第16話~フリーター

【フリーター時代】 


 サービス業に就きたいと思っていた私。自分のしたいこととできることの差がどんどん開いていった。


 服の販売、バッグの販売、ホテルの予約受付、デパートの受付。色んなバイトで自分のサービス精神を試すも、何をしても見出せなかった。




 それといった資格もない。才能もない。私には人と接する仕事に向いていない。しかしそれを認めたくなかった。自分の無能を認めてしまうようで。自分が社会から否定されているようで。




 そのうち精神的にも経済的にもきつくなり、事務仕事を探し面接を受ける。

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