10.12.新技能と確認と


 すっかり忘れていたことがある。

 いやこれめっちゃ重要だから忘れてちゃダメなやつなんだけどね。

 なんかいろいろありすぎて……。


 まぁいいや。

 今からでもステータスの確認や技能の確認をしておこう。

 もう一回見てみるか……。


===============

 名前:応錬(おうれん)

 種族:応龍


 LⅤ :──

 HP :20000/20000

 MP :300000/300000

 攻撃力:38000

 防御力:4300

 魔法力:152000

 俊敏 :2000


 ―特殊技能―

 『希少種の恩恵』『過去の言葉』

 ―技能―

 攻撃:『剛牙顎』『狂酸毒牙』『連水糸槍』『多連水槍』『鋭水流剣』『波拳』『天割』

 魔法:『操り霞』『無限水操』『泥人』『破壊破岩流』『空気圧縮』『水弾(斬)』『水弾ガントレット』『水龍』『雷龍』『火龍』『土龍』『風龍』『天災』

 防御:『水結界』『水盾』『泥鎧』『空圧結界』

 回復:『大治癒』『広域治癒』『殺吸収』『回復水』

 罠術:『水捕縛』『偽装沼』

 特異:『発光』『土地精霊』『清め浄化』『咆哮』

 自動:『悪天硬』『水泳』『暗殺者』『防御貫通』

 奥義:『応龍の決定』

 ―耐性―

 『眩み』『強酸』『爆破』『腐敗』『視界不良』『盲目』『毒』『気移り』『耐寒』『呪い』『汚染』『感染』『病魔』『腐敗』『不浄』

===============


 うん、改めて見てみるとナニコレって感じですね。

 なにこの魔力量……。

 三十万?

 これ逆に使い切ることとかできるのか?


 攻撃力もこれどうなってん……。

 ていうか零漸の防御力越してないか?

 あ、でもあいつは自分の防御力を二倍にする技能持ってたな。

 零漸も最終進化先じゃないだろうし……いや待てよ。

 あいつ土地精霊から土地神に変わってたよな……。

 知らない所で進化しているかもしれない。


 えっと、次は技能だな。

 増えた技能は……。


===============

―雷龍―

 雷で龍を作り出す技能

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―火龍―

 火で龍を作り出す技能

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―土龍―

 土で龍を作り出す技能

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―風龍―

 風で龍を作り出す技能

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―応龍の決定―

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 ほとんどの属性の龍を作り出せるようになったって感じか。

 で、最後の奥義……また変わってやがる……。

 青龍の時は青龍の審判だったけど、今は応龍の決定。

 いや字面から強制力がありそうな技能で怖いんだが?


 でも相変わらず説明はなし……か。

 使ってみないとどんな技能か分からん……。

 ていうか青龍の審判を使っただけで一ヵ月も眠ったってことは、これ使ったらいつ目を覚ますかマジで分からんぞ……。

 使い時は見極めよう。

 つってもぶっつけ本番になるのは目に見えているけどね……。


 ……久しぶりに技能合成してみる?

 いや待て、できるのか技能合成。

 あいつがいなくなったから……できないのではないだろうか。


 まぁやってみるか。

 長らく放置していた腐敗っていう耐性が二つ残ってるんだよね。

 これなら合成しても問題はない。

 はい、腐敗二つを合成してくださいっ!


 ……。

 …………。

 ………………やっぱり駄目か。

 合成は声がやってくれていたからできたのであって、普通はできないのね。

 対悪魔用に強くしてくれていたんだろうけど、正体がバレた以上今度は俺らを強化したくないない……か。

 となると、技能はこのままうまいこと使っていくしかないってことになるね……。


 ま、要はあいつらの復活を阻止すればいいだけの話。

 それさえしてしまえば、今持っている能力なんて飾りも同然となる。

 失敗しなければ……いいけどね。


「鳳炎ー」

「なんだ?」

「お前はあれから進化したのか?」

「……一段階……な」

「おお! マジかよ!! どうなったんだ!?」

「これだ」


 そう言って、鳳炎はステータスを教えてくれた。


===============

 名前:鳳炎(ほうえん)

 種族:朱雀


 LⅤ :──

 HP :500/500

 MP :6500/6500

 攻撃力:2580

 防御力:300

 魔法力:1650

 俊敏 :2650


 ―特殊技能―

『不死鳥の恩恵』『過去の言葉』


 ―技能―

 攻撃:『フレイムスピア』『フレイムクロー』『瞬翼』『ファイヤーフェザー』『紅蓮爪』『大熱線』

 魔法:『ファイヤーアロー』『ファイヤーブラージ』『炎操』『炎翼』『ファイヤードール』『フレイムボム』『灼熱』

 防御:『絶炎火柱』『周炎追尾』

 回復:『悪食』

 罠術:

 特異:『不死』

 自動:『絶炎』『絶炎防御』

 奥義:『紅蓮の徒花』


 ―耐性―

『炎』『火傷』『孤独』『精神崩壊』『狂い』『飢餓』『呪い』『疫病』『中毒』

===============


 朱雀になっとる!!!!

 ……あれ?

 朱雀って四神じゃなかったっけ?

 四神と四霊混じってるんだな……。


 まぁそれはいいや。

 こいつもなんかすごい技能増えてるっぽいな。

 奥義の紅蓮の徒花とかなんかかっこいい。


「これはどういうものか試したか?」

「いや、奥義は試していない。なんせお前の様にぶっ倒れるかもしれないからな」

「そうだな……」

「だが奥義だけは何故名前が変わるのかが分からん。あれから二度進化したが……初めは紅蓮の芽、次は紅蓮の蕾、そして今回が徒花だ」

「知らん間にそんなに進化してたのか……」

「まぁな。最終進化の条件は、奥義を使うことだった。お前もそうではないか?」


 あ、確かに……。

 いやいや、あの時俺は無意識だったから何の許可もしなかったけどさ。

 でも奥義を使ったことは確かだ。

 そんな簡単なことで良かったのか……。


 まぁそれで一ヵ月寝る羽目になったんですけどね!

 その間に俺を進化させるとかなんて奴だあの野郎。


「それと、お前もう少し技能を試しておけ。ぶっつけ本番で使われては困る」

「反省します……」


 いや……だって俺の貰う技能なんかヤバそうなのばっかなんだもん……。

 天災とか絶対に使えないし……。

 使わなければいいだけかもしれないけど。


「使ったことがない技能は何個ある?」

「え、えっと……。奥義を除けば五つかな。その内の一個は字面からヤバそうだから封印するとして、四つになるか」

「道中でいいから試しておいてよ?」

「そうしよう」


 多分だけど、あれは水龍と同じ感じのものだと思う。

 だけど動かしにくいんだよな……。

 熟練度を上げる意味でも、少し練習しておくとするか。

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