第86話-ちほちゃん到来
「ピンポーン」
家のインターホンが鳴る
きっと沙耶ちゃんの友達のちほちゃんだろう。
一応カメラで誰が来たのかを確認する
うん。 間違いなくちほちゃんだ
「沙耶ちゃん! ちほちゃんが来たみたいだよ」
「了解だよお兄ちゃん! 一緒にお出迎えに行こう!」
一緒に玄関に行く。
そして沙耶ちゃんが勢いよくドアノブに手をかける
「いらっしゃい! ちーちゃん」
「さやちん! 今日はお邪魔するねー!!」
お互いあだ名で呼び合って仲良さげだ。
とても微笑ましい
ちほちゃんがこちらの存在に気が付くと、少し悪だくみをしているような笑顔を見せながら挨拶をしてくれた
「お兄さんこんにちは~! 今日はお邪魔しますね~!」
「こんにちはちほちゃん。 ゆっくりしていってね」
――――――――
「最近の中学生はおしゃれなんだなー……」
リビングのキッチンでジュースとお菓子を用意しながらふとつぶやく。
なぜならちほちゃんの服装がとてもかわいかったからである
おしゃれな子なんだわ。
気を取り直して用意したジュースとお菓子を、お客さんがいる妹たちの部屋に届ける為に、妹たちの部屋に向かう。
もちろんまどかちゃんや葵ちゃんもいるので、四人分のお菓子を持って。 結構な量だよこれ
部屋に行くために階段を上がっていくと、キャッキャうふふと楽しそうな声が聞こえてくる。
とても楽しそうなその声は、「邪魔しないようにお菓子を置いたらさっさと自分の部屋に行こう」と思える程。
まぁもちろん最初から邪魔をする気はないが。
「コンコン」
部屋のドアをノックする。 ノックした瞬間は妹たちの声が一度止んだので「邪魔をしてしまったか?」と思ったが、俺だと気が付くと沙耶ちゃんが「お兄ちゃんだよね? 入っていいよー」と、招いてくれた。 俺は、その招きのおもゆくままに部屋に入って行った。
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