第4話 友達作ろう大作戦

富山くんと付き合いたいとか、そういう思いはあるけれど、友達がいなければ協力してもらうことも相談することもできない。

咲絵も友達を沢山作っているみたいだし、やっぱり友達は欲しい。欲を言えば、親友が欲しい。

私は、とりあえず友達(親友)を作ることにした。


「おはよう!今日から授業だね!」


私は、先に来ていた七海ちゃんに話しかけた。

七海ちゃんは、ニコッと笑ってくれる。

·····よし、七海ちゃんと、親友になろう!

私は、そう決意した。


それから、時間割を確認。

今日は、1時間目に英会話の授業(移動)があるみたいだ。

よし、誘って見よう!

私はとりあえず心を落ち着けるために、準備を6時間目までしてから七海ちゃんに話しかけた。

「今日、1時間目英会話だよね! 教室どこにあるかわかんないから、一緒に行かない?」


ドキドキして返事を待つ。


「もちろん! よかった、誰と行こうかって思っちゃった。同じ塾の友達は2だし」


そう。英会話は、1と2にわかれて授業があるみたいなんだ。咲絵も2なんだよね。


「やった! そろそろ行く?」


「うん、行こうか?」


そうして、私は見事友達を作ることに成功した。

きっと、七海ちゃんは私の親友になってくれる、はず!

可愛いし素直っぽいし。

私が釣り合うかは別として·····ね?


それから、どんどんアタックしていった私と七海ちゃんが親友と呼べる関係になるまでに、1週間もかからなかった。

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