7.43.次の進化先
【経験値を取得しました。レベルがMAXになりました。進化が可能です。現在のステータスを表示します】
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名前:応錬(おうれん)
種族:龍の成り損ない
LⅤ :300/300
HP :1713/1713
MP :3002/3002
攻撃力:1831
防御力:1508
魔法力:3257
俊敏 :550
―特殊技能―
『天の声』『希少種の恩恵』『過去の言葉』
―技能―
攻撃:『剛牙顎』『狂酸毒牙』『連水糸槍』『多連水槍』『鋭水流剣』『波拳』『天割』
魔法:『操り霞』『無限水操』『泥人』『破壊破岩流』『空気圧縮』『水弾(斬)』
防御:『水結界』『水盾』『泥鎧』『空圧結界』
回復:『大治癒』『広域治癒』『殺吸収』『回復水』
罠術:『水捕縛』『偽装沼』
特異:『発光』『土地精霊』『清め浄化』
自動:『悪天硬』『水泳』『暗殺者』『防御貫通』
奥義:『成り損ないの末路』
―耐性―
『眩み』『強酸』『爆破』『腐敗』『視界不良』『盲目』『毒』『気移り』『耐寒』『呪い』『汚染』『感染』『病魔』『腐敗』『不浄』
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ふ、フ、フオオオオ!
や、やったぁー!!
長かったああああああ!!
レベルがMAXになったぞおぁあああ!!
が、頑張って来た甲斐があった……。
ていうかめちゃくちゃ久しぶりの進化……!
今は成り損ないだから、そろそろ本当の竜になっちゃうんじゃないんですかね!?
ねぇ!?
フフ、フフフフ……!
いや~でもね、もうそろそろ龍になってもいいと思うんですよ。
だって俺今までこの姿で相当頑張って来たよ?
それくらいの褒美がないとねぇ!
なぁ!? 辞書よ!!
よっしゃ~~!!
いやー本当にうれしい……!
「応錬?」
ああ、アレナには伝えておくか!
俺は水でゲージを作って、それを満タンにして「(`=ω=)b」という顔文字を作る。
昔アレナに今のレベルを伝えるときに使った奴だな。
それを見てアレナはすぐにわかったようで、笑顔になっておめでとうと言ってくれた。
いやマジでありがとう。
凄い頑張った……。
「次は何になるの?」
『聞いちゃいます? よっしゃ聞いちゃいましょう! 天の声! 進化先を……教えてくれ!!』
【進化しますか?】
あたぼーよー!
【進化先を選んでください】
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―進化先―
―青龍―
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ふぉ、フォオオオオオ!!
来たぞ!
来た来た来た来た!
龍に、成れたぞおおおおお!!
いやまだなんですけどね。
いやー……ここまで凄い長かったなぁ……。
小魚から始まり、大きな魚になって蛇になって……成り損ないになって……。
ん~感慨深い……。
でも青龍か。
やっぱり四神の方になっちゃうんですねぇ~。
ま、それならそれでもいいか!
俺の目標、これで一回終わっちゃうけど、まだまだこの世界でできることはありそうだしな!
楽しんでいこうじゃないですか!
「……応錬?」
『あ、そうだった。ついテンションが上がってしまったな……。えーと、アレナに龍になるっていうのはどうやって説明したらいいんだ……? んー、まぁ進化したらわかるか! ちょっと離れといてー』
「おわわっ」
龍だからな。
どれだけデカい個体になるのは分からない。
とりあえずアレナをこの広い洞窟に入る前の狭い通路に退避させておいて、俺は洞窟の真ん中で進化をすることにする。
これだけの広さがあれば問題はないだろう。
食べ残しめっちゃあるな……。
まぁ次の進化の経験値になってもらいたいので、無限水操で掃除して寄せておこう。
よし、準備完了!
進化先を~~~~!
青龍に、指定!!
バギャッ。
『うごほぁ!?』
え、何が起きたん……?
激痛の走った背中を見てみると、翼が根元から折れていた。
何でこうなったと思っていると、今度は体中の骨が動き出す。
激痛に次ぐ激痛。
拷問に近いその痛みは次第に意識を飛ばしていく。
肉が盛り上がり、骨格が変わり、骨が太くなって内臓が全て肥大化して変形する。
肉が増える度に生々しい音が。
骨格が変わるにつれてバギバギッという硬い音が。
骨が太くなっていくにつれてメキメキという汚い音が。
内臓が肥大化する度に内臓をかき回される音とその感覚が鮮明に伝わってくる。
だがそれは一瞬のこと。
この激痛と急激な肉体変化に耐えきれず、ついに意識を手放してしまったのだった。
◆
「──! ──!」
……なんぞ?
凄い小さな声が聞こえるんだが。
でも待ってー、なんか目を開ける気力がないのー。
眠いっていうか、いやそれよりも深刻なだるさっていうか……。
「──! ─錬! 応錬!」
『んぁ?』
自分の名前を呼ばれて目を覚ます。
なんだかすべてが小さくなっている気がする。
はて、俺は何をしていたのだったっけ……?
えーと、確かアレナとダンジョンにきて……蟹と戦って……。
『
「~~~~ッ! うるさい!!」
『へっ?』
下を見てみると、そこには小さなアレナがいた。
アレナの身長を知っている俺は、この目線に違和感を覚える。
背、高くね?
いや違う、これは……!
『『水流結界』』
水を鏡にして、俺の姿を見てみる。
すると、そこには確かに龍と呼ぶにふさわしい存在が鎮座していた。
相変わらず色は白いが、髭もあり、牙もあり、
額には三又に別れた角が生えており、体は非常に長く、綺麗な鱗がびっしりと生えていた。
腕が二本で足も二本。
背中には硬い毛が首から尻尾に渡るまでびっしりと生えており、尻尾の毛だけは少し多くなっている様だ。
これは……完璧に龍だな……!
ああ、そうだ!
進化したらやることが何個かあるんだった!
さて、この青龍について教えてもらおうか天の声!
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―青龍―
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…………おん?
マジでバグったか?
え、ごめんもう一回お願いできる?
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―青龍―
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ば、バグじゃないのか……?
【LVがMAXになりました。進化が可能です。現在のステータスを表示します】
はっ?
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