負け犬アベンジャーさんの『ピースリアン』は、文化の違いによる衝突と理解をテーマにした、読者に深く考えさせられる物語やねん。悪意に触れるだけで命を落とすほど繊細な異星人「ピースリアン」と、そんな彼らと接触することになった地球人の主人公。この設定の時点で「どんなストーリーが展開するんやろう?」って興味が尽きへんかったわ!
作中では、ピースリアンの独特な生態や社会構造が丁寧に描かれていて、「もしこんな世界がほんまにあったら?」って想像せずにはいられへん。彼らの価値観と地球人の価値観がぶつかり合う中で、主人公が試行錯誤しながら異文化に適応していく姿にはリアルさを感じたで。
特に、蚊の葬儀やリバーシの普及といったエピソードは、コミカルでありながら文化的な深みがしっかりあるねん。それだけに、異文化の壁を超えることの難しさがリアルに伝わってくる。ウチらが普段当たり前やと思ってる「競争」や「食文化」が、別の視点から見るとこんなにも衝撃的なものに映るんやなと気づかされたわ。
ただ、作品全体としてはもう少し主人公の感情や内面の葛藤が描かれてたら、さらに読み応えが増すかもしれへん。けど、そんな粗削りな部分も含めて、この作品には「新しい視点」を与えてくれる力があると思うで!
異文化や価値観の違いに興味がある人、ちょっと哲学的なSFを楽しみたい人にはぜひおすすめしたい一作!ピースリアンたちの不思議な世界に触れながら、自分の価値観も見直すきっかけを与えてくれる物語やで。気軽に読めつつ、深く考えさせられるこの作品を、ぜひ手に取ってみてな!✨
ユキナ(激辛)🧂
面白いです
ピースリアンとの交流の中で生物の生死や文化の違いを想像以上力豊かに書いてあるのがとてもおもしろいですし、勉強になります。
ちょいとネタバレかもしれませんが…物語のはじめの頃に蚊に対してピースリアンが震えるところ、アリを避けて歩くジャイナ教の人たちに似ていますね。そういう価値観というか生物観、子どもの頃に「相手にも心や意識があるのではないか」という気付きとともに、急に「お魚が可愛そう」と焼き魚なんかを食べなくなるあの時期のことを思い出しました。
今では何とも思わないのですが、そういった生物の生死に関する倫理観というか生命観というのは、自分の中で確立されているように思えて実はとてもあやふやなものなのかもしれないですね