閑話(警告はほぼ気分でチェックして送ってくる)

第6話 運営にチェックされたあと何も言われないって事は問題ないってことだと思ったけどさ・・・

 よう、古城ろっくだ。今回はちょっと僕の話じゃなくて、友達の話をしようと思う。前回の警告メールと関係のある話だ。

 そう、前回語らなかった「ふたつめの気になる点」ってやつについて触れていこう。


 あれは、そう――

 年も明けた2019年の1月ごろの話だ。僕の警告騒動もひとまず落ち着き、みんなが平和を取り戻し、友人たちも「BANされるなよ」と僕に冗談半分で声をかけてくれていた。そんな時期だった。


 僕はそのころ、他の友人たちに影響されたこともあって『第一話だけを読みに行く』って内容でエッセイを書いていたことがあったんだ。

 じつはこれ、複垢でBANされたとある作家のアイデアをお借りした内容で、『感想欄に自作の作品名を書いたら、その作品を読みに行く』という事でやらせてもらっていた。

 多くの人たちが、自信を持って素晴らしいと思える自作をもって集まったものだよ。ちなみに、これをきっかけに多くの友人とも出会えたものだ。


 で、その複垢さんがBANされたあと、この素敵な企画の意思を受け継ごうとした人物がいた。僕の大切な友人だ。仮に……そうだな。ファルコンさんとでも呼んでおこうかな(笑)

 その人も僕と同じような企画を(僕よりも先に)やっていてね。感想欄で自作を上げてくれれば読みに行くよ。ってやつ。


 ……これ、運営から怒られたらしいんだよ。

 残念ながら、この時運営からきたメールの全文を僕は知らない。何しろファルコンさんに来ただけだからね。

 ただ、ファルコンさんのいう事によれば……


「運営さんからメールが来ました。

 どうやら、感想欄を感想以外の目的……例えば募集など……に使うことは禁止されいているらしいのです。

 古城ろっくさんも気を付けて下さい。ちなみに私は今後の募集を活動報告でやっていくことにします」


 とのことらしい。

 はいはい。また始まったよ。なろう運営お得意の『規約に書いてないけど規約違反(不文律による私刑)』である。

 あいつらの中では「感想欄を感想以外の目的以外で使うとBAN」は当然の正義であるらしい。こっちはそんな説明受けてないし、規約を端から端まで見返してもそんなこと書いてないんだけどな。

 まあ、このくらいの事は平然と正義面でやってくるのがあの連中だ。まったく困ったものだぜ。


 ……と、ここで前回の話を思い出してほしい。


 前回、僕は感想欄で『感想欄にキーワードを添えてコメントしてくれた人の中から、抽選で1名様に評価ポイントをプレゼント』という、どう考えても『感想欄を感想以外の事に使う』行為をしていたわけだ。

 しかし、この時に注意されたのはあくまで『不正な評価ポイントの約束』だけだった。つまり、余罪追及もされてないし、説明もされてないのだ。

 つまり、どういうことかと言うと、だ。


 なろう運営は、気分で一度見逃した罪状を、あとから気分で余罪追及している。


 そういう話になる。

 わざと不文律を教えず、全然別なところだけを指摘して、その後に気に入らないことがあれば取り立てを行う。これがなろう運営のやり方なのである。

 簡単な話、

「よぉ、兄ちゃん。あの時はポイント評価をプレゼントする企画に対して、『ポイント評価はあかん』ってワシ言うたな?そんで兄ちゃんは反省して、それを辞めてくれたな。それはええんやけど、今思い出したわ。感想欄を使った企画自体があかんかった。もっぺん作品削除な」

 みたいなことを言われた状態である。

 ヤクザから金借りて、ちゃんと返したにもかかわらず、後から『利子が変わった』だの『取り立てに来た時の手間賃も貰うわ』だの言われてさらに請求されるくらいの理不尽さである。

 正直言おう。そんな事はヤクザでもやらない。つーか、これ警察に駆け込んだら支払い義務がなくなるやつだぞ。法的に。


 まあ、そんなことがあったんだけどさ。これに関しては、友人であるファルコンさんが犠牲になることで九死に一生を得た形になる。

 この時、僕は幸いにもペナルティを受けなかったわけだ。

 僕の友人たちはみんな、既に2アウトの僕がBANされないようにと心配してくれていたんだな。


 そんな気持ちをすべて踏みにじるような事件が起きるのは、この事件から少し経った頃であった。

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