【ライジングブルー】

胸の真ん中で渦巻いている黒い感情を

吐き出すこともせず

どうやってこれと寄り添うのかと

まんじりともせず夜の終わりを待つ


新しい方法を考えて試すべきなのか

打開策を打ち出さぬままで良いのか


とげとげしい内面とは反する

柔らかいベッドの中で

自分と闘っている


そうしているうちにオレンジ色に変わる空が

朝を知らせに来たら


自分が小さく閉ざされた世界にいたことに気付く

朝が私を真っ黒な雲の合間から引き上げる


靄が晴れるように霧散する心のとぐろが

「どうにかなるさ」と

静かに退散していく


昨日の思いはそっと脱ぎ捨てて

はだしの足で朝に踏み出して。






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