第10話 ギルドマスター
30人もの大勢の女性で、溢れかえった家に戻ったが、家の女性陣達で手分けをして、みんなでお風呂に入れて体を洗ってあげ、服を着せて休ませていた。
30名は誰も喋ることもなく、意識は虚ろなままだ。ユーリに確認をする。「もう巻き戻しをしても大丈夫かな?」
「はい、これで問題はないと思いますがこの後彼女達はどうするおつもりですか?」
「いやぁ、何も考えてないし自由に開放してあげるじゃ駄目かな?」
「オークに捕まった状況は、彼女達も理解してるとは思いますので、解放されてもそれだけでは、困る方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?」
「そうだな、まぁそれは取り敢えず後から考えよう、ユーリ達は取り敢えず彼女達をフォローして上げてくれ、男性陣は怖がられたらいけないから、席を外しておいてくれ」
そして俺はリビングに集められた女性達に対して、時間の巻き戻しを行った。身体と記憶の部分だけをオーク集落に連れて来られる直前の状態に、指定して発動した。
女性達が次々と意識を戻していく。みんなオークに攫われた所から後の記憶が無いようだ。無事に成功したかな?辛い記憶は無いほうが良い。お腹の膨れていた人達も、スッキリとした体型に戻っているので、妊娠自体もなかった事になっているようだ。
これだけの人数の女性を前にして、俺が話すのはちょっと抵抗を感じたので、ユーリに後のことを頼んで、俺はギルドに向かう事にした。
◇◆◇◆
ギルドに行くと、ミチルが声を掛けてきた。
「今日も遅いですね午前中の早い時間帯じゃないと、割の良い依頼は残ってないですよ」と言ってきたが
「今日は依頼をこなす予定はないから大丈夫だ」と伝え、オークラを呼んでくれと伝えた。
「ようコウキ、今日もオークの集落に行ってきたのか?」と聞いてきたから、
「ああ潰して来たぞ、その報告だ」と伝えた。
「何だって?俺の聞き間違いじゃなければ、潰してきたって聞こえたが、マジか?」
「ああ、そう言ってる」
「ちょっと待っててくれ、ギルドマスターに報告して来る」オークラが走って2階へ上がっていった。
3分程して、オークラが階段の上から声を掛けてきた。
「コウキちょっと上に上がってきてくれ」
俺は2階へ上がっていった。二階の奥の部屋がギルドマスターの部屋のようだ。オークラに促され部屋に入るとそこには、マスターが後ろ向きに立っていた。マスターって女の人なんだと思いながら「呼ばれたので来ました」と伝えた。
「コウキ、相変わらず女性を見る目がいやらしわね」イザベラだった。
「なんでイザベラがいるんだ、お前ここの領主様の娘なんだろ?」
「暇つぶし?」
相変わらず意味不明の返しだ。オークラが説明してくれた。
「イザベラ様がこのファルムの街の冒険者ギルドのマスターだ。実力的にもSSクラスの魔導師なんだぞ」
「ちょっと状況がよく解らないが、別に解らなくても良いや。イザベラは絶対面倒臭いことしか言わない気がするから」
「私の大事な所を、じっくりと突き刺すような視線で視姦しておいて、そんな事を言うと、もぐよ?」
「何をだ?てか既に面倒臭いし、オークの集落は俺が潰した。以上報告終わり帰るな」
下に降りて大量のオーク素材の納品に向かった。ミチルに量がめちゃくちゃ多いからここじゃ無理だが、どこか広い場所はあるか?と聞くと、地下の訓練場の横に大量の納品の時に使う倉庫があると言われたので、地下へ行こうとすると、イザベラが現れた。
「ちょっとぉ、何で勝手に出ていくかなぁ、ちょっとからかっただけじゃない、ちゃんと感謝してるんだから話に付き合いなさいよ」
「俺は面倒臭いのは苦手だから良い」
「そんな事言わずにさぁ、私の肉体を心ゆくまで堪能していいから、付き合いなさいよ」
「間に合ってるし、絶対嫌だ」
「間に合ってるって、既に購入した奴隷たちと肉欲に溺れた生活を繰り広げているの?思った通りにイヤラシイわね」
「どうしてお前の頭の中は、そういう風に話を持っていこうとするんだ」
「前戯はこれくらいにして、ちょっと本当に話を聞いてよ」
「脱線しないと誓えるなら聞いてやる」
「それは無理だけど、納品しながらでいいから地下に行こうか。オークの死体に囲まれたプレーを楽しみましょう」
「ぶれないな」
「それがイザベラクオリティよ」
結局納品したオークは普通のオークが180体ソルジャーが40体リーダーが20体ジェネラルが2体だった。
金額は外で倒した120頭分の肉が黒焦げで買い取ってもらえなかったが、それでも魔核と洞窟内部で倒したオークの素材を合わせると300万G程になった。
「強いとは思ってたけど、これ程とはねぇ、Cランクのままにして置くわけには行かないわね、Bランクの昇格は護衛依頼の完了が条件にあるから、都合のいい時に王都までの護衛任務をやって、本当は他にも人を殺すことが出来るか、とかの審査があるんだけど、初めてあった時に山賊6人殺したのを、私が見てるからそれは問題ないわ」
「あー、そう言えばイザベラがマスターだったなら、丁度いいや頼みがある」
「何よ、いきなり私を抱かせろとかいうの?別にいいけど」
「そこから、考えが離れないのか?」
「無理ね、でどうしたの?」
「オークに捉えられていた女性を30人保護してる、記憶と身体は俺がスキルで巻き戻したが、オークに攫われた所までは、記憶が残ってるし、恐らくオークに襲われて村ごと無くなっている女性がほとんどだと思うが、どうすればいい?」
「私に31Pの一番気持ちのいい楽しみ方を聞きたいのかな?奴隷も居るから36Pか凄いね。オークの睾丸の黒焼きを粉にして飲んだら、大丈夫よ。これで問題解決でOK?私もその中に含めるつもりなの?これでも私はまだヴァージンだからね、いきなりの複数プレーは駄目よ」
「イザベラ、一度脳みそを作り直したほうが良いと思うぞ」
「まぁそれは考えておくわ、取り敢えずその女性達の希望を聞きたいわ、コウキの家に居るのね。私が直接話しを聞きに行きます。それと今日のオーク集落の討伐の報酬として、領主代理としてコウキに褒美を取らせるわ。今住んでいる屋敷と、もう一軒ミチルに案内させた、大きなお屋敷が在ったでしょ、あそこを上げるわ。今日救出した女性達もあそこのお屋敷なら、雇ってあげられるでしょ、帰る場所のない女性達は、みんなコウキの肉欲の処理に使ってあげてね」
「お前さぁ、真面目な話とフザケた話をゴチャ混ぜにして話すなよ。反応に困るだろ」
「反応させるのは下半身だけで十分よ、早速家に案内して」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます