婚約破棄されてしまうのはしょうがないわね

一ノ瀬 彩音

第1話 ついに婚約破棄されるのね

私には年下の彼がいてお付き合いをさせて頂いているのですが、

その彼と婚約のお約束をしているのです。


しかし、その彼からご連絡があってとある場所まで来て欲しい

と言われて現在は待ち合わせ場所に居ます。


待ち合わせ場所にいても彼はなかなか姿を現しません。


これは一体どういう事なのでしょうか。


今の季節は冬なのに寒いし、これだけ私の事を待たせるなんて

いい度胸という感じに思えます。


いつになったら彼は待ち合わせ場所に来るのでしょうか。


私のお名前は柊真理恵ヒイラギマリエで年齢26歳。

柊家のご令嬢です。


彼というのはお名前が先導学センドウマナブ

年齢22歳、職業がサラリーマンです。


私より学は4つ年下で年下の彼です。


いくら待っても学がここに来るという感じはしませんし、

もしかして騙されたのじゃないかって思います。


そんな時、やっと学が私の前に現れてこう言ってくるのです。


「わりぃな、他の女とイチャイチャしていたら遅れた」


「なっ、なんですって!!」


「おいおい、そんな怒るなよ」


「怒るわよ、私の用事より女とイチャイチャしている方を優先するなんて

最低じゃない」


「まぁ、最低かもしれないがそれでもいいじゃないか」


「はぁっ、学って相手の事を考えて行動してないよね」


「良くわからないが知らんな」


「それで用件って何なの?」


「その事なんだが、婚約破棄させてもらう」


「………………」


「婚約破棄するからな」


「そ、そう、婚約破棄しちゃうのね」


「ああっ」


「わ、わかったよ、お元気で」


「そうか、真理恵もお元気でな」


「そうだ、理由を教えて」


「理由は他の女が大好きになったからだな」


「そうなるよね」


「まぁ、そういうことだな」


私の恋愛はここで終了となってしまうけれど、どうして

こうなっているのかは正直わかりません。


私に落ち度があるのは認めるけれど、どれがどれなのかが

不明なのでどうすることも出来ません。


結局、私は恋愛するのは向いてないのでしょうか。


学とは良い雰囲気お付き合いしていたのに………………。


これからどうしようかなって考えていますけど、

今はもう恋愛はしなくていいかなって思います。


それに独り身の方が気楽でいいし、生活にも

支障をきたさないので安心出来る。


気持ちを切り替えて一日一日を過ごしていこう。

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婚約破棄されてしまうのはしょうがないわね 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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