お知らせ&言葉の繰り返し

「本当にそんな良いものを、一人でゆっくり楽しむ時間が欲しい……」

 あからさまに嫌そうに口の端を吊り上げ目元を歪ませた哀れな従者の腕を、侍女は軽くぽんぽん、と叩く。

「それはそれは。私がどれから読めば良いか選んであげましょうか」

「断っておく」

 あら残念ね、と侍女は言うが、その顔は笑っている。大臣のところに向かうのが遅くなりすぎてもいけない。ロスはそろそろ、と侍女の脇を通り過ぎた。すると、後ろから楽しそうな声が飛んできた。


「大臣と話をするなら、いていないでゆっくり言葉を選べばいいのだと思うわよ。丁寧に、ね!」


 確かに、常に仕事に追われてせっかちになっていたかもしれない、そう反省して、ロスは去りながら後ろの侍女に見えるよう、右手を挙げた。


 ***


 今日の分、アップしました。改稿前をかなりブラッシュアップ(改稿まえはここまでしか書いてありませんでした)。カエルムが格好いいと御評判だったところです。

 レイティングは皆様のジャッジを聞いてみたいです。


 さて、右の二人の会話の真意ですが、とても参考になった体験記がありまして。

 これを読んでくださっている方はすでにご存知&お読みになっている方がほとんどな気がします。オレンジ11様の体験記。体験記企画の主催者様です。

「🍊第5回カクヨムWeb小説コンテスト」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891477077/episodes/1177354054893180768

 今日更新なさっていたところで、文章中の言葉の繰り返しについて書いていらっしゃいます。同じ言葉の繰り返しだけではなく、内容の繰り返しを避けるということがすごく勉強になりました。私やりがちだろうな〜……と反省。効果を狙ってならいいのかもしれないのですが、無駄になっちゃうんだろうな。冗長な文になる癖があると自覚(改善したい)ので、学びました!


 そして本日公開分の本編、先ほど下書きへ一旦戻し……こちらを先にあげたくて。Twitterのフライングもすみません。公開します。


 昨日の攻防の結果、もですが、今日の見所は、前回からご登場いただいておりますこの侍女と従者の関係が明らかに!(そこ??)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る