第46話-動物園前日-亮一準備編

 妹達が準備をしている時、亮一もまた、明日の準備をしていた。


「妹が怪我した時用の絆創膏に……うん! 準備出来た! あとは明日の交通手段をもう一回見てから寝るとしよう」


 机に座り、携帯を取り出し、ここから動物園までの電車、バスを確認する。念のためにメモ帳にも手書きで書いておく事にする。


 30分位かけて交通手段を見直し、メモ帳にも書いた。

 後は寝るだけ。


「明日は妹達と初めての動物園か……楽しみだな。妹達、楽しんでくれたらいいな」


 そんな事を思いながら、照明を暗くし、ベットに入る。


 ベットに入って、しばらくすると、ドアから「コンコン」と、優しくノックか聞こえる。


「どうぞ」


 そう言うと、ドアがゆっくり開き、葵ちゃんが入って来た。


「にいちゃん……なんか寝れないの……一緒に寝ていい?」


 不安そうに聞く葵ちゃん。


「いいよ。隣おいで」


 葵ちゃんがベットに入ってくる。

 なんか前にまどかちゃんと同じような事があったな。


「にいちゃーん」


 ぎゅっとお腹に抱きついてきた。

 俺は葵ちゃんの頭を優しく撫でてあげる。


「えへへ。にいちゃんあったかい」


 今度は顔をお腹にすりすりしてくる。


「葵ちゃん。目を閉じてこのまま一緒に寝ちゃおう」


「うんっ。おやすみにいちゃん」


 安心したのか、葵ちゃんはすぐに眠りに着いた。

 可愛い寝顔。

 いつまでもこの寝顔を見ていたいが、明日の事もあるので、俺も眠りについた。

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