと帽子をかぶっている。ハーネイトたちと戦い、傘下に入ることにした。その後はハーネイトを霊量士の王として教育するために心血を注いでいるという。
高い霊量子運用能力を持ち、赤と青の光剣を巧みに操り敵を切り裂く。アタッカーを主に担当し、攻撃の要である。
決戦技は蒼赤十字斬(クロスダーミネーター・ツインカラードセイバー)
「三度の飯より戦闘大好き、紅蓮を纏いし武闘士」ヴァラフィア・ハイスヴァルヘン・ブラッドバーン
DGの新派(霊量士サイド)で最も過激、熱い男として有名な22歳の若者。とにかく戦うことが大好き。それは生まれた場所が戦場で、毎日が生きるか死ぬかのやり取りの中で戦いこそが生きていることを実感させてくれるから。魔女セファスの呪魔法に対抗していた優れた精神力を持つタフガイでもある。
霊量子を炎にし自在に操る技で攻撃をする。また格闘技においてはハーネイトよりもレベルは高い。Aミッションでは専らアタッカーで、敵陣に飛び込みまとめて料理する高い実力を見せるが水に要注意。
暇な時は組み手か、それか携帯ゲームで格闘ゲームをしているのが普通。ハーネイトについては彼の内面を見抜いたうえで、彼の下でなら退屈しなさそうだと思い割と素直に従っているようである。
豪快でガサツなように見えるが、意外と手先が器用で服の修繕が得意らしい。
地球人 (霊量士サイド)
結月 響 (ゆいづき ひびき) 具現霊 言之葉 大言乃御神
本作の主人公の一人。地球の京都にある、春花という学園都市に住む高校2年生。市内の病院で看護師として働く母と暮らしている。警察官であった父はすでに故人、妹が一人いるがフランスへ長期留学中。
音楽と作詞が好きで、踊ることも大好き。それと幼少期より剣道や柔道などをしており、祖父から鍛え上げられた一撃は強烈。
異常に霊感が強く、それに悩まされてきた。そしてその悲劇を起こした存在を倒すための力を身に着けるため、ハーネイトたちの事務所で探偵及び守護者見習いとして修行に励み、異界の存在がもたらす脅威に立ち向かう。
性格は年相応な面が見られるが礼儀は正しい。しかしやや目つきが悪く、それでトラブルになりかけたことも。
友人は割と多く、他の学科にも顔が利くという。
具現霊(レヴェネイト)は言之葉。3振りの剣を持つ武人であり、言葉を操り相手を呪う言呪を使いペースを乱させつつ物理で攻める。
幻霊(トラウマ)は父を止められなかった後悔と己の無力さ。
霊量武器はバトンが変化した双刃×2と槍を主に使う。
如月 彩音 (きさらぎ あやね) 具現霊 弁天 天照
春花に住む響の幼馴染。17歳の女子高生。同じ高校に通い、進学先も同じ。彼女も霊感が強く、それに悩んでいた。
響と同じく音楽が好きだが、彼女は歌うことと演奏すること方が好きなようで、また踊りを響と共に行うことも。薙刀の扱いが非常にうまく、それで大会に何度か優勝している経歴を持つ。また剣道や空手も経験している。3歳上の姉がおり、上京しアイドル活動をしているという。
性格は響よりもおとなしい面が見られるが、事件以降は活発で快活な姿を多く見せるようになる。また行動力が高く、成績も響より優秀なためハーネイトたちの話す難しい言葉も割と理解している。芯が非常に強く、一度決めたことは諦めない性格。
成績は常に上位だが時枝とよく争っているところがある。頭の回転が良く、すぐに理解できるだけの技量はありハーネイトも頼りにしているとか。2人の関係は、単純な生徒と学生の仲以上のものを感じる。
具現霊(レヴェネイト)は弁天。4つの細い目の仮面をつけた、左腕に琵琶の盾、右手に音叉薙刀を持つ霊。音による攻撃も回復も得意で、バランスが非常によい。
幻霊(トラウマ)は祖母の異変に気付けなかった後悔、物怖じする性格が招いた結果。
霊量武器は部活で使う薙刀に霊量子の刃が付加されたもの。
鬼塚 大和 (おにづか やまと) 具現霊 レンザーデビル カレイドミラー
元警察官で今はオカルト系ライターの仕事をしている30過ぎの男。短いがぼさっとした髪と、わずかな顎髭、やさしいまなざしが印象的。響の父の部下であり、彼らとは面識がある。彼もそれなりに霊感が強く、愛用のカメラにはよくそういったものが写りこむ。
性格はややルーズだが義理は固く、好印象に見える若く熱い精神を持った感じ。大体帽子をかぶっている。
上司である黒瀬警視の死因について探るため警察をやめたが、今でもそれなりにコネはある模様。ハーネイトたちに助けられ、協力関係を結ぶようになる。
彼らの活動の支援を行うため店を紹介したり、調査に協力したりしている。
かなり人脈が多く、外国の有名な博士や諜報機関の人間とも親交があるらしくハーネイトをして底の見えない男だと言わしめるほど。
具現霊(レヴェネイト)はザ・レンザーデビル。すべての真実を映し出す意志と、生前の妻との写真がほとんどなかった後悔から生まれた強力な具現霊。背部の8基のレンズレーザーやレンズブラスター、シャッタードディバイドなどスキル面も豊富。
幻霊(トラウマ)は妻を救えなかった無力さと先輩を助けることができなかった後悔
霊量武器はカメラが変形してレーザーガンに。
鬼塚 翼 (おにづか つばさ) 具現霊 ロナウ
大和の一人息子。響たちと同じ村の出身であり、廃村に至った事件の過程で母を亡くしている。その後大和とともに京都に来た。響とはクラスは違うものの親友である。
サッカーが大好きで、その華麗なる足技とパスは魔術師とも称される。その技術はもともと、海外のあるチームにいた憧れの選手のもの。数年前にその選手が交通事故で亡くなり、彼の技術を風化させないようにと必死に研究をした結果見事その力を手に入れた。
性格はちょい悪で荒い面もあるが、根は素直で納得のいく説明さえあればしっかり従う。またラノベを愛読しているようで、ファンタジー系と歴史系が特にはまっているようである。
具現霊(レヴェネイト)はロナウ。憧れの選手が自身の心の中に宿り、彼に対し思っていた印象がほぼそのまま形となった状態。強烈な蹴りや熱球など、火属性と闇属性、無属性が得意。
幻霊(トラウマ)は母を目の前で食われたこと、そして何もできなかった自分を責める後悔
霊量武器は、彼の愛用しているスパイクが脛当てまで伸び、燃え盛る具足になる。
間城 璃里 (ましろ りり) 具現霊 アイアス
動画サイトで生放送をしている実況者であり、PCの操作に関しては大人顔負けでハッキングを行うインドア系乙女。事件に巻き込まれた影響で霊量士の素質に目覚め、あるイベントで仲間になる。過去に友人を救えなかった後悔があり、それが尾を引きずっている。
少し暗いところもあるが、俗にいうオタク口調で激しく熱く語ることもある。少し冷たいところもあるが、仲間思い。
ゲームの実況 (FPS,ホラー系)は相当人気のようで、結構な有名人。ことに彼女がよく遊んでいるFPSでは、彼女のログイン=全員キルといっても過言ではない。
ハーネイトについてはミステリアスなイケメンという認識で、素直に好意を抱いている。
幻霊(トラウマ)は誰も信じてもらえず孤立した過去と現状をだれかに救い出してほしいという願望、偽りの自分を演じてきた後悔。また彼女は小さい時に弟を亡くしているが、それがあの魂食獣によるものであることが分かり彼女は復讐心に燃えていた。
具現霊はアイアス。左腕に回転レーダーレドームのような巨大な盾を装着したセイバー。性格があまりよろしくないが、間城を守る意思は最高クラス。性格の悪さは生前の弟そっくりだという。セイバーというが武器はハルバードを主に使い、攻撃面でもほかの具現霊に遅れはとらない。
紅魔ヶ原 亜里沙 (こうまがはら ありさ) 具現霊 碧銀孔雀
刈谷自動車の社長の娘。有数の資産家でもあり日本を代々守ってきた退魔士の家系。各地に幾つもホテルや別荘を持っており、色々と有名だが彼女自身は庶民の生活にあこがれていた。いまいち自由のない生活に嫌気がさしていたのだろう。そんな中ハーネイト達の姿を見て、かつて慕いながら引き止められず命を落とした兄の面影を見る。彼らが忌まわしき事件の原因を倒せるとわかり、死霊騎士につかまり彼に助け出されたあと協力を申し出た。
性格は上品かつ優雅、時に人を見下すことがあれど落ち着いていて優しい性格。しかし戦うときは豹変し苛烈になる。自身らが倒せず結果的に村を廃村にしてしまったことをまだ後悔している。
兄を引き留められず半ば見殺しにした後悔と、自身の生まれからくる制約にあらがう精神、それに退魔師としての誇りと意地に兄への思いが一つとなり、青き風を操る鳥人という現霊を生み出した。
刈谷宗次郎 (かりや そうじろう) 本名:紅魔ヶ原 宗次郎
日本でトップクラスの自動車会社、刈谷自動車の取締役会長。そして九条学園の理事長も務めている。亜里沙の話を聞き早くからハーネイトたちを目に着けていた。そして予想外の事態に見舞われながらも彼らと協力関係を結び、彼らに新拠点・ホテル・ザ・ハルバナを提供した。気さくで明るい人物だが、腹黒いところもあるという。しかし誠実で約束を守る人物については惜しみなく投資する一面があり、ハーネイトについては特に気に入っている。彼がヴィダールというエネルギー生命体で、しかも破格の能力を持っていることは理解しているが個人的には次期社長、あるいは亜里沙の婿に迎え入れたいという気持ちがある。
時枝 真司 (ときえだ しんじ) 具現霊 ミチザネ
福岡から京都にやってきた、眼鏡をかけたクールな高校1年生。響と同じクラスで学級委員。生真面目で融通の利かない点があるが、頭がよく切れる。学年一位の秀才。本当は東京の高校に進学する予定だったが事件の影響で京都に来た経緯がある。間城とは付き合いが長い。時間に事うるさく、絶対に遅刻しない性格。暗いところが苦手な一面を持つ。
趣味はチェスとPCプログラミング、磯釣りと読書。恋愛などにはさほど興味のない男であったが、ハーネイトの女体化を見て彼に淡い恋心を抱いてしまう?
弟の異変に半ば気付きながら何もできなかった後悔と、勉強できるがゆえにねたまれ居心地の悪い今を変えたいという願望、それに共鳴した学問の神様と称される道真公の概念が彼の力となり互いに無念を晴らすという共有概念が現霊として召喚できるようになった。
九龍 鮮那美 (くりゅう あざなみ) 具現霊 マスラオ
柔道や空手を極めた、とても勇ましくアグレッシブな高校1年生。その道の人にとって彼女は有名である。
性格はさばさばした男勝りな、年頃の少女。本当はかわいいもの大好きだが、見た目と雰囲気から誤解されている。ハーネイトを見て最初どこか頼りないなと思っていたが、戦いぶりを見て改め積極的にアプローチを仕掛けようとする。強い男が好きだとのこと。足の多い生物が苦手で、猫や犬が大好き。
空手と柔道、テコンドーの天才。格闘技に関しては格上の選手でも倒せる。ポニテなのは彼女なりのおしゃれ。
消防士の父と大喧嘩した際に父が出動し、二度と帰ってこなかった。本当は謝りたかったのに二度と謝れないことを彼女は後悔していた。そして父を超える存在になりたい、その強くなりたいと思う気持ちと困っている人を放っておけない精神、素直になれないがゆえに起こすトラブルへの後悔をすべて受け入れて、一つの力に昇華した。
五丈厳 勝也(ごじょうげん かつや) 具現霊 スサノオ
九条学園1年、情報学科のヤンキー。白く荒立った髪が特徴。バットを良く持っている。両親を亡くしており、父方の祖父祖母の世話になっている。スーパーのバイトをしている。性格は荒く暴走族の集団にタイマンで勝てるほどの力を持つが流石に幽霊はだめだったよう。本当は不器用だが優しい一面を持つ。幼い時から見えないものが見えており、須佐野という友人にそれがとりついたのを見てお払いに行けというが友人はゆうことを聞かなく3日後に事故に巻き込まれた。しかも事故の現場を見ており、なぜ早く助けに行けなかったのかと後悔していた。そして彼は霊という恐怖におびえていた。
そんな中ハーネイト達と出会い、自分は今の自分を壊して、乗り越えて、強くなりたいという闘志の炎が再びよみがえる。彼はそうしてハーネイトたちの弟子となったのであった。
チームに加わり、実の父と母がそう言えば白い獣に取り付かれていたことを思い出す。
見た目と内面の差異に悩まされ、それを気にせず付き合ってくれる友達を救えなかった過去が彼の前に幻霊としてあらわれた。友達の声が聞こえ動けなくなるが、圧倒的な力で悪夢を吹き飛ばし過去を受け入れつつ二度と同じことを繰り返さないという思い、何より双璧をなした友達の分まで俺は強くなりたいという決意が幻霊を現霊にかえ、友達の名字から取ったスサノオになる。
渡野 綾香(わたるの あやか)
具現霊 ピクシア ダヌー
春花駅近くの花屋「渡野花屋」で働いている大学生。サイドを伸ばした茶髪と〇眼鏡が特徴的。性格は穏やかで誰とでも仲良くなれるような感じの人。
大和とはちょっとした知り合いで、亜里沙を探す際に情報提供をした。授業を受けて帰宅しようとしていた中事件に巻き込まれる。ハーネイトたちに助けられ、自身も力を持つものであり、脅威に対抗しようと仲間になる。
田村 惣次郎 (たむら そうじろう) 具現霊 ザ・ジャスティス
翼のクラスの担任。ガタイが大きくラグビーやアメフトをしていた。強豪チームにかつて属していたが足のケガでチームを抜け、教師として長らく仕事をしていた。
性格は豪放磊落で、細かいことは気にしない。多くの生徒から慕われており、相談にもよく乗る。翼も彼に相談しプロで活躍できるように計らってもらったことがあり感謝している。
かつて別の学校で3名の学生が不審な死を遂げた。自分も責任を追及されその間に妹までもが命を落とした。それでも彼は笑おうとしたが、限界が来ていた。4人の死の謎を追い、彼らの無念を晴らすため彼はヒーローになりたいと。その力が自身の尊敬する存在と概念融合した姿がザ・ジャスティス。巨大な機械の腕を持つ、豪快なパワー型の具現霊。
だがその具現霊には裏があり、その真名はダーク・ヴィラン。妹の魂が宿った闇の叛逆剣士である。
音峰 剛人 (おとみね ごうと) 具現霊 ベオウルフ ヴェルセルク
九条学園 アメフト部のクォーターバック。亀裂に吸い込まれて助け出された。真面目で礼儀正しい品行方正な若者だが、少し機械の扱いが苦手だったり天然な一面もある。割と寡黙だが話が入ると違った姿も。かなりガタイが良く、力持ちで女性からの人気が高い。具現霊ベオウルフは手下の狼、あるいは鳥を放ち持続的に攻撃しながら、強化された一撃をぶち込む。
この具現霊は病気で死んだ幼馴染の霊が核となって宿っているという。助けられなかった後悔が今でも彼の心に影を張る。
天糸 文香 (あまし ふみか) 具現霊 デッドリーフォーズ
かつて国の裏で暗躍していた忍一族の末裔、天糸家の出身。九龍たちと同じ九条学園に通う。かつて4人の部下を失っている。具現霊もその4人を指揮し操る珍しい群体型の具現霊。性格は裏表を使い分け、表面は落ち着いた静かな勉強できる理系女子を演じている。しかし本来の性格は僕っこで元気溢れる可愛い妹的なものである。
ハーネイトたちに助けられ、特にハーネイトを気にしている。
海原 星奈 (かいばら せいな) 具現霊 ワダツミ/ツクヨミ
九条学園の生徒。しかし半年ほど前から入院している。それはある占いの中で赤く光る隕石を見つけたことに起因する意識障害である。けれど彼女は絶えることができ、結果的に能力者として目覚めていた。
性格はやや暗く、口も悪い。鋭く心をえぐるようなこともいい人を驚かせるのが好きで、ハーネイトも困っているほど。しかし素直に心配をするのが苦手なだけであり、感情表現がやや苦手なのかもしれない。
具現霊ワダツミは、昔東北に住んでいた際に漁師だった父の魂が宿っている。占いで父に死が迫っていることを知り、それを言うも信じてもらえず、結局海から帰ってこなかった。そういう経緯による大きな後悔の念が彼女に大きくのしかかっていた。
天糸 文治郎 (あまし ふみじろう) 具現霊 ハンゾウ
文香の親であり、ある街を管理しているらしい50過ぎの男。昔は国に仕え裏で仕事をしていたというが真偽は不明。だが老練な戦術と鋭い観察眼は今でも健在で、ハーネイトをサポートすることも。
昔ある戦いで幽霊から攻撃を受け、幻聴に悩まされていたが徐々に向き合い、ハーネイトと出会ってから短期間で具現霊を身に着け運用できるようになった。
ハンゾウは忍者系の具現霊で、両手に着けた後手から手裏剣や火遁などを放ち、背中に身に着けた双剣を使いスピードを生かした攻撃を得意とするアサシンクラスに適正のある具現霊。父の魂が宿っており、先代である父を止められなかった後悔を乗り越え共鳴を果たした。
韋車 疾風 (いぐるま はやて) 具現霊 レイオダス
刈谷第一自動車工場で働く28歳の男。昔動物園で働いており、ある雄ライオンを看取った。その雄ライオンはずっと彼の傍に霊体となっていた。その力と本人の意思が融合し、新たな力を手に入れる。
宗次郎は彼の恩人であり、彼の指示でハーネイトを裏からサポートする。
性格はノリが良く、面倒見がいい兄貴分な感じ。ハーネイトにもフランクに接するが礼儀はわきまえている。
大和とは一応知り合いらしい。趣味はバイクツーリングや長旅。だが体を鍛えるのも好きで最近は修行部屋で筋トレをしているという。
具現霊レイオダスは機械の体を持ったらイオンのような見た目をしており、足の内側に車輪がありバイクモードに変形できる。韋車本人が乗り込み技を繰り出すこともある。焔系の攻撃に特化しており、苛烈な攻撃を仕掛ける。息もぴったしで、ハーネイトを持っていいコンビだと称されている。
スカーファ・ケルティムネイト・ノイエジーナ
黒龍戒人
長宝院 亜蘭 (ちょうほういん あらん)
如月 初音 (きさらぎ はつね)
以下のキャラはストーリー進行に応じて紹介文が追加されます。
宗像 義彦 (むなかた よしひこ)
結月 京子(ゆいづき きょうこ)
ジェニファー・ローレンス・フィーネ
李 瞬麗 (り しゅんれい)
ドガ・メルカッツェ・オーヴェルノート
神威 祝奈 (かむい のりな)
スピカ・アルジャナ―ク・カティア
喜多村 英次郎
露伴 茶々衛門 (ろはん ちゃちゃえもん)
「用語解説」
解呪任務:アペリエンスミッション (Aミッション)
邪神や血徒の影響を異界空間内で抑える、もしくは敵の妨害を突破するために行われる解呪任務
手順としてはマップ分析→結界石破壊及び汚染マスの浄化→ボスを撃破するという流れになっている。
結界石
最低2から数10個配置されている。基本的にすべてを消さないとボスのもと、あるいは次の面に進めないが一部例外がある。
・通常:順序関係なくすべてを破壊することで敵を守る結界が消滅する。
・ナンバー:書いてある数字を昇順、あるいは降順の順番で解除することで正式にロックが外れ敵に弱体効果。ルールを破ると敵が警戒し強くなる。
・外れ:当たりはずれがいる場合、外れを解除した時には浄化度の変動がない。
・警戒:壊せなかった場合警報が鳴り魂食獣が出現する。
・罠:普通に壊すと罠が発動する。しかし索敵系や解除系のコマンドスキルを使用することで普通に解除できる。
・ピース:エリアに隠されている7つの鍵を集めることで解除できる。この場合結界石は2個までしかでないらしい?
汚染パネル
結界石などから溢れている邪神の気運や、血徒による血で汚染された場所などを指す。このマスが多いほどボスや中ボスが強化される。
またクラス:アサシン以外のキャラは汚染パネルを超えることが基本出来ない。そのため奥に行くにはこれを開放する必要がある。
浄化するには汚染マスの目の前に立ち、現れた敵を倒すことで消滅し安全に通行可能となる。
増幅装置
霧パネルの有害度を上げ入れないようにしている場所はこの装置の影響を受けている。これを探し出し壊せば濃度が下がる。ただし風属性や光属性などのコマンドスキルの中にはこれを無視して突破できるようになる者がある。
浄化度
気運や汚染地域の浄化度によりギミックや解除フラグが発生する。
基本的に浄化度が50%を切らないと他の条件を満たしてもボス戦に挑むのは危険。周囲の影響個所を消していけばボスも弱体化するが時間がかかる。
ストーリー進行によって遠距離から汚染地域越しへの攻撃もできるが結界の影響でダメージが減る+敵が体力をリジェネしてくるので確実にやるなら浄化レベルを上げてから実行した方が結果的に早く勝負がつく。
高低差
場所によっては敵と味方の配置で高低差が出てくるところがある。自分より上の一のマスを浄化する際、出現する敵と味方でそれぞれ有利不利の効果が生まれる。
ヘックス
味方が隣接、あるいは周囲一マスにいる際、戦闘にまとめて参加し支援効果も得る。場合によっては二人以上で浄化を行う必要も出てくる。包囲攻撃に関してボーナスを持つキャラもいる。
霊宝
異界のアイテムが入っている箱。大体は霊量子片だが、後述するジェムタイトカスタマライザーに必要な宝魔石、異界元素や高額で売却できる骨とう品などが入っているときも。装備品なども割と回収でき、等級によってはすさまじい能力を秘めた装備品を発見できることも。
・キャラの能力とクラスの特徴
各キャラにはそれぞれ得意なクラスが存在し、クラスごとにできることが違ってくる。また複数の適性を持つ人たちもクラスごとに能力が違ってくる。二つのクラスを持つ人をツヴァイダー、三つのクラス持ちをドライダーと称する。
クラスを複数所持するキャラクターは、戦闘中にクラスチェンジにより役割変更ができるため非常に重要。
1 リーダー (コマンダー)
攻略チームの司令塔。と言ってもナビゲーターの指示を利用し効率よく現場で回す役目を負う。攻撃性能はアタッカーとシューターの間を取る。制圧用のコマンドと味方全員のCP回復量を上昇させるクラススキルがついており、いないと不便。また戦闘記録を取るのもこのクラスの仕事
制圧用のコマンドは各具現霊により攻撃影響範囲が異なる。
2.ナビゲーター
マップの分析や汚染度の分析、アイテム座標の特定などチーム全員の部隊進行にかかわる軍師ポジション。また特別支援攻撃、つまりMAP兵器を回数限定で使用可能。これで道を切り開くのもあり。
基本的に開始時にGIS観測ドローンを飛ばし情報収集するのが主なやることだが、サーチャーとのデータリンクを確立しよりきめの細かい情報支援をチーム員全員に提供できる。
3.アタッカー
主に中型以上の中ボス及びエリアボスの討伐に大きく貢献できる攻撃手のポジション。パネルアペリエンス時、他のキャラよりも浄化度が上がりやすくペナルティも一番受けづらい。
クラススキルは制圧攻撃と突撃。制圧攻撃は複数面パネルの除去を行うが、リーダーのよりも範囲が大きい。これで道を切り開き結界石を壊していく。また突撃は2回行動をそのフェイズに可能とするが、使用後は防御系のコマンド(防御、回避)を次のフェイズまで使用できなくなる。
総じて、戦いの主役になるクラスである。リーダーの持つ制圧攻撃は通常3マスから6マスまでなのに対し、アタッカーのはその3倍にあたる9から18パネルを対象に同時浄化を行えるため制圧のスピードを大きく左右するクラスなのである。
4.シールダー
敵の攻撃を身代わり、あるいは能力で全員から守るディフェンダー。挑発の技能と組み合わせれば他メンバーを安全に奥地まで進めることができる。
クラススキルは挑発と各具現霊ごとに異なる防御系コマンドの使用。それと範囲内に味方がおり、敵のシンボルエンカウントに襲われそうになると身代わりで防御を行える。
4.サーチャー
ナビゲーターと連携し、情報交換をしながら敵地の探索や作戦相談をリーダーとする役目。またパスワードを簡単に解除することもできる。ナビゲーターから地理情報を受け取った後、現地にいるサーチャーがさらに詳細なデータを集めて送ることで味方がより作戦を行いやすくなる。罠やアイテムは、正確な設置場所をドローンから把握するのが難しいためこういう役割分担を行っている。
5.シューター
遠距離から安全に汚染パネル内に潜む怪物を倒せる。罠の影響を受けづらく、奥地にあるナンバーのついた結界石を壊すのに特に必要。攻撃時の浄化度変動が一番少ない。また罠を強引に壊すという芸当もでき臨機応変に戦える。
また重要なクラスとして、シールダーの攻撃版というべき反応射撃がある。敵の行動にカウンタースナイプを行い敵をしとめる。
6.アサシン
敵の中ボスなどシンボルエンカウントに対し特に効果を発揮するクラス。直接ダメージで中ボスを弱らせたり、汚染の激しいマスを標準で突破できる。忍者や暗殺者の能力を持つ人が多い。このクラスは固有スキルが人によって異なる特殊な一面を持ち、忍者は暗殺と諜報、暗殺者は暗殺と盗術、諜報員は攪乱、潜入というそれぞれ異なった能力を持つため、編成に加える際には要注意。
7.サポーター
汚染マスの濃度を下げ進軍を支援しながら、バフやデバフを用いて味方の支援、敵の妨害を行う結構難しいポジション。ヒーラーも一応この中に入るができることが少し違う。
クラススキルは支援スキル使用可能。各具現霊ごとに3つまで支援用のスキルをMAP適用できる。また応急治療というスキルで味方のHPを回復させることができる。逆に、このスキル以外は個人の能力によりできる内容が全く違ってくるためある意味アサシンと同じくキャラにより変わるクラスである。
霊量士関係用語
「霊量子(クォルツ)」
物質を構成する要素の中で最も小さい存在。青白い光の粒のようなもので、原始や陽電子よりもはるかに小さい。霊界に多く存在するが、地球系惑星の大気中や物質中にも分離した状態の霊量子が無数に存在する。
すべての物質の元なので、元素や物質の構造、成り立ちを理解すれば霊量子から自在に物を作れる。これを「創金術(イジェネート)」とハーネイトはそう呼んでいる。
この霊量子の存在を知覚し、自在に操る能力を持つものが霊量士となる。
「Cデパイサー (クォルツデパイサー)」
ハーネイトとその仲間たちが作り上げた、霊量子を用いた通信及び霊量士用補助装置。安定した通信が特徴だが、その他の機能もかなり有用。
例えば予備の霊量子を貯蓄できる、装置自体が霊量子の盾となり装備者を守る、バイタルチェックや呼吸代替機能、更に改造の結果霊量超常現象、霊量疑体など、様々なサポート機能の拡張など汎用性と拡張性に優れる。
今回ハーネイトは製作者の力により、アペリエンスミッションで有効になるスキルプログラムを開発し全員に適宜適用できる。
:スキルカスタムライザー
霊量士の特性として、ある程度までの技能ならば一人の人間が身に着けた能力を他の人も容易に連動し習得できる。それをより明確化したシステム。他の人たちから習った技を登録する。
:レヴェネイトジェムエクステンダー(RGE)
宝魔石(ジェムタイト)を用いて、自身と具現霊双方のステータスや特殊能力を向上させるパズル状のプログラム。宝石の色に応じて効果が変わる特性を持つ。
開発費用には霊量片とジェムタイトが必要。ジェムタイトでピースを作りはめ込む。基礎ステータスが上がるものと特殊能力を獲得する系統に分かれる。
例えば赤系の宝石は攻撃力及び力に関係する。ジェムマージカスタムにより合成すれば融合したピースを作れる。
:霊量超常現象 (クォルツ・パラノーマルフェノメノン) CPF
魔粒子を操り大魔法を使ってきたが、霊量士のために構築された同程度の効果を持つ術式およびそれにより生成された魔法。
Cデパイサーから使いたい技を選択すると詠唱が機械内で始まりSTANDBYモードになる。終わるとともにREADYと青文字で画面に表記される。この状況下で撃つことにより霊量子による魔法の再現というのができるようになる。
実質大魔法の再現なので魔法業界において大革命ともいえるこの技術だが、ハーネイトは結構複雑な心境だという。
連続/同時詠唱モード (バーストモード)
機械から霊量子でできた魔法を放つという関係上、予約して次々魔法現象を放てるのではないかと考えたハーネイトが行き着いた結果、なんと同時に3種以上の霊量超常現象を機械内で同時詠唱し、順番に撃ちだすか同時にすべて打ち出すかを選択できるようになる強化システムを編み出し実用化させた。
これにより一人で大魔法というか霊量超常現象を用い、敵の拘束・弱体・攻撃を実行できるようになったため魔法戦での戦い方に新たな革命が起きたという。
:プロテクシオン・マージナイザー (PM)
拾った装備品をデータ化しCデパイサーに取り込むことでその防具などの効果を直接身に着けずとも反映させる。
Tミッションなどで回収した装備品をハーネイトやボルナレロ、ポプルなどが鑑定し、創金術で複製した装備品をデータ解析器にかけたのち、抽出したデータをCデパイサーに組み込むことでステータスや特殊能力などを対象者に適用できるという新たな強化プログラム。
ただしセット品によるセット効果は対応したセット防具全てを集めデータ化し組み込まないと発動しないなどいくつか制約がある。12か所装備できるようになっており、気軽に装備変更を行えるだけでなく機動力を落とすことなく強化できる恐るべき機能でもある。
「Dダイバー(ディメンショナルダイバー)」
Aミッションなど、異界亀裂内で戦えるメンバーのことを指す。
「霊量士(クォルタード)」
無数に存在する霊量子を知覚、理解、再構築、具現化できる人のことを指す。武器や自身の持つ具現霊などを形成し、魂食獣や災厄獣、悪神霊などと戦う。
この力なしにヴィダール神関係や霊界の存在と戦うのは実質不可能で、霊感の強い人ほどなる素質が高く、強力な力を持つ可能性がある。
一方で後天的に、霊感がない人が身につけることもあり、そのカギは人体の胸骨付近にある霊覚孔の活性化ともいわれる。
ハーネイトは能力者との関わりの中で、古代バガルタ人が先天的にこの霊量子運用能力をもつ特異伝子を持っていることに気づく。けれどそれは創金術の影響で気づくことが難しかったのであった。
この力はもともとヴィダール神とその血族だけが使える能力であり、女神ソラはこの力を持つ能力者たちを討伐する命令を出したことがある。
「創金術(イジェネート)」
霊量士の中には、霊量子をそのまま物質化するのではなく、それを組み立てて元素を作り、金属として加工し武器や防具を作ることのできる能力を持つものがいる。その力を創金術(イジェネート)と呼ぶ。これができるのはフォーミッド界の古代バガルタ人の血を受け継ぐものだけである。ハーネイトは特にレベルが高く、無尽蔵に素早く金属を生み出し武器やマントを作れる。また魔本変身の際に創金術経由で電魂を召喚し具現化するという。
「創金士(イジェネーター)」
創金術を使える霊量士のことを指す。数がごく限られており、大体の能力者は一つの元素を極めて運用する。ハーネイトは多種多様な元素を組み立て運用でき、合金から宝石、挙句の果てに生体部品まで作れてしまうほどである。
「具現霊(レヴェネイト)」
術者の経験や思い、学んだことに加え過去のトラウマ、後悔という負の感情が融合し、自身の分身として守護する霊となったもの。正確には霊というよりは守護思念体、アバターのようなもの。だが霊体にも効果があり、霊量子を用いて具現化し、物質化や憑依武装などで戦うことができるようになる。
大体は具現霊を霊量子で補強しエネルギー生命体のような状態で運用することになる。
一部の霊量士を除いて、ほとんどがこのタイプ。問題はもともと影響を受けているものが強い人物、例えば有名な偉人などの形が強く出ても、それがその本人の気質や経験を受けて元のモデルの原型が崩れるケースが多い。そのため原典通りの力が出るとは限らない場合もあり、逆にそれ以上の力が出る場合もあったり、全く違う能力が発現するときもある。
基本的にまず幻霊というまだ形が不確かな霊が現れ対象者に取り付く。その対象者は悪夢に際悩まされ、壮絶な苦しみを味わう。思い出したくないことまで鮮明に思い出すからである。けれどそれをねじ伏せたり受け入れるほどの覚悟、誓い、思いを持つ人はその現霊と心を重ね、今まで体験してきたことや考え方などと融合し実態を得た現霊(レヴェネイト)を得る。この性質上、コアとなるのはその人が失った大切な人の魂であることが多い。
「幻霊(トラウマ)」
霊量士たちの間で認識されている現象。具現霊になる前の、存在がまだ不確かな状態の現霊を幻霊と称している。これが発言するとその主はフラッシュバックを起こし悪夢を見てしまう。それらは今までの行いへの後悔や不甲斐なさなど、自分を映す鏡ともいえる。これを受け入れそれでも前に進むと意思を持った時、その幻霊は形を結び現と為す。また現霊後にも向き合い続け、乗り越えたり打ち破ったりねじ伏せることでさらなる力を生み出せる。これが真現霊(レヴェネイト・オリジン)である。
「現霊士(レヴェネイター)」
具現霊を呼び出し操れるようになった霊量士のことを総称する呼び名。今回のお話はこのレヴェネイターたちが主人公である話ともいえる。
「霊装現術」
霊量子を集めてから物質化する技術。霊量武器や具現霊の実体化、顕現化に必要な技術。
「霊量武器」
霊量士が持つ武器。自身の愛用する道具が霊量子により変化したり、パーツが追加形成されて武器になるのが基本。これを持っただけでもある程度具現霊なしに、霊界の存在や悪魔などと戦うことはできる。
「憑霊武装」
霊量武器、霊媒刀に具現霊を憑依させ、その形状を霊量子を持って更に変える大技。使用中は武器の性能が大幅に上がる代わり、霊と連携して手数を増やす「憑依背霊」という戦技が使用できない。
「憑依背霊」
具現霊を自身の背後で、霊装現術により具現化し霊による攻撃を行わせる技術。霊量士として、基本となるもので、これをいかに維持できるかがカギを握る。
「霊量創甲」
全身に周囲の霊量子を集め纏うことで発現する複合型の攻防能力。
1.光学迷彩
霊量子の濃度が上がると光の屈折現象に異常が起き、姿が実質見えなくなる光学迷彩と同じような状況になる。
2.機動力、推進力の向上
取り込んだ霊量子を放出、そして回収を無限に行うことで空をも自在に飛べるようになる。また全身のいたるところから噴出させることで圧倒的な速度を得る。全身バーニアともいえる。また後述する干渉及び分解現象で空気を霊量子変換すれば空気抵抗を一切無視することが可能
3.攻撃と防御
分解や干渉は接触した相手にも影響が及ぶ。攻撃を受け止め瞬時に分解する防御、そして敵の肉体や装甲に干渉し霊量子に変換する攻撃面。どちらも恐るべき性能を誇る。
「霊量魔弾/霊量爆薬」
1 小型の弾丸に霊量子をまとわせて撃つことで、小型の弾丸でも桁違いの威力を出すことができる。
2 気体火薬ともいえる、指向性の爆薬に変化させ、気づかれずに爆破することができる
霊量装機
具現霊を極めることで、自身に自分の具現霊を纏わせ巨大な機械神状態にできる。
「魔本変身」
ハーネイト専用。彼は特定の具現霊を持たない霊量士であり、その代わりに体内に保管してある魔本に、いくつもの魂を収めており、そこから呼び出して形にする能力を持つ。呼び出したデータは体に纏ったり、召喚して具現霊として運用出来たりと幅広い。
正確には、魔本に魂のデータと肉体の設計図があり、それをもとにイジェネート、霊装現術で表現し運用する能力となる。いわば電脳化しているデータを復元し運用する能力ともいえる。
最大の特徴は、その種類が非常に豊富で、悪魔が96、魔人81、機鎧36、天使24種類と通常具現霊が一人一体である法則から外れている。また部位ごとに呼び出して鎧としたり、その魂の姿そのものになったりすることも容易で、豊富な変身能力を持つ。
特に各魔本の第一位こと、悪魔の書「フォレガノ」魔人の書「藍染叢雲」機鎧の書「ネイビーゼファー」、天使の書「ヴァルキュリシア・アイン」は恐るべき力を持っている。
共鳴段階によりその姿は変わり、最大共鳴かつ、一体だけとの共鳴の時は切り札こと「魂の解放」であらゆる窮地を逆転できる。
「菌幻自在」
サルモネラ伯爵専用 彼にしかできない、菌界人特有の能力を極めた姿。無数の微生物によりあらゆる姿に変身でき、また道具や武器も作成可能。霊だろうと微生物の前には捕食される運命。汎用性の高さが桁違いであり、具現霊を持たない、いや、自身が世界の具現霊である彼の切り札ともいえる。
「大魔法(アルティメタムマジック)」
ハーネイトやリリー、霊量士が主に使用する魔法攻撃術。0番から110番までの共通魔法と、111番以降の個人専用位名魔法が存在する。
以前は詠唱なしには、各番台の下一桁が増えるほど発動が不安定になる傾向があったが、先代の魔法使いたちの研究本によりそれは解消されている。
しかし依然として、3行句からなる詠唱を行ってから発動した方が威力が高く、術者によっては数百倍以上の威力を発現させることもできる。そもそもハーネイトの研究による解明以前は7行句だったので、詠唱中に攻撃を受け倒されるケースも多かったという。
番号と属性の関係については以下の通り。
0から29番=無属性
30~39番=炎属性
40~49番=氷属性
50~59番=雷属性
60~69番=風属性
70~79番=闇属性
80~89番=光属性
90~99番=回復・補助属性
100~104番=星属性
105~110番=地属性
となっており、それ以降の番号は位名魔導師になった者が順番に最大3つ登録し番号と技を使用する。
詠唱の隙を補うためにはその他の能力や、協力者が必要となる。発動すれば確率で即死させる29番の「哭死」やあらゆる傷や病を治す91番の「万里癒風」など、けた違いの威力を持つ魔法が多い。しかし魔力量が低いと安定しないため、扱える人材は限られる。
ただし今回の任務では魔粒子がほとんど地球に存在しないため、ハーネイトは新たな術式の開発に奔走する羽目になった。
次元ルフループ及び異界亀裂(イレギュラークラック)
世界間同士での転移現象を引き起こす門のことを次元ルフループと呼び、それを観測する機械で発見できないが世界に影響を及ぼす亀裂をイレギュラークラックと呼んでいる。放置しておくと異界化(ラヴィリス)し、世界を侵食して飲み込むブラックホールになる。
次元ルフループでも同様のことが起きうるが、こちらは観測しやすくハーネイトとその仲間たちならば容易く消し飛ばせる。後数が多くないので対処自体は楽なのである。
対して後者の亀裂は突発的、あるいは人為的に起こることが多く、数が多いうえに封印作業もできる人材が限られるためかなり厄介なのである。後付け足すと、この亀裂は能力者でも近づかないと認識できない場合が多い。そこで記録をつけておけば容易く他の能力者も探すことができるため偵察は基本である。
「舞台解説」
「春花」
地球の日本、その中でも京都の北西部にある学園都市。規模は中規模で中心部には巨大な学園こと「九条大学」とその付属校「九条高等学校」が存在する。人口は12万人程度、割合住みやすい環境であり犯罪の件数も周辺に比べ低い治安のよい場所である。周りを標高300m程度の山で囲まれた盆地となっており、夏は結構熱い。
周りに比べ、京都の古来の雰囲気が薄く、どちらかというと街中には東京の秋葉原に似たような中央街があったり、洋風の古い建物や郊外には巨大な自動車生産工場など、やや独特の雰囲気を見せている。
「矢田神村」
響や彩音たちの生まれた場所。島根と鳥取にある山と山の間にある小さな集落で、細々とした生活を送りつつも、住民はのびのびと暮らしていた。しかしある怪奇事件が多発し、住民たちが村の外に逃げ続けた影響で廃村となり、その影響で響と彩音たちは親族のいる京都に身を寄せるため移住することになる。
「桃京」
いわゆる東京都のこと。国家の中枢があり、秘密裏に設立された特定事件解決チームの拠点がある。
「敵対存在」
「魂食獣」
霊界より来る、魂を霊界まで運ぶ役割を持つ霊的生命体。しかし近年、本来の役割を忘れほぼすべての魂食獣が暴走し、人間世界において生者、死者の魂を見境なくむさぼり命を奪う脅威と化していた。
ほかにも鬼や巨人、樹木に魚など種類が豊富。霊量士の持つ武器や霊でないと有効打にならない。
「魂食人(ソウルフォールン)」
魂食獣や死霊騎士など、霊量子の刺激を受けた後幻霊(トラウマ)を受け入れられず乗り越えられらなかった者は精神を壊され廃人となる。壊れていく魂を補うため霊量子を他の生物から奪う。また暴走し多くの被害を生み出すため早急に手を打たなければならない。完全に廃人になると倒すほかに止めるすべがないのが現状。
「災厄獣」
霊界に封印されていた、人間が生まれて以降に生まれた神話における生物たちのことを一般的に指す。また女神が独自に作り出した、それらを遥かに上回る存在も概ねそう呼ばれる。
「悪鬼霊」
他の生物に災いを及ぼすゴースト全般を指す。これに取り付かれた生物及び物体は、時間経過とともに魂、外見共に変質し怪人、怪物となってしまう。最も厄介なのは戦車や戦闘ヘリにこれがとりつくとかなり倒すのが難しい点である。
「憑鬼」
悪鬼霊に憑依された状態の生物、物体を指す言葉。こうなると倒すほかない。
「魔界王」
700年周期で魔界の王は変わるか、その地位を維持する決まりがある。そして魔界では一部の組織がかつて魔界はおろか他の世界にまで手を伸ばし侵略しようとした魔王「ソロン」を復活させようと画策しているらしい。
それに関連して、とある銀髪の男がこれを阻止しようとしている。
「仮面の騎士」
霊的能力のある人をさらい戦士に育て上げようとする人たち。正確には霊界に住む人型生命体。しかしやり方の荒さから被害が続出し、ハーネイトたちが動き出す。
「死霊騎士団」
仮面騎士の目的、それは裏切者であり、そして恩師を殺し騎士団の名誉を貶め、なおかつほかの世界の住民と結託し悪事を働くかつての仲間たちの討伐であった。この死霊騎士団は、魂食獣を操り魂を不法に集めているという。しかしその目的は謎に包まれていた。
「血徒(けっと)」
菌界人 (アナプラズマ及びピロプラズマ、バベシアなど原虫系、もしくは出血熱を起こすウイルス系)が血の使徒こと血徒である。
親である血徒が子である目標の血を吸い、自分の血を与え混ぜることで感染し、新たな被害者、そして加害者が生まれ続ける。とにかく防御が固いうえに感染能力が高いため、一般人ではまず勝てない。ちなみにエヴィラ侯爵はエボラウイルスを統べるウイルス系菌界人であり、かつて血徒の王をやっていたそうである。
彼らの真の目的は、確死兵器と呼ばれる原初の古代神造兵器と関係があるというが……
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