第32話-アルバイト承諾
この発言後、詳しく話を聞いてみたら、アルバイトを一人雇いたいが、どうせ雇うなら信頼できる人に任せたいとのことで、ぜひとも俺を雇いたいらしい。
「お願いできませんかね? 亮一さん」
思えばこの前、妹達とショッピングモールに行ったときに、アルバイトしたいなーなんて思っていた所だったのを思い出す。
「実を言うと、バイト探していた所だったんだよね」
俺がそう言うと葉奈ちゃんは花が咲いたように喜んで、慌て始める。
「え、えっと、バイトしてくれるってことでいいんですか?」
「うん。よろしくね葉奈ちゃん」
「あ! ありがとうございます!!」
この後俺は、葉奈ちゃんに見送られ、家に帰った。
「ただいまー」
家に入ると、妹達が玄関まで駆け付け、迎えてくれる。
(妹三人)「おかえりー」
「うん。ただいま」
靴を脱ぎ終えた所で、紗耶ちゃんが話しを切り出す。
「お兄ちゃん今日はどこか寄ってたの?」
帰りが少し遅かったからだろうか、少し心配そうにしている。
「うん。友達の知幸のお家にお邪魔してたんだ」
葵ちゃんが、「知幸さんねぇ…」なんて意味深に考えながらつぶやいた。
「お兄、おなかへった」
まどかちゃんが俺の服をクイッとつまみ、話しかけてくる。
「みんなごめんね。今からご飯作るからね」
「お兄ちゃん、お手伝いするよ」
紗耶ちゃんはお手伝いしてくれて助かる。
「うん。頼むよ」
アルバイトをすることになったことを言うのを、どんなタイミングで言えばいいのかなぁ、なんて考えながら料理をした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます