7.44.戻れた


【経験値を獲得しました。LVがMAXになりました。進化が可能です。現在のステータスを表示します】


 え、ちょまどういう……。


【経験値を獲得しました。LVがMAXになりました。進化が可能です。現在のステータスを表示します】


 えっ、怖っ!

 なになになになにどういうこと!?


===============

―進化先―


―応龍―

===============


 ……へっ?

 え、俺もう一個進化先あるの……?


 ってちょっと待って、応龍って四霊じゃん。

 いやでももう進化できるって……どうなの?

 詐欺?

 詐欺なのこれ。


 えっと……でも進化するならここでやった方がいいよな……。

 これだけデカい個体になるんだから、応龍もそれなりにデカいだろう。

 と、とりあえず進化……しますか。


【進化できません。進化に必要な条件が不足しています】


 なぁんだぁってぇ?

 そ、その条件ってのは何だよ。

 教えてくれるんだろうな?


【……】


 おーまじかまじか。

 ここで黙秘権使われると本当に困るんですけども。

 今度直談判してみるか。


 まぁ進化することはできなかったわけだけど、ステータスの変動はどんな感じだ!?

 それにあの痛み……これは種族変更進化!

 何か新しい技能が増えていてもおかしくは……ない!


 ステータス!

 カモン!


===============

 名前:応錬(おうれん)

 種族:青龍


 LⅤ :300/300

 HP :2000/2000

 MP :3000/3000

 攻撃力:2800

 防御力:1500

 魔法力:3000

 俊敏 :650


 ―特殊技能―

 『天の声』『希少種の恩恵』『過去の言葉』

 ―技能―

 攻撃:『剛牙顎』『狂酸毒牙』『連水糸槍』『多連水槍』『鋭水流剣』『波拳』『天割』

 魔法:『操り霞』『無限水操』『泥人』『破壊破岩流』『空気圧縮』『水弾(斬)』『水龍』『天災』

 防御:『水結界』『水盾』『泥鎧』『空圧結界』

 回復:『大治癒』『広域治癒』『殺吸収』『回復水』

 罠術:『水捕縛』『偽装沼』

 特異:『発光』『土地精霊』『清め浄化』『咆哮』

 自動:『悪天硬』『水泳』『暗殺者』『防御貫通』

 奥義:『青龍の審判』

 ―耐性―

 『眩み』『強酸』『爆破』『腐敗』『視界不良』『盲目』『毒』『気移り』『耐寒』『呪い』『汚染』『感染』『病魔』『腐敗』『不浄』

===============


 レベルはなぜかマックスで、ステータスがとても綺麗な数字になったな。

 ていうか進化前とほとんどステータス変わってないんですが。

 青龍君強すぎない?


 ……いや違う!!

 こいつ龍の成り損ないとまじでほとんどステータス変わってねぇ!!

 レベル300なのにこのステータスはあんまりでしょうよ!!

 え、ただ俺が痛い思いしただけじゃねぇか!!

 わっつざふぁっく!!


 ……増えた技能は、特異技能の魔法技能の『水龍』と魔法技能の『天災』、『咆哮』も特異か。

 奥義の『青龍の審判』……。

 えーっと、説明を求む。

 

===============

―水龍―

 水で龍を作り出す技能。最大二体。

 水系の技能でしか攻撃ができず、技能を使用するたびに体が小さくなる。

===============

―天災―

 雨による天災を引き起こす技能。

===============

―咆哮―

 敵を一時的に麻痺させる技能。

===============

―青龍の審判―

 判決を下す技能。

===============


 んーーーー??

 おっけ、天災封印決定ね。

 なんで俺が天災を持ってこないと行けないんですか!

 これ何かの技能と合成できないかな……。


 いや、合成したらしたでえらいことになりそうだからやめておこう!

 現状維持、現状維持!


 水龍と咆哮はなんとなくわかるね。

 水龍凄い便利じゃね?

 咆哮も敵の動きを封じれるし完璧だ。

 どれくらいの相手には通用するのか知っておく必要があるけどな。


 で、なんすか青龍の審判って。

 この世界で何を裁けばいいんですか。

 もっと分かり易い技能くれよなー?


 でも次の進化ができないっていうのはよく分からんね。

 条件があるみたいだけど……それが皆目見当もつかん。

 まぁこれは放置だな。


『よし! 戻るか!!』


 ある程度確認を済ませた俺は、人間に戻る為にMPを100使用する。

 体はどんどん縮んでいき、遂には以前と同じ人の姿になることができた。


 体を確認してみるが、異常はない。

 水で自分の顔を見てみるが、妙なところは一切ないのでこのまま帰っても大丈夫だろう。


「っしゃぁ! 戻ったぁ!!」

「戻れたねー!」

「ていうか俺、どれくらい気絶してた?」

「分かんない」


 まぁ洞窟の中だしな。

 よっしゃ今日は帰る!!

 あ、でも魔物の素材だけ回収しとこーっと。


 結局……要らなかったしな……。

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