応援コメント

第13話 あとがき」への応援コメント

  • どんどん濁る
    七色になる
    が最後来たときにゾゾゾっと鳥肌が立ちました。それまでの言葉たちのリズムを一切崩さずにこれを持ってくるのか、と。

    七色をかき混ぜると灰色になりますが、濁るけどかき混ぜてないんだなと思いました。
    あらゆる景色、言葉、感情、感覚——つまりは経験が、折り重なってひしめき合って自分と言うものを作っていて、いっそ混ぜて「清濁併せ呑み、私は私になった」と言い切ってしまえればなんら苦痛を伴わず生きてけると言うのにどこか期待している。未来にどこか期待している。絶望すれば楽なのに。或いは苦楽の鮮度と彩度を適当に絆して「合わせてゼロ」と言ってしまえるほどにポジティヴバカ野郎に成り下がってしまえればとても楽なのに。今もなお、その苦心と楽観をつまびらかにして観測している。それが苦しみの源流であることも、ちゃんと気付いているはずなのに。
    誰よりも自分が、自分に「大人になりなさい」と言っている。充分過ぎるほどに大人。されど幼子より幼けない心。やわらかい精神で、誰も傷つけずに生きていけたらいいな。

    そんなことを思いました。この詩を読んだときに溢れ出た言葉の原液。そのまま応援コメントとさせていただきます。

    作者からの返信

    詩一さん

    コメントありがとうございます。
    言葉の原液。何よりも濃く、純粋な言葉をここに届けてくださったこと、とても嬉しく思います。

    この詩集に載せた詩は年代がバラバラで、かなり昔に書いたものもあります。まさに詩一さんが書いてくださった、柔らかい精神で見たものを書きたいという思いではじめたものでした。(この言葉をレビューで見つけた時びっくりしました!)

    ですが最近、段々心の柔らかさと香りの質が、変わってきたように思います。なのでこの詩集は終わりにしました。
    それはきっと、詩一さんのコメントにあるような、思考と自分やそれ以外との会話の中で変わっていったのだと思います。

    この詩集をお読みくださりありがとうございました!