第47話-動物園当日-朝食編

 朝が来た。待ちに待った朝が。

 目を覚ませば、目の前には気持ち良さそうに寝る葵ちゃんの姿が。

 うん。もちろん可愛い。

 昨日寝た時と変わらず、俺のお腹にぎゅーっと抱きついている。


 ベットの上の時計を見れば、時刻は丁度七時半を回った位だ。

 起こすのは好きではないが、朝御飯を作るのに起きなければならない。

 仕方なくお腹に抱きついている妹を起こす事にする。


「葵ちゃん。ご飯作るからちょっと離してくれるかな?」


 葵ちゃんの肩を優しく揺らすと、葵ちゃんの目が少しずつ開く。


「ん……? にいちゃんー……? おはよー……。」


 これがまたすんごく可愛いんだわ。


「おはよう。俺は朝御飯作るから起きるけど葵ちゃんはどうする? まだ寝てる?」


「起きるー……」


 目をごしごしした後、一緒に立ち上がる。

 しばし、ぼーっとした後、葵ちゃんは今日はなんの日か思い出したようだ。


「あ!! 今日は動物園の日だ!!」


 わーいとばんざいする葵ちゃん。


「私、ねえちゃん達起こしてくる!」


 そう言い残すと、葵ちゃんは自分の部屋に戻っていった。


 俺はその後、顔を洗い、朝食を作る。

 朝食を作っていると、妹達が起きてくる。


「お兄ちゃんおはよー」


「お兄。おはよう」


「うん。みんなおはよう。ご飯もうすぐ出来るからね」


「(妹達)はーい!」


 途中でお父さんお母さんも起きてくる。

 妹達と何やら話しているようだ。


「よーし出来たよー」


 家族六人分のご飯を沙耶ちゃんと一緒に並べる。


「(皆)いただきまーす!」


 やっぱり皆と食べる朝食はとても美味しい。


「ご飯が食べ終わると、俺と妹達は着替えに部屋に戻った」

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