人気投票 結果発表

 一同がシレア王城にたどり着くと、大臣が城の入り口で待っていた。いや、待ち構えていた、という雰囲気の方が正しい。


「ようやくお戻りになりましたな」

「すまない、少し遅くなった。それはそうと、街で触れを見たのだが……」


 すると大臣は、芝居がかったゆっくりとした動きで懐から一枚の紙を取り出した。そこにはカエルム達の名前と数字がしたためられている。勿体ぶった調子で、大臣はその紙を四人に見せた。


「決まりましたぞ。早いものでもう、皆々様からの票が集まりましてな」

「あの触れはいつ出したのだ……」


 呆れ返り、珍しく驚いたカエルムを満足そうに見つつ、しかしその質問は無視して、大臣は続けた。


「ご安心ください。殿下の支持率はなかなかでございます」


 ***


 さて、みなさま、投票ありがとうございました。開票です。私の票は括弧に入れて集計してみます。主な理由は要約で添えて。


 一位 カエルム・ド・シレア 54票(+🍊3票)

 ・やっぱりなんだかんだと一番格好いい・イケメン

 ・嫌味のない格好よさがいい

 ・冷静沈着

 ・シスコン、妹想いなのがいい


 二位 ロス・プラエフェット 38票(+🍊5票)

 ・カエルムとの掛け合いがいい

 ・ロスがいてこそのカエルム

 ・苦労人なのがいい

 ・強い!


 三位 スピカ 13票

 ・可愛い

 ・明るい、元気。天真爛漫

 ・出てくると和んだ


 四位 近衛師団長 8票

 ・窮地の時の行動にやられた

 ・やる時にやる男


 五位 各5票 

 クルックス 

 ・穏やかだけど強い

 ・作者も思わぬミスリード


 テハイザ王 

 ・「好きです、素敵です……本当に。策士の匂いもいたします。(宮澄さんから愛を)」


 六位 各1票

 宿屋の娘

 ・「ちなみにハニートラップの峰不二子と最後まで私の中で競り合いましたが……相手が悪かったですね。」(薮坂さん)

 誘惑の女

 ・「ここは入れとかないとね。(中略)でも割と暗殺手慣れてる凄腕エージェントとかだとかっこいい。」(ゆうすけさん)

 ソナーレ

 ・「出てきた瞬間にずきゅーんと胸を撃ち抜かれました」(宮澄さん)


 めずらし1票の人たちはコメントを引用させていただきました。

 一〜三位は、順位は予想内でした。しかし、もっとロスが票を集めると思っていました(笑)途中まではカエルムより上かと。しかし、カエルム主人公、堂々の一位です。

「完璧すぎない人間」にしたくて、妹思いの度合いを引き上げました。所々妹の能力を思い切り信頼してます。そうしたあたりが良かったみたいで、嬉しい。


 二位のロスは、作者の1番のお気に入りなので、もっと得票するかという希望がありましたけれど。でも人気のようで嬉しかったです。ロス一位が何人も。


 三位はスピカになりましたね。この子を出さなければほぼ男一色のお話でした。私も書いていて和みましたよ……番外編の中心テーマはこの子です。


 四位、これが一番の意外。近衛師団長!? これには驚きました。あれだけしか出てきていないのに……ちなみにTwitterでふづき詩織さんも近衛師団長が好きといただきました(そうすると13票で、作者票なしならスピカと並ぶ)。


 五位 テハイザ王は宮澄さんお一人からの推しで5票。クルックスは三位に入れてくださる方が多く、でこの位置に。やんわりお兄ちゃんは、当初はなかなか動いてくれませんでした。古文書のところと戦闘シーンでよく動かせるようになりました。


 六位ですが、面白かったです。アフィシオン組(リレー小説のメンバー)の男性お二方がそれぞれカエルムの被害者にお入れになっておりました。しかも片方の被害者に集中せず、ばらけて。

 ソナーレさんも入りましたね! 姉妹編ではたくさん出てくる女性です。


 たくさんの投票、ありがとうございました。あまり期間を延ばしてもあれなので、このあたりで。


 ロス、惜しかったね! うん。作者はやっぱり脇役を書いているのが好きなので、ロス推しです。あとどうでもいい酒場のおじさんとか書いてるのも好きです。


 本作、ロスとカエルムの掛け合いを書いているのが一番楽しかったうちの一つかな(楽しいの1番が多いのですよ)。話させると止まらないので、おかげで字数も増えました。ロスを残念な役回りにするのも作者愛でしたが、苦労人なところが人気の秘訣だった模様。


 しつこいですが。この若さで破格の肩書きを告げる例のシーンは、作品構想の当初からあったものでした。ちなみに姉妹編では序盤でカエルムのお付きが誰か、役職で述べられています。

 彼は無事にシレアに帰りましたよ。


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